この章では、Solaris 7 - 3/99 Software CD に含まれている 『Solaris 7 - 3/99 オンラインリリース情報』の runtime_bugs ファイルを作成後に明らかになった、実行時のバグ情報と注意事項について説明します。オンラインリリース情報については、「オンラインリリース情報」の説明を参照してください。
Solaris 全般に関する情報と、日本語環境に固有の情報とを分けて説明しています。「Solaris 7 - 3/99 実行時の注意事項とバグ情報」には、Solaris 7 - 3/99 全般に関する情報が記載されています。「Solaris 7 - 3/99 実行時の注意事項とバグ情報 (日本語環境固有)」には、日本語環境に固有の情報のみが記載されています。
この章に記載されている情報は、Solaris 7 - 3/99 Software CD に含まれている『Solaris 7 - 3/99 オンラインリリース情報』の runtime_bugs ファイルの内容を補足するものです。
この節では、Solaris 7 - 3/99 実行時の注意事項およびバグ情報について説明します。
ファイル・マネージャを使用してフロッピーディスクのフォーマットをする場合、フォーマットウィンドウが繰り返し表示されて、フォーマットができないことがあります。
回避方法 : 以下のようにして、いったんコマンド行からフロッピーディスクを取り出し、フォーマットウィンドウを終了してください。
% eject |
Solaris にバンドルされていないデバイスドライバ、STREAMS モジュール、ファイルシステム、その他のカーネルモジュールをロードするときに、次のようなエラーメッセージが出力されることがあります。
kernel_module_path: undefined symbol WARNING: mod_load: cannot load module 'kernel_module_path' |
カーネル実行時リンカーは、SC 5.0 コンパイラおよびアセンブラに新しく導入された、64 ビット SPARC バイナリ用のレジスタシンボルを認識しません。
回避方法 : 次のコマンドを実行して、エラーメッセージが出力されている原因が、カーネル実行時リンカーによって新しいレジスタシンボルが認識されていないことにあるかどうかを確認してください。
# nm kernel_module_path | grep REGI |
上記のコマンドを実行した結果、次のように値が 2 および 3 で、レジスタの種類として REGI と示されている行が出力されている場合は、問題を修正する必要があります。
[154] | 2| 0|REGI |GLOB |0 |UNDEF | [155] | 3| 0|REGI |GLOB |0 |UNDEF | |
次の方法で問題を修正してください。
カーネルモジュールのソースコードがある場合は、-xregs=no%appl オプション付きでカーネルモジュールを再コンパイルしてください。ソースコードがアセンブリ言語で記述されている場合は -xregsym=no オプション付きでアセンブルしてください。
カーネルモジュールのソースコードがない場合は、カーネルモジュールのご購入先にお問い合わせください。
マルチスレッドプログラムをデバッグする際に、dbx 4.0 はシグナルハンドラがあるスレッドスタックを正しくダンプできません。
回避方法 : dbx 5.0 を使用してください。
この節では、Solaris 7 - 3/99 Software CD に含まれている 『Solaris 7 - 3/99 オンラインリリース情報』の runtime_bugs ファイルを作成後に明らかになった、日本語環境における実行時の注意事項とバグ情報について説明します。
日本語版 Netscape Communicator 4.5 をスーパーユーザーで起動すると、ルートディレクトリ (/) に不要なディレクトリ "(null)" が作成されます。
回避方法 : "/(null)" ディレクトリを削除してください。一度削除すれば、それ以降に再び作成されることはありません。