1 つのコントローラに IDE ドライブを 2 台接続する場合は、一方を「マスター」、もう一方を「スレーブ」に設定する必要があります。一般的に 2 台の IDE ドライブの一方がハードディスクドライブで、もう一方が CD-ROM ドライブの場合は、ハードディスクドライブがマスター、CD-ROM ドライブがスレーブになりますが、必ずそうしなければならないというわけではありません。コントローラにドライブを 1 台しか接続しない場合は、マスターに設定する必要があります。
主コントローラ :
o IRQ レベル : |
14 |
o 入出力アドレス : |
0x1F0 |
追加コントローラ :
o IRQ レベル : |
15 |
o 入出力アドレス : |
0x170 |
IDE CD-ROM ドライブを取り付ける場合は、システム BIOS のパラメタに次の値を設定してください。
o ドライブタイプ : |
なし |
エンハンスト IDEドライブを取り付ける場合は、システム BIOS のパラメタに次の値を設定してください。
o エンハンスト IDE ドライブ : |
有効 |
BIOS が自動構成をサポートしている場合は、その機能を利用して IDE ハードディスクドライブのヘッド数とシリンダ数、セクター数を設定してください。サポートしていない場合は、メーカーの提供する設定値を使用します。
ほとんどのメーカーでは、ディスクドライブが 8G バイト以上であっても、BIOS サイズを 8G バイト未満に制限しています。Solaris Intel 版では、ディスクドライブをパーティションに分割する場合にこの制限に従います。
この問題を回避するには、BIOS ブートデバイスではない二次コントローラへドライブを移動するか、他のオペレーティングシステム用に確保しているドライブ上の残りの領域を使用します。
Panasonic LK_MC579B IDE CD-ROM ドライブを使用して Solaris 環境をインストールすることはできません。このドライブはサポートされていません。
マザーボード上に IDE インタフェースを実装した PCI バスマシンが出荷されており、このようなマシンの一部は CMD-604 PCI-IDE コントローラチップを使用しています。このチップには、2 つの IDE インタフェースが用意されており、主インタフェースの入出力アドレスは 0x1F0、追加インタフェースの入出力アドレスは 0x170 です。ただし、このチップは両方の IDE インタフェースの同時入出力をサポートしていません。このため、両方のインタフェースを使用すると、Solaris ソフトウェアがハングアップします。
このようなマシンを使用している場合は、入出力アドレス 0x1F0 の主 IDE インタフェースだけを使用してください。CMD-604 PCI-IDE コントローラチップを使用しているマシンには、DELL XPS/90、HP XU/590C、American Megatrends の Atlas ボードなどがあります。
3 台目あるいは 4 台目の IDE ディスクドライブから Solaris ソフトウェアを起動することはできません。ただし、それらのドライブに Solaris ソフトウェアをインストールすることはできます。
マスターまたはスレーブの設定に関係なく、Sony CDU-55E CD-ROM ドライブで Solaris ボリューム管理ソフトウェアを使用することはできません。vold がコントローラをハングアップさせないようにするには、/etc/vold.conf ファイルの次の行の先頭に # をつけてコメント行にしてください。
# use cdrom drive /dev/rdsk/c*s2 dev_cdrom.so cdrom%d |
NEC CDR-260/CDR-260R/CDR-273、AZT CDR 268-031SE、Media Vision 6X、Sony CDU-55E ATAPI CD-ROM ドライブは、インストール中に正しく動作しないことがあります。
IDE ドライブの容量が 512M バイトを超える場合、システムによっては、インストールに成功しても起動できないことがあります。このような場合のドライブに対しては、論理ブロックアドレス指定を無効にして、CMOS ジオメトリ情報のシリンダ数を 1024 より小さな値に設定してください。
Compaq Professional Workstation 5000 には、Compaq/Sanyo CRD-168PCH ATAPI CD-ROM ドライブが含まれていますが、最初にマシンの電源を入れた時には、Solaris ソフトウェアはこのドライブを認識しません。
この問題を解決するには、最初にマシンの電源を入れて Control-Alt-Delete キーでリブートしてから、Solaris ソフトウェアをインストールてください。