次のパラメタは、タイムシェアリングポリシーを制御するロード可能モジュール TS 内で指定します。
ts_maxupri
ユーザーが priocntl(l) コマンドや priocntl(2) システムコールを使用してタイムシェアリングプロセスの優先順位を調整できる範囲を指定します。タイムシェアリングクラス内でユーザーが与える優先順位の有効な範囲は、+ts_maxupri から -ts_maxupri までです。ts_maxupri のデフォルト値は 20 です (この場合、古くてあまり一般的でないスケジューラインタフェース nice と setpriority の動作をエミュレートして、+20 から -20 までの範囲を設定します)。
ts_maxupri の値は、構成されているグローバルタイムシェアリング優先順位の数の影響を受けません。デフォルト構成では、0 から 59 までのタイムシェアリングポリシーがあります。しかし、ユーザーはシステムで計算されたプロセスの優先順位に対して、-20 から +20 までの範囲内でのみ優先順位を調整できます。詳細は、「優先順位を指定する方法」を参照してください。
このパラメタの値を変更するには、次の書式の 1 行を /etc/system に入力します。
set TS:ts_maxupri=value