cdtest は、CD を読み取ることによって CD-ROM 装置を検査します。このテストは、スケーラブルなテストではありません。CD の各トラックは、以下のように分類されます
モード 1 は、エラー検出・訂正コード (288 バイト) を使用します。
モード 2 は、そのスペースを補助データ用、またはオーディオトラックとして使用します。
テストを開始する前に、CD ディスクをドライブにセットします。表 6-2 「cdtest のテストモード」にある CD タイプの説明を参照してください。
cdtest は、ボリュームマネージャーが動作していなくても CD-ROM ドライブをテストします。ボリュームマネージャーが動作しており、CD-ROM ドライブにディスクがセットされていない場合は、テストを選択する前にドライブに媒体をセットするよう求められます。
ディスクをドライブに入れずに実行すると、テストは失敗します。
オプション |
説明 |
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CD Type |
テストする CD の種類を CD Type メニューから選択します。選択することができる CD の種類は、pdo、multi-session、 です。デフォルトは other です。接続テストモードでは、オプション値として other が示されます。 注 - テストに使用するディスクに対応する種類を選択してください。 |
% Data/Track |
各トラック上でテストするデータの割合を、百分率で指定します。1 から 100 までの値を入力して割合を指定します。オンラインと接続テストモードでは、オプション値として 2 % が示されます。 |
Read Mode |
読み取りモードとして、Random (ランダム) または Sequential (連続) を指定します。ランダムモードでは、データブロックは任意のトラック位置から読み取られます。連続モードでは、データブロックは順番に読み取られます。どちらのモードでも、読み取られるブロックの合計数は、%_of_data オプションによって決定されます。オンラインと接続テストモードでは、オプション値として Random が示されます。 |
Audio Test |
オーディオテストを有効または無効にします。オーディオ出力を聞くには、CD プレイヤのオーディオジャックにヘッドホンまたはスピーカーを接続する必要があります。接続テストモードでは、デフォルト値として disable が示されます。 |
Volume |
音量を調節します。このフィールドには、0 から 255 までの値を入力します。オンラインと接続テストモードでは、デフォルト値として 125 が示されます。 |
cdtest は、接続テスト (Connection Test) と機能テスト (Functional Test) の両方のモードをサポートしています。
表 6-2 cdtest のテストモード
テストモード |
説明 |
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接続テスト |
システムに CD-ROM ドライブが正しく接続および設定されているかテストします。 |
機能テスト(オフライン) |
デバイスがビジーのときにエラーと記録されること以外は、オンラインモードのテスト内容と同じです。これは、機能テストモードで SunVTS のテストをする場合はすべての資源が使用可能になっていることが前提になっており、デバイスが使用できないということは障害が発生しているとみなされるためです。 |
機能テスト(オンライン) | CD-ROM ドライブに入れたディスクにアクセスして内容を読み取ることにより、ドライブの機能を照合します。ディスクにオーディオ情報が含まれオーディオテストが可能な場合は、再生を試みます。実際に読み取るのはディスク情報のごく一部ですが、この量はドライブ機能のテストには十分、かつテストの実行時間は不必要に長くならないようになっています。 テスト時にデバイスがビジーの場合、このデバイスがテストに使用できない状態にあることを示すメッセージを表示してから、テストを終了します。このビジーによる終了は、パスおよびエラーの回数にはまったく影響を与えません。 |
/opt/SUNWvts/bin/cdtest 標準引数 -o dev=raw デバイス名, mode=モード, read=random|sequential,data=テストデータ率,vol=音量, audio=enable|disable,type=CDの種類
表 6-3 cdtest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
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dev=raw_デバイス名 |
テストする raw デバイスの名前を指定します。 |
read=random|sequential |
ランダムまたは逐次の読み取り方法を指定します。 |
data=テストデータ率 |
テストするデータの割合を百分率で指定します。0 〜 100 %を指定することができます。 |
vol=音量 |
音調を調節します。0 〜 255 を指定することができ、デフォルトは 255 です。 |
audio=enable|disable |
オーディオテストを有効または無効にします。オーディオ出力を聞くには、CD プレイヤーのオーディオジャックに、ヘッドホンまたはスピーカを接続する必要があります。 |
type=CD_の種類 |
テストに使用する CD の種類を指定します。指定可能な値は、pdo、multi-session、sunos、other です。デフォルトは other です。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。
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エラーメッセージ |
考えられる原因 |
対処方法 |
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6000 |
Fail to seek at block 値 |
システムエラーメッセージ |
CD-ROM を交換し、やり直してください。 |
ディスク不良 |
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6001 |
Fail to read 数値 bytes at block 数値 |
システムエラーメッセージ |
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ディスク不良 |
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cdtest に不正な CD-ROM タイプが渡されました。 |
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6002 |
Data mode 値 not supported |
データモードに CD_DATAMODE1 や CD_DATAMODE2 以外の値があります (cdio (7) を参照)。 |
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6003 |
Error occurred while playing audio track 数値 |
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6004 |
Failed to obtain memory from malloc() system call |
トラック数値位置でオーディオが途中停止しました。 |
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6005 |
Unexpected audio status 値 received at track 数値 |
システムエラーメッセージ |
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6006 |
Fail in reading offset of the multi-session, offset = 値 |
cdtest に不正な cdtype 値が渡されました。 |
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ディスク不良 |
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||
6007 |
This is not a CD ROM Multi-Session disc! |
cdtest に不正な cdtype 値が渡されました。 |
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8000 |
Fail to open device デバイス名 |
システムエラーメッセージ |
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8001 |
Fail ioctl 名前 |
システムエラーメッセージ |
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8002 |
Fail ioctl 名前 |
システムエラーメッセージ |
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ディスクにパーティションがありません。 |
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||
8003 |
Fail to allocate 数値 bytes of memory |
|
|
8004 |
Error occurred while reading TOC header |
トラック数値位置でオーディオが途中停止しました。 |
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8005 |
Data miscompare while reading 数値 bytes starting from block 数値 |
cdtest に不正な cdtype 値が渡されました。 |
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ディスク不良 |
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||
8006 |
ioctl CDROMSTART failure (数値 of retries: 値) |
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