Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

クラッシュダンプファイル

savecore コマンドはシステムクラッシュの後で自動的に起動され、ダンプデバイスからクラッシュダンプ情報を取り出して、unix.Xvmcore.X という 1 組のファイルを作成します。X はダンプシーケンス番号です。これらのファイルには、保存されたシステムクラッシュダンプの情報が含まれます。クラッシュダンプファイルは core ファイルと混同されることがありますが、コアファイルは、アプリケーションが異常終了した場合に書き込まれるユーザーアプリケーションのイメージです。

クラッシュダンプファイルは、あらかじめ指定されているディレクトリに保存されます。デフォルトでは /var/crash/hostname です。Solaris 2.6 リリースおよび互換バージョンでは、システムが、物理メモリーのイメージをクラッシュダンプファイルに保存できるように手作業で設定されていなければ、クラッシュダンプファイルは、システムがリブートしたときに上書きされてしまいました。Solaris 7 リリースでは、デフォルトでクラッシュダンプファイルが保存されます。