Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ファイルアクセスをチェックする方法 (sar)

sar -a コマンドを使用すると、ファイルアクセス操作の統計情報が表示されます。

$ sar -a
SunOS venus 5.7 Generic sun4m    06/17/98

00:00:01  iget/s namei/s dirbk/s
01:00:01       0       1       0
02:00:01       0       1       0
03:00:00       0       1       0
04:00:01       0       1       0
05:00:01       0       1       0
06:00:01       0       1       0
07:00:01       0       1       0
08:00:01       0       1       0
08:20:01       0       1       0
08:40:00       0       0       0
09:00:01       0       1       0
09:20:00       0       3       0
09:40:00       0       3       0
10:00:02       0       3       1
10:20:02       0      11       7

Average        0       1       0

表 26-7 に、レポートされるオペレーティングシステムのルーチンを示します。

表 26-7 sar -a コマンドからの出力

フィールド名 

説明 

iget/s

ディレクトリ名検索キャッシュ (dnlc) 内に入っていない i ノードに対して出された要求数

namei/s

1 秒当りのファイルシステムパスの検索数。nameidnlc 内にディレクトリ名が見つからない場合は、iget が呼び出され、ファイルまたはディレクトリの i ノードが取得される。したがって、ほとんどの igetsdnlc が欠落した結果である

dirbk/s

1 秒間に実行されたディレクトリブロックの読み取り回数 

表示される値が大きいほど、カーネルはユーザーファイルへのアクセスに長い時間を費やしています。この時間には、プログラムとアプリケーションによるファイルシステムの使用量が反映されます。-a オプションを使用すると、アプリケーションのディスク依存度を表示できるので便利です。