システムがクラッシュしたとき、次のようなメッセージがシステムのコンソールに表示されることがあります。
panic: error message
error message は、crash(1M) のマニュアルページに説明されているパニックエラーメッセージの 1 つです。
さらに頻繁ではありませんが、パニックメッセージではなく、次のメッセージが表示されることがあります。
Watchdog reset !
エラー記録デーモン syslogd は、自動的に様々なシステムの警告やエラーをメッセージファイルに記録します。デフォルトでは、これらのシステムメッセージの多くは、システムコンソールに表示されて、/var/adm (または /usr/adm) に格納されます。システム記録を設定することによって、これらのメッセージを格納する場所を指示できます。詳細は、「システムのメッセージ記録をカスタマイズする方法」を参照してください。これらのメッセージは、失敗の予兆のあるデバイスなど、システム障害をユーザーに警告できます。
/var/adm ディレクトリには、いくつかのメッセージファイルが含まれています。最も新しいメッセージは、/var/adm/messages (および messages.0) にあり、最も古いメッセージは、messages.3 にあります。一定の期間 (通常は 10 日) ごとに、新しい messages ファイルが作成されます。messages.0 のファイル名は messages.1 に、messages.1 は messages.2 に、messages.2 は messages.3 にそれぞれ変更されます。その時点の /var/adm/messages.3 は削除されます。
/var/adm ディレクトリは、メッセージやクラッシュダンプなどのデータを含んでいる大きなファイルを格納するため、多くのディスク容量を消費します。/var/adm ディレクトリが大きくならないようにするために、そして将来のクラッシュダンプが保存できるようにするために、不要なファイルを定期的に削除しなければなりません。crontab を使用すれば、この作業は自動化できます。この作業を自動化する方法については、「クラッシュダンプファイルを削除する方法」と第 21 章「システムイベントのスケジュール設定」を参照してください。
システムクラッシュまたはリブートによって生成された最近のメッセージを表示するには、dmesg コマンドを使用します。
$ dmesg
あるいは、more コマンドを使用して、メッセージを 1 画面ごとに表示します。
$ more /var/adm/messages
詳細は、dmesg(1M) のマニュアルページを参照してください。
$ dmesg
SunOS Release 5.7 Version Generic [UNIX(R) System V Release 4.0]
Copyright (c) 1983-1998, Sun Microsystems, Inc.
vac: enabled in write through mode
cpu0: FMI,MB86904 (mid 0 impl 0x0 ver 0x4 clock 110 MHz)
mem = 57344K (0x3800000)
avail mem = 53268480
Ethernet address = 8:0:20:7c:d8:60
root nexus = SUNW,SPARCstation-5
iommu0 at root: obio 0x10000000
sbus0 at iommu0: obio 0x10001000
espdma0 at sbus0: SBus slot 5 0x8400000
espdma0 is /iommu@0,10000000/sbus@0,10001000/espdma@5,8400000
esp0: esp-options=0x46
esp0 at espdma0: SBus slot 5 0x8800000 sparc ipl 4
esp0 is /iommu@0,10000000/sbus@0,10001000/espdma@5,8400000/esp@5,8800000
sd3 at esp0: target 3 lun 0
sd3 is /iommu@0,10000000/sbus@0,10001000/espdma@5,8400000/esp@5,8800000/...
root on /iommu@0,10000000/sbus@0,10001000/espdma@5,8400000/esp@5,8800000/...
obio0 at root
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