Solaris 7 - 3/99 ご使用にあたって (SPARC 版)

Solaris 7 - 3/99 実行時の注意事項とバグ情報

この節では、Solaris 7 - 3/99 実行時の注意事項およびバグ情報について説明します。

Solaris CDE に関するバグ情報

フロッピーディスクのフォーマットウィンドウが終了しない (バグID: 4211612)

ファイル・マネージャを使用してフロッピーディスクのフォーマットをする場合、フォーマットウィンドウが繰り返し表示されて、フォーマットができないことがあります。

回避方法 : 以下のようにして、いったんコマンド行からフロッピーディスクを取り出し、フォーマットウィンドウを終了してください。


% eject
その後、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「コマンド行でのフロッピーディスクのフォーマットと使用方法」を参考にして、コマンド行からフロッピーディスクをフォーマットしてください。

64 ビット Solaris に関するバグ情報

krtld が sparc9 レジスタシンボルを認識しない (バグ ID: 4203394)

Solaris にバンドルされていないデバイスドライバ、STREAMS モジュール、ファイルシステム、その他のカーネルモジュールをロードするときに、次のようなエラーメッセージが出力されることがあります。


kernel_module_path: undefined symbol
WARNING: mod_load: cannot load module 'kernel_module_path'

カーネル実行時リンカーは、SC 5.0 コンパイラおよびアセンブラに新しく導入された、64 ビット SPARC バイナリ用のレジスタシンボルを認識しません。

回避方法 : 次のコマンドを実行して、エラーメッセージが出力されている原因が、カーネル実行時リンカーによって新しいレジスタシンボルが認識されていないことにあるかどうかを確認してください。


# nm kernel_module_path | grep REGI

上記のコマンドを実行した結果、次のように値が 2 および 3 で、レジスタの種類として REGI と示されている行が出力されている場合は、問題を修正する必要があります。


[154]   |             2|           0|REGI |GLOB |0    |UNDEF  |
[155]   |             3|           0|REGI |GLOB |0    |UNDEF  |

次の方法で問題を修正してください。

デバッグに関するバグ情報

マルチスレッドプログラムのデバッグ時に dbx 4.0 はスタックトレースをダンプできない (バグ ID: 4207409)

マルチスレッドプログラムをデバッグする際に、dbx 4.0 はシグナルハンドラがあるスレッドスタックを正しくダンプできません。

回避方法 : dbx 5.0 を使用してください。