名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 使用例 | 環境 | 終了ステータス | 属性 | 関連項目 | 診断 | 注意事項
date ユーティリティは、日付と時刻の標準出力への出力、または システムの日付と時刻の設定を行います。 デフォルトでは、現在の日付と時刻を出力します。
月および曜日の名前を表示する言語は、自国語へ翻訳指定することができます。 使用する月および曜日の名前は、環境変数 LC_TIME
で指定されるロケールに基づいています (environ(5) 参照) 。
C ロケールのデフォルト形式は次のとおりです。
%a %b %e %T %Z %Y |
この形式で日付と時刻を出力した例を以下に示します。
Fri Dec 23 10:10:42 EST 1988 |
以下のオプションを指定できます。
システムの時計を sss.fff 秒分ゆっくりと調整します (fff は秒の小数部を表します) 。 この調整はプラス、マイナスの両方に調整できます。 システムのクロックは指定された秒に合うまで速くまたは遅くなります。
通常のローカル時刻の変換をせずに、 グリニッジ標準時刻 (GMT - 標準時刻 ) により 日付を表示 (または設定) します。
以下のオペランドを指定できます。
引数が + で始まる場合、 date の出力は format と現時刻を strftime() に渡して得られる値となります。 date は、 strftime(3C) のマニュアルページに記述されている変換規則と、 %C の変換規則を使用します。%C の変換規則は、 /usr/bin/date と /usr/xpg4/bin/date のどちらが使われているかにより異なります。
ロケールの日付と時刻の表現。これは date のデフォルト出力となります。
00 から 99 までの番号で表現した世紀の識別子 ( 年を 100 で割って整数に切り捨て ) 。
文字列は常に復帰改行文字で終わります。 引数に空白文字が含まれるときは、引用符で囲んでください。 詳しくは「使用例」の項を参照してください。
月
日
時 (24 時 ( 間 ) 表示 )
分
秒
西暦年の上 2 桁
西暦年の下 2 桁
月 (mm) 、日 (dd) 、年 (yy) 、および世紀 (cc) は省略できます。 現在の値がデフォルト値になります。 たとえば、以下の例を考えます。
date 10080045 |
これは、日付と時刻を 10 月 8 日午前 12 時 45 分に設定します。 年を指定していないので、現在の年がデフォルトになります。 システムは GMT で動作します。 date はローカルの標準時刻の変換を処理します。 スーパーユーザーだけが日付を変更できます。 日付と時刻を正常に設定し終わると、 date は新しい日付をデフォルトのフォーマットで表示します。また、date コマンドは正しい時間帯情報を決定するために TZ を使用します ( environ(5) 参照 ) 。
次のコマンドを実行すると、以下のように出力されます。
example% date '+DATE: %m/%d/%y%nTIME:%H:%M:%S' |
DATE: 08/01/76 TIME: 14:45:05 |
次のコマンドは現在の時間を 12:34:56 に設定します。
example# date 1234.56 |
date の実行に影響を与える環境変数 LC_CTYPE
、 LC_TIME
、 LC_MESSAGES
、 NLSPATH
についての詳細は、 environ(5) を参照してください。
TZ
-u オプションが省略されたときに、 時刻と日付の出力に用いる時間帯を指定します。この TZ 変数が設定されず、 -u が省略された場合には、システムのデフォルトの時間帯が 使用されます。
次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
strftime(3C), attributes(5), environ(5), XPG4(5)
現在の日付を 標準時間帯と代替時間帯が変わる日 (たとえば、夏時間が始まる日または終わる日) に設定し、 さらに、時刻を 標準時間の終了と代替時間の開始 (または代替時間の終了と標準時間の開始) の間に 設定しようとした場合の結果は保証されません。
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