Solaris 7 - 5/99 ご使用にあたって (Intel 版)

物理アドレス拡張 (PAE) モード

Pentium Pro のリリース時に、物理アドレス拡張 (PAE, Physical Address Extension) モードが上位プロセッサに対して導入されました。この PAE モードを使用すると、Intel 版 Solaris は物理メモリーを最大 32 G バイトまでアドレス指定することができるようになります。個々のプロセスについては、仮想アドレス空間を最大 3.5 G バイトまでしか使用できません。

PAE モードによって、データベースやメモリーを多く使用するアプリケーションについて、複数のインスタンスを実行することができます。また、より多くのユーザーが、ネットワークを介してあるマシンを使用できるようになります。

DAC (Dual Address Cycle) をサポートする PCI ディスクコントローラを使用するのが最適です。そのような PCI ディスクコントローラは、どのような物理的な宛先とでも、データの転送 (入出力) を行うことができます。物理メモリーが 4 G バイトしかないカードでデータを転送するためには、システムがメモリーをコピーする必要があるので、パフォーマンスが低下する場合があります。


注意 - 注意 -

PAE モードの利点を生かすことができないデバイスドライバもあります。Sun では、Sun が独自に開発した PCI デバイスドライバを、4 G バイト以上のメモリーを持つ x86 マシン上でテスト済みです。Sun の OEM 提携会社では、各会社が提供している PCI デバイスドライバを、4 G バイト以上のメモリーを持つ x86 マシン上でテストする予定です。ただし、サードパーティ製のデバイスドライバをシステムに追加すると、動作が不安定になったりパニックが発生して、データが失われることもあります。システムの動作が不安定になってもそのドライバを使用する必要がある場合は、PAE モードのサポートを無効にしてください。