Solaris 7 - 5/99 ご使用にあたって (SPARC 版)

インストール全般に関する注意事項とバグ情報

日本語環境に固有のインストールに関する注意事項とバグ情報について説明します。

スワップ不足によって Solaris Web Start 2.0 インストールが失敗する (バグ ID: 4166394)

同梱されている CD をその CD に含まれている Solaris Web Start 2.0 (installer) を使用して日本語ロケール (日本語表示) でインストールしている時に、スワップ容量が不足したためにインストールが失敗することがあります。この場合、コンソールにエラーメッセージが表示されますが、そのエラーメッセージが次のように文字化けします。


RunCmd Error:java.io.IOException: ???????????????????? 

回避方法 : 同梱されている CD に含まれている Solaris Web Start 2.0 は、実行時におよそ 50M バイトのメモリーを消費します。Solaris Web Start 2.0 を使用してインストールする場合は、swap -s コマンドなどで空きスワップ容量を確認し、不足している場合は、メモリーの消費量が多いアプリケーションを終了するか、あるいはスワップファイルを作成してスワップ領域を追加してください。詳細は swap(1M) のマニュアルページを参照してください。

デフォルトロケールに関係なくインストールログが EUC テキストファイルで生成される

選択したデフォルトロケールに関係なく、install_logupgrade_log などの Solaris のインストールログファイルは、EUC (ja ロケール) テキストとして生成されてしまいます。なお、同梱のソフトウェアを Solaris Web Start でインストールした場合に生成されるログファイル bundled_install_log は、デフォルトロケールで選択した文字エンコーディングのテキストで生成されます。

回避方法 : コードコンバータで変換して参照するか、たとえばテキストエディタなどの GUI ツールを ja ロケールで起動して参照してください。

Solaris 2.5.1 システム上への Netscape Communicator 4.5 のインストール

Solaris 2.5.1 オペレーティング環境のシステム上に Solaris Web Start 2.0 インストールプログラム (installer) を使用して、Netscape Communicator 4.5 をインストールする場合には、必ず /cdrom/ja_netscape/Patches/sparc/Sol_2.5.1 に含まれる 3 つのパッチをインストールしてから、Solaris Web Start 2.0 を実行してください。

また、Solaris 2.5.1 システム上にインストールしたパッケージを削除するには、 pkgrm コマンドを使用してください。

Solaris 7 でサポートされる日本語入力システムとその切替方法

Wnn6、ATOK8、cs00 が日本語入力システムとして利用できます。これらは Solaris 7 - 5/99 Software CD に含まれており、「エンドユーザシステムサポート」以上のソフトウェアグループでデフォルトでインストールされます。

環境ファイルを特に設定していない場合のデフォルトの日本語入力システムは、Wnn6 です。Wnn6 がインストールされていない場合は、ATOK8 がデフォルトとなります。

現在使用している日本語入力システムを他の入力システムに切り替える場合は、ワークスペースメニュー (OpenWindows 環境の場合は「ワークスペース」->「ユーティリティ」) の「日本語入力システムの切替」から利用したい日本語入力システムを選択し、ウィンドウシステムを再起動してください。また、直接コマンド行から wnn6setupatok8setup、または cs00setup と入力して、設定を切り替えることもできます。この場合もウィンドウシステムを再起動してください。

使用しない日本語入力システムをインストールしない方法

使用しない入力システムは、インストール時に「ソフトウェアのカスタマイズ」画面でそのクラスタ (またはパッケージ) の選択を解除することによって、インストールしないようにできます。たとえば、cs00 を使用しない場合は「Japanese Input System - cs00」の選択を解除します。

ただし、アップグレードインストールの場合に、これまで使用していた ATOK8 または cs00 の選択を解除すると、システム上からその入力システムをサポートするシステムファイルも削除されてしまいます。このため、単語を追加登録したシステム辞書などの保存しておきたいファイルがある場合は、アップグレード前にファイルを保存するか、あるいはアップグレードインストール時に、使用しない日本語入力システムを含めてインストールし、アップグレードインストール後に必要なファイルを保存した後に、pkgrm コマンドでそのパッケージを削除してください。

cs00 に関するインストール時の注意事項

Solaris 2.6 から、cs00 は「コアシステムサポート」ソフトウェアグループには含まれなくなりました。Solaris 2.5.1 以前の「コアシステムサポート」でインストールされたシステムをアップグレードすると、システム上から cs00 をサポートするシステムファイルが削除されますので注意してください。

cs00 を利用する場合は、「エンドユーザシステムサポート」以上のソフトウェアグループを選択するか、インストール時に「Japanese Input System - cs00」クラスタを追加選択するか、インストール後に pkgadd コマンドにより次のパッケージをインストールしてください。

なお、かな漢字入力機能を持たない漢字表示可能な端末および端末エミュレータ上で日本語を入力するためのフロントエンドプロセッサ mle を利用する際にも、cs00 が必要になります。

日本語キーボード入力

日本語タイプ 5 キーボードは OpenBoot PROM のバージョンによっては、モニターレベルでタイプ 4 キーボードとして動作します。そのため、モニターレベルでは、キーボード上の印字と実際の入力が一部異なります。次の表を参照してください。その他の注意事項は、U.S. タイプ 5 キーボードと同じです。『Sun タイプ 5 キーボードプロダクトノート』を参照してください。

表 3-1 日本語キーボード上の印字と実際の入力文字
 日本語タイプ 5 キーボード上の印字 実際の入力文字
 " @
 & ^
 ' &
 ( *
 ) (
 Shift-0 )
 = _
 ‾ +
 ^ =
 ¥ ¥
 @ [
 ` {
 [ ]
 { }
 + :
 : '
 * "
 ] `
 } ‾
 _ LF
 ¥ LF