以下の AP コマンド例では、コマンドの検索パスに指定されているディレクトリに、コマンドがインストールされていると想定しています。「シングルユーザーモードの使用」を参照してください。
-c、-f オプションを指定した apdb(1M) コマンドを実行します。
# apdb -c /dev/rdsk/c0t1d0s4 -f
-c オプションは、データベースの複製を作成する raw ディスクスライス (/dev/rdsk下) を指定します。データベースの複製のそれぞれには、ディスクパーティション全体を専用に割り当てる必要があります。ディスクパーティションには、最低 300 KB が必要です。
-f (強制) オプションは、最初の AP データベースの複製を作成する場合だけ必要です。
-d、-f、-D オプションを指定した apdb(1M) コマンドを実行します。
# apdb -d /dev/rdsk/c0t1d0s4 -f # apconfig -D #
-d オプションは、削除するデータベースの複製がある raw ディスクスライス (/dev/rdsk 下) を指定します。
-f (強制) オプションは、最後から 2 番目と最後の AP データベースの複製を削除する場合にだけ必要です。
この例では、apdb -d コマンドを使ってデータベースの複製を削除した後、apconfig -D コマンドを使用して既存の AP データベースの複製に関する情報を表示しています。次の行で情報がまったく返されないことから、apdb(1M) コマンドが最後のデータベースの複製を削除したことが分かります。
AP データベースの最新のコピーを削除しても、その内容 (確定済みおよび未確定のいずれのエントリも含む) はメモリーに残っています。このため、その後で再起動せずに AP の新しいコピーを作成した場合は、前のデータベースと同じ内容のデータベースが新たに作成されます。これに対し、データベースの最新のコピーを削除した後で再起動を実行した場合は、メモリー上のデータベース情報は失われます。このため、新たに作成したデータベースのコピーには、データがまったく含まれません。