Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

CPU の使用状況をチェックする方法 (sar)

sar -u コマンドを使用すると、CPU の使用状況が表示されます。

$ sar -u
00:00:01    %usr    %sys    %wio   %idle
01:00:01      67      33       0       0

(オプションを指定しない sar コマンドは、sar -u と同じです)。所定の瞬間に、プロセッサはビジー状態またはアイドル状態になっています。ビジー状態のときは、プロセッサはユーザーモードまたはシステムモードになっています。アイドル状態のときは、プロセッサは入出力の完了を待っているか、何も処理することがないので「待機」している状態です。

表 26-17 は、-u オプションを使用する場合の出力を示します。

表 26-17 sar -u コマンドからの出力

フィールド名 

説明 

%sys

プロセッサがシステムモードになっている時間の割合が表示される 

%user

プロセッサがユーザーモードになっている時間の割合が表示される 

%wio

プロセッサがアイドル状態で入出力の完了を待っている時間の割合が表示される 

%idle

プロセッサがアイドル状態で入出力を待っていない時間の割合が表示される 

一般に、%wio の値が大きい場合は、ディスクの処理速度が低下していることを意味します。

例 - CPU の使用状況をチェックする

次の例は、sar -u コマンドからの出力を示します。

$ sar -u
SunOS venus 5.7 Generic sun4m    06/17/98

00:00:01    %usr    %sys    %wio   %idle
01:00:01      67      33       0       0
02:00:01      67      33       0       0
03:00:00      67      33       0       0
04:00:01      67      33       0       0
05:00:01      67      33       0       0
06:00:01      67      33       0       0
07:00:01      67      33       0       0
08:00:01      67      33       0       0
08:20:01      67      33       0       0
08:40:00      67      33       0       0
09:00:01      67      33       0       0
09:20:00      19       9       3      69
09:40:00       5       2       1      92
10:00:02      10       3       0      87
10:20:02      23       9       2      66
10:40:00       6       3       0      90

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