fbtest は、Solaris 2.x および Solaris 7 ソフトウェアで使用されるすべてのダムフレームバッファーに対する汎用的なテストです。
fbtest は、ビデオメモリー全体に渡って、小さなブロックのランダムなパターンを書き込み、読み取り、照合してフレームバッファーを検査します。ブロックの大きさは、64 × 64 ピクセルです。照合で不一致が発生すると、テストは停止し、エラーの発生位置を示すエラーメッセージが出力されます。
汎用的なフレームバッファーのデバイス名 (/dev/fb) が指定されると、fbtest は、フレームバッファーの深さを自動的に検出し、そのフレームバッファーの大きさに合わせてテストを調整します。
vtsk ではなく、vtsui を使用して SunVTS を起動するには、xhost + ホスト名 というように xhost にホスト名を指定する必要があります。
/opt/SUNWvts/bin/fbtest 標準引数 -o dev=デバイス名 lock=E(有効)/D(無効)
表 15-1 fbtest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev=デバイス名 |
テストするフレームバッファーを指定します。 |
lock=E(有効)/D(無効) |
ウィンドウシステムのロックオプションを有効または無効にします。詳細は、『SunVTS 3.1 ユーザーマニュアル』の「フレームバッファーのテスト」の節を参照してください。 OpenWindows ソフトウェアが動作しているウィンドウサーバーでは、デフォルトでフレームバッファーのロックが有効になります。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。
グラフィックテストの性格上、グラフィックテスト中にフレームバッファーを読み書きすると、ユーザーの作業の障害になることがあります。このテストは、オフラインの機能テスト (Functional Test) モードでのみ使用することができます。
|
エラーメッセージ |
考えられる原因 |
対処方法 |
---|---|---|---|
6000 |
Data compare error |
FB のロックが無効です。 |
FB のロックを有効にしてください。 |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
||
6001 |
Video memory error at アドレス, expected: 数値, observed: 数値 |
FB のロックが無効です。 |
FB のロックを有効にしてください。 |
フレームバッファーの不良 |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
||
6002 |
Unable to lock frame buffer |
ウィンドウシステムが動作していないときに FB ロックが有効になっていました。 |
|
8000 |
can't acquire console semaphore |
システムの負荷が大きすぎます。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |
||
8001 |
Parameter error - Improper test parameters supplied |
fbtest が機能テストモード以外のモードで実行されました。 |
|
8002 |
Device name missing! |
パラメタエラー |
デバイス名を指定してください。
|
8003 |
Create_Raster() failed for 名前 |
パラメタエラー |
|
指定デバイスは存在しません。 |
|
||
8004 |
Create_Raster() failed for type RAS_CHILD |
操作の誤り |
テストオプションとモードを正しく指定して、やり直してください。 |
ソフトウェアエラー |
購入先に問い合わせてください。 |
||
8005 |
Malloc failed |
システムの負荷が大きすぎます。 |
システムの負荷を減らしてください。 |
システムエラー |
エラーがなくならない場合は、購入先に問い合わせてください。 |