Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

調整可能パラメタ

この節では、スケジューラの構成を制御する調整可能パラメタについて説明します。これらのカーネルパラメタを変更するには、次の書式の 1 行を /etc/system ファイルに入力します。

set パラメタ=value

詳細は、system(4) のマニュアルページを参照してください。

この節で説明するパラメタは、プロセススケジューリング、タイムシェアリングポリシー、およびリアルタイムポリシーについて詳細に制御します。

リアルタイムプロセスの初期優先順位は、そのプロセスがリアルタイムスケジューリングクラスに入れられるときに決定されます。

priocntl -p コマンドを使用すると、リアルタイムクラス内で相対優先順位を指定できます。

これは、リアルタイムクラスの基本優先順位に追加されます。基本優先順位のデフォルトは 100 です。たとえば、下記のように入力すると、リアルタイム優先順位 120 でコマンドが実行されます。

priocntl -e -c RT -p 20 command

プロセススケジューリングパラメタ

次のカーネルパラメタは、プロセススケジューリングについて詳細に制御します。

タイムシェアリングポリシー

次のパラメタは、タイムシェアリングポリシーを制御するロード可能モジュール TS 内で指定します。

リアルタイムポリシー

次のパラメタは、リアルタイムポリシーを制御するロード可能モジュール RT 内で指定します。