TCP/IP とデータ通信

ネームサービスとして NIS+ を使用できない場合

以下のエラーメッセージのうちのいずれかまたは両方が表示されます。


!!! warning !!! trailing dot ignored - use dns domain name syntax


(!!! 警告 !!! 後尾のドットが無視された - DNS のドメイン名構文を使用してください)


Error 20 from NIS+; unable to use NIS+ as name service.


(NIS+ でエラー 20。NIS+ をネームサービスとして使用できない)

上記のメッセージは、NIS+ ドメイン内に該当する名前が存在しないか、または NIS+ ドメインが存在しないかのいずれかを表します。以下の情報を使用し、NIS+ の構成内のエラーを見つけ出して解決します。

問題

サーバーシステムのドメイン名の末尾は、ピリオド 1 つで終わる。

検証: nisdefaults コマンドを入力して、ドメイン名の末尾にピリオドが 2 つあるかどうかを確認します。

解決策:

  1. /etc/defaultdomain ファイルを編集して、ドメイン名から末尾のピリオド (.) を削除します。

  2. システムをリブートし、dhcpconfig スクリプトを再度実行します。

問題

ホスト名にドメイン名が含まれている。たとえば、ホストが myhost ではなく myhost.Faxco.COM と設定されている。

検証: nisdefaults コマンドを入力して、ドメイン名を含んでいるホスト名を 2 度表示します。

解決策:

  1. ホスト名が間違っている場合は、sys-unconfig コマンドを入力し、構成設定値を削除してシステムを停止します。

  2. システムをリブートし、ホスト名とドメイン名の適正な設定値を指定します。

問題

root のアカウントに、NIS+ ドメイン内の org_dir オブジェクトに対する作成のアクセス権がない。

検証: 以下のコマンドを入力します。


niscat -o org_dir

解決策: nischmod コマンドを使用して、table.org_dir.domainname に対するアクセス権を変更します。