Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

自動データ収集を設定する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. エディタを使用して、/etc/init.d/perf ファイルを開きます。このファイルには、sadc 起動命令が入っています。次の行がコメント解除されていることを確認します。

        MATCH=`who -r|grep -c "[234][		 ]*0[	 ]*[S1]"`  if [ ${MATCH} -eq 1 ]
        then su sys -c "/usr/lib/sa/sadc /var/adm/sa/sa`date +%d`"  fi

    このバージョンの sadc コマンドは、カウンタが 0 にリセットされる時間 (ブート時) を示す特殊なレコードを書き込みます。sadc の出力はファイル sadd に格納されます (この場合、dd は現在の日付です)。このファイルは、毎日のシステム動作の記録となります。

  3. エディタを使用して、/var/spool/cron/crontabs/sys ファイル (システムの crontab ファイル) を開きます。次の行をコメント解除します。

        # 0 * * * 0-6 /usr/lib/sa/sa1
        # 20,40 8-17 * * 1-5 /usr/lib/sa/sa1

    第 1 のエントリは、時間に関するレコードを、1 週 7 日間の 1 時間ごとに /var/adm/sa/sadd に書き込みます。

    第 2 のエントリは、月曜から金曜の午前 8 時から午後 5 時までのピーク作業時間中に、各正時から 20 分過ぎと 40 分過ぎの 2 度に渡り、レコードを /var/adm/sa/sadd に書き込みます。

    したがって、この 2 つの crontab エントリによって、月曜から金曜までは午前 8 時から午後 5 時まで 20 分ごとに、それ以外の曜日は 1 時間ごとに、レコードが /var/adm/sa/sadd に書き込まれます。これらのデフォルトは、必要に応じて変更できます。