次の表は、各スケジューラクラスのグローバル優先順位のスケジューリング順序と範囲を示しています。
表 29-1 スケジューリング順序とグローバル優先順位
スケジューリング順序 |
グローバル優先順位 |
スケジューラクラス |
---|---|---|
159 |
|
|
|
. |
|
|
. |
リアルタイム |
|
. |
|
|
100 |
|
|
|
|
|
. |
|
|
. |
システム |
|
. |
|
|
60 |
|
|
|
|
|
. |
|
|
. |
タイムシェアリング |
|
. |
|
最後 |
0 |
|
オペレーティングシステムが構築されるときに、この後の各節で説明する調整可能パラメタとスケジューラパラメタのテーブルから、グローバル優先順位を作成します。このグローバル優先順位テーブル全体を表示するコマンドはありません。ただし、dispadmin コマンドを使用すると、リアルタイムクラスとタイムシェアリングクラスに固有の優先順位 (0 から n まで) が表示されます。ps -cl コマンドを使用すると、有効なプロセスのグローバル優先順位を表示できます。
タイムシェアリングプロセスは、スケジューリングクラスと優先順位を親プロセスから継承します。init プロセスは、タイムシェアリングクラス全体で最初のプロセスです。
システムプロセスは、最初はプロセスの重要性 (カーネルにプログラムされている重要性) に応じた優先順位で実行されます。最も重要なシステムプロセスは、システムクラス範囲の最上位か、それに近い優先順位で開始されます。