AP は、以下のコンポーネントで構成されます。
AP デーモン - ap_daemon(1M) は、Sun Enterprise サーバー上で動作し、サーバー上で実行された AP コマンド経由でユーザー要求を受け取ります。このデーモンは、コマンドと AP Librarianである ap(7) との間の媒介として動作します。AP デーモンは、RPC 経由で受け取った要求を、ioctls を起動することによってライブラリアンに渡します。データベース保守の実際の作業は、ライブラリアンが行います。
AP ライブラリアン - ap(7) は、AP データベースを管理し、必要に応じてメタドライバとの対話を行います。ioctls 経由で要求を受け取り、データベースの更新やメタドライバ内のエントリポイントの呼び出しによってそれらの要求を処理します。
AP メタドライバ - 入出力アクセスを代替パスに再ルーティングするための低レベル機能は、メタドライバに実装されます。
適切なメタディスクを使用するすべてのアプリケーション入出力要求は、メタドライバを通って、物理デバイスドライバに渡されます。その結果、メタドライバは、どの物理パスを使用するか、与えられたパスは機能しなくなったのかなどを決定します。メタドライバの決定の基礎になる情報は、AP ライブラリアンと AP データベースから得ます。
AP SSP デーモン - ap_ssp_daemon(1M) は、SSP 上で実行され、AP データベースが変更されるたびに、AP デーモンから RPC 要求を受け取ります (SSP が Sun Enterprise 10000 システムの一部であり、SSP は他の Sun Enterprise サーバーでは使用できないことに注意してください)。このデーモンは、起動用の代替パス情報が入った SSP 上のファイルを保持します。