Solaris 7 Maintenance Update 2 ご使用にあたって

バックアウトに関するバグ

SPARC サーバーの /devices エントリが 106542-04 の postpatch スクリプトによって削除されてしまう (bug ID 4228999)


注 -

この状態は、x86 ディスクレスクライアントまたは x86 Solstice AutoClient を持つ SPARC サーバーにのみ起こります。


MU2 に含まれているパッチ 106542-04 (x86) の postpatch スクリプト中の $ROOTDIR によって、2 つの /devices/pseudo エントリが削除されてしまいます。この 2 つのエントリが削除されると、サーバーが、次回のリブート中に /var/utmpx が書き込まれない状態になります。

対処方法: x86 ディスクレスクライアントまたは Solstice AutoClient サービス領域を持つ SPARC サーバーから MU2 をバックアウトした後、SPARC 版の場合は -04 またはそれ以降のリビジョンのパッチ 106541、Intel 版の場合はパッチ 106542 を使用して postpatch スクリプトを実行し、削除されたデバイスエントリをサーバー上に再び作成します。

サーバーをリブートしていない場合
  1. MU2 CD またはローカルにコピーしたイメージにある postpatch スクリプトを /tmp ディレクトリにコピーします。以下は CD を使った例です。

    • SPARC 版


      # cp /cdrom/s7_maintenance_update_2_sparc/Solaris_7_MU2/sparc/Patches/106541-04  ¥
      /postpatch /tmp
      
    • Intel 版


      # cp /cdrom/s7_maintenance_update_2_x86/Solaris_7_MU2/i386/Patches/106542-04/postpatch /tmp
      

      注 -

      SPARC 版、Intel 版のどちらでもこのスクリプトは同じです。


  2. コマンドを実行する前に、コピーした postpatch スクリプトの先頭に次の行を追加します。


    ROOTDIR=/

  3. postpatch スクリプトを実行します。


    # /tmp/postpatch
    

サーバーをすでにリブートしている場合
  1. MU2 CD またはネットワークからシングルユーザーモードでブートし、root のファイルシステムを /a にマウントします。

  2. MU2 CD またはローカルにコピーしたイメージにある postpatch スクリプトを /a/tmp ディレクトリにコピーします。以下は CD を使った例です。

  3. コマンドを実行する前に、コピーした postpatch スクリプトの先頭に次の行を追加します。


    ROOTDIR=/a

  4. postpatch スクリプトを実行します。


    # /a/tmp/postpatch
    

  5. postpatch スクリプトを削除します。


    # rm /a/tmp/postpatch