名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 使用法 | 使用例 | 環境 | 終了ステータス | ファイル | 属性 | 関連項目 | 診断
file ユーティリティは、file で指定された各ファイル、および任意指定の ffile 中に記述された個々のファイルに対し、 一連のテストを実行して分類しようと試みます。 通常ファイルではないファイルに対しては、そのタイプを判別します。 タイプとは、ディレクトリ、 FIFO 、ブロック特殊ファイル、文字特殊ファイルなどです。 通常ファイルで長さがゼロの場合には、 空のファイルと判別します。
file をテキストファイルであると見なすと、file は最初の 512 バイトを検査し、そのプログラミング言語を判定します。file が実行可能な a.out である場合、 file はバージョンスタンプを出力します。 ただし、バージョンスタンプが 0 より大きい場合に限られます。file がシンボリックリンクである場合、 デフォルトでは、 file はそのリンクに従い、 シンボリックリンクが参照するファイルをテストします。
デフォルトでは、 file は /usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES/magic が存在する場合、このマジックファイルを使用して、マジック番号を持つ ファイルを識別します。 存在しない場合は、file は /etc/magic ファイルを使用します。マジック番号は、ファイルタイプを表す 数値定数または文字列定数です。 /etc/magic の形式については magic(4) を参照してください。
file が存在しない、読み取りできない、または状態が判別できない場合でも、 終了ステータスに影響を与えるようなエラーとは見なされません。 出力情報としては、ファイルの処理は行われたがタイプは判別できなかった、 と報告されます。
以下のオプションを指定できます。
マジックファイルにフォーマットエラーがないかチェックします。 効率上の問題から、この妥当性検査は通常実行しません。
シンボリックリンクが参照するファイルをテストしません。
ffile は、検査すべきファイルの一覧を含んでいるファイルの名前を表します。
mfile を /etc/magic に代わる代替マジックファイルとして使用します。
ファイルが 2 ギガバイト ( 231 バイト) 以上ある場合の file の動作については、 largefile(5) を参照してください。
引数として指定したファイルが 2 進の実行可能ファイルであるかを検査する例です。
file "$1" | grep -Fq executable &&
printf "%s is executable.¥n" "$1"
file の実行に影響を与える環境変数 LC_CTYPE 、 LC_MESSAGES 、 NLSPATH についての詳細は、 environ(5) を参照してください。
次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
使用条件 | SUNWcsu |
CSI | 対応済み |
ls(1), filehdr(4), magic(4), attributes(5), environ(5), largefile(5)
名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 使用法 | 使用例 | 環境 | 終了ステータス | ファイル | 属性 | 関連項目 | 診断