root 以外のアプリケーションは、使用できるすべてのスワップ空間を使用することがあり、その結果システムがハングアップしたり、重要なシステムデーモンが停止する場合があります。
回避方法: VM サブシステムは、物理的なメモリーの形で root プロセス用のスワップ空間を少量確保します。システム管理者は、ログインして、使用可能なスワップ空間をすべて使い果たしてエラーを引き起こしているユーザープロセスを停止できます。このため、システムのハングアップが防止され、重要なシステムデーモンの実行も保持されます。
root 以外のプロセスは、このプールに対しスワップ空間を確保できません。そのため df または swap -s コマンドが入力されると一部の root 以外のプロセスは利用できなくなり、利用できるスワップ空間がまだ少量残っていることを示すメッセージが表示されます。
アップグレードが必要なシステムに接続されたディスクでスライスが重複していると (バックアップスライスを除く)、アップグレードの設定処理が失敗します。ディスク領域の再割り当て機能を使用している場合は、自動配置処理が失敗します。
回避方法: format コマンドを使用して、重複したスライスを変更または削除します。
スライスを変更すると、変更されたスライスと、変更されたスライスに重複しているスライス上のデータは消失します。影響を受けるスライスのデータはすべて、スライス操作を行う前にバックアップを取ることをお勧めします。
cpr Suspend のあとでリブートすると、上記のメッセージがそのまま表示されるか、このメッセージの一部が変更されたものが表示されます。
cpr の使用基準を次に示します。
ルートは、ログ用のファイルシステムであってはなりません。
cpr ステートファイル (power.conf(4) のマニュアルページを参照) に選択されたファイルシステムは、ログ用のファイルシステムであってはなりません。
NFS プロトコルは、ファイルに対する変更、アクセス、およびメタデータ変更のあった時間を、1970 年 1 月 1 日からの経過秒数で数えた 32 ビットの符号なしの値として報告します。NFS では、理論上 2106 年まではこの報告が可能です。
Solaris 7 リリースでは、Solaris NFS クライアントおよびサーバーは、ファイルに対する負の時間を符号なしの値として誤って提示することはありません。したがって、以前の NFS プロトコル仕様に準拠した NFS クライアントは、最後に変更されたのが 1969 年であったファイルが実際には 2106 年に変更されたと解釈しました。
Solaris 7 リリースでは、NFS クライアントおよびサーバー実装は NFS プロトコルに完全準拠するように変更されました。NFS サーバーは、負の時間属性を持つファイルを処理する場合、NFS クライアントに対しファイルの属性の提供を拒否します。
したがって、負の時間属性を持つファイルは、NFS マウントではサポートされなくなります。NFS クライアントが負の時間属性を持つファイルにアクセスを試みると、クライアントは通常、「オーバーフロー」エラーを受けます。
tar アーカイブ、またはアーカイブに保管された負の時間属性を持つ cpio アーカイブを利用することもできます (tar(1) コマンド、cpio(1) のマニュアルページを参照)。NFS 上でこのアーカイブを抽出する場合、Solaris 7 NFS クライアントを使用するとアーカイブは動作しません。
回避方法: 最初の問題を解決するには、そのファイルが入った NFS サーバーにログインし (-m オプションを使用して起動された nfsstat(1M) ユーティリティがサーバーを識別する)、touch(1) コマンドを使用してファイルの時間を現在の日時に変更します。
既存の Motif バイナリのバイナリ互換性には影響ありません。Motif Application Programming Interface (API) の多くのパラメータは XmString 型で、オペーク型です。Motif API が XmString パラメタを期待している箇所で char* を使用している Motif ソースコードは、常に正しくありません。このような不正な Motif コードは、Solaris 7 オペレーティング環境でコンパイルされるとコアダンプしやすくなります。
回避方法: 古いバージョンの Motif を使用します。
システムの LC_TIME 環境変数が LC_MESSAGES 環境変数に設定されているものとは異なるロケールに設定されている場合、日付プロンプトは、Solaris CDE メールプログラムが期待するものとは異なる書式で表示されます。
回避方法: 不在通信メールを開始する前に、システムの LC_MESSAGES 環境変数と LC_TIME 環境変数が同じロケールに設定されていることを確認してください。
1、2、3、4 のようなヘブライ語およびアラビア語の文字や数字を含むテキストのコピーとペーストを行うと、それらの機能が正しく動作しません。
ヘブライ語またはアラビア語のロケールで dtmail を使用する場合、このどちらかの言語の名前を持つアタッチメントは、dtmail アタッチメントでその名前が左右逆方向に表示されます。
ヘブライ語またはアラビア語のロケールで dtcm を使用する場合、前面の「カレンダマネージャ」アイコン内の「月」の名前が左右逆方向に表示されます。
メッセージ本文に印刷不可能文字が含まれていると、dtmail が電子メールのメッセージ本文を切り捨てることがあります。
次の警告メッセージが表示されます。
「メッセージには、現在のロケールでは文字として不正なバイナリコードが含まれて います。このため、メッセージの一部が表示されない場合があります。このメッセージ が出力されているのと同じロケールで CDE を実行している場合は、メッセージ全体が 表示されます。」 |
電子メールのメッセージがあるロケールで作成され、その後別のロケールに送信される場合、電子メールの一部が切り詰められる場合があります。これは、メール内に受信側のロケールでは文字として無効なバイナリコードが含まれるためです。
このバグは、次のような場合に発生します。
電子メールが ko ロケールで作成され、ko_UTF.8 ロケールに送信される
電子メールが zh ロケールで作成され、zh.GBK ロケールに送信される
回避方法: 次の手順を実行します。
Solaris CDE を終了します。
メールが作成されたロケールで Solaris CDE にログインします。
または
dtmail を終了して環境変数 LANG を正しいロケールに設定し、その後 dtmail を再起動します。
同じデータがアタッチメントとして送信される場合には、表示上の切り捨ては発生しません。
dtmail を Solaris CDE でアラビア語ロケールを使用して開くと、アラビア語の日時の形状が正しく表示されず、その配置も正しく行われません。また、新しいメッセージダイアログにアラビア文字を挿入すると、アラビア文字の行に変わり、形状、配置ともに正しく表示されません。
ログイン画面で ar (アラビア語ロケール) を選択すると、dtlogin が非常に大きなフォントで表示されます。サインオン後のデフォルトフォントも、同様に大きくなります。
このバグは、Solaris 2.5.1 オペレーティングシステムでコンパイルされ、同時に XmText ウィジェットをサブクラス化するカスタム Motif ウィジェットが含まれる Motif プログラムにだけ影響を与えます。このようなプログラムは、Solaris 2.6 または Solaris 7 オペレーティングシステムで実行すると、コアダンプを起こす場合があります。
回避方法: Solaris 2.6、または Solaris 7 オペレーティングシステムでプログラムを再コンパイルします。
Solaris CDE で dtcm を選択すると、アラビア語のカレンダマネージャではどの予約も表示されません
回避方法: 次の手順を実行します。
dtlogin 画面で、ar (アラビア語ロケール) を選択します。
dtcm を起動し、アポイントエディタを開きます。
アラビア語テキストを含む新しい予約を追加します。
アポイントエディタを閉じます。
これで、新しい予約がカレンダマネージャに表示されます。
ユーザーがリモートの集中化サーバーからカレンダにアクセスするような集中化カレンダサービスを使用する場合、カレンダがスワップ空間で問題なく動作するにはカレンダファイルの 10 倍の容量がカレンダに必要です。
たとえば、ユーザーが同じサーバーからカレンダにアクセスしたい場合で、カレンダファイルの合計サイズが 50M バイトだと、カレンダが問題なく動作するのに 500M バイト必要です。
Solaris をインストールするときに上記の条件を考慮しないと、ユーザーがカレンダにアクセスするときに信頼性が低下する可能性があります。
回避方法: スワップ空間を増やして、カレンダが問題なく動作するようにします。
MWM を現在使用している場合は、Solaris CDE にアップグレードしてください。Solaris CDE は高度な機能を提供し、移行は難しくありません。MWM から完全な Solaris CDE に アップグレードできない場合、次の情報を参照してください。
Solaris 2.5 ソフトウェア開発者キットに含まれる Motif 開発キットを使用してアプリケーションを開発した場合、Solaris CDE に含まれるウィンドウマネージャ dtwm を使用できます。ウィンドウマネージャは MWM と同じように使用できます。また、ウィンドウマネージャは MWM 用のリソースファイルをサポートします。
次の設定により、dtwm フロントパネルを無効にできます。
Dtwm*useFrontPanel: False |
このリソースは .Xdefaults に設定できます。または、/usr/dt/app-defaults/C/Dtwm ファイルの既存のリソースを True から False に変更できます。
dtwm の -name オプションにより、既存の mwm リソースのほとんどを使用できます。-name オプションについては dtwm のマニュアルページを参照してください。
MWM カスタマは $HOME/.mwmrc ファイルに依存する場合と、依存しない場合があります。dtwm が $HOME/.mwmrc ファイルを読み取るように設定できる dtwm リソース config ファイルがありますが、リソースについては dtwm のマニュアルページで説明しています。
dtwm と mwm のルートメニューは異なります。dtwm ルートメニューはすべて構成可能です。ルートメニューでは任意の変更が可能です。詳細は、dtwm と dtwmrc のマニュアルページを参照してください。
Solaris CDE メールプログラムがメールボックスを開く場合、メールボックスの 2 倍の空きメモリーが必要です。たとえば、150M バイトのメールボックスがあると、メールボックスを開くのに最低 300M バイトの空きメモリーが必要です。
回避方法: スワップ空間を増やして、メールボックスを開きます。
スワップ空間が十分でない場合、Java アプリケーションでコアダンプが起き、次のバスエラーが表示されます。
not enough space |
回避方法: システムで動作しているほかのアプリケーションを終了するか、スワップ空間を追加します。スワップ空間の追加方法については『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。
Java Thread.suspend() メソッドにより Java のアプリケーションプログラムがハングすることがあります。suspend() および resume() メソッドを使用しないことをお勧めします。
ハングが起こる原因は、ロックを保持するスレッドが中断され、そのスレッドを再開するスレッドがこのロックを必要とするためです。これはスレッド化プログラミングの一般的な問題で、これらのプリミティブを正しく使用しないため、アプリケーションのデッドロックが発生します。
回避方法: wait() や notify() などの、他の同期メソッドを使用します。
java.sql.Timestamp は 2 けたの年表記を使用できますが、2000 年以降には対応できません (19XX の下 2 けたとして解釈するため)。4 けたの年を指定する場合には、この問題は起こりません。
java.sql.Timestamp クラスは、いくつかのメソッドが無効になっている java.util.Date クラスのサブクラスです。上位互換性を確保するには、 java.text.SimpleDateFormat メソッドを使用してください。
アプリケーションやサポートライブラリで、ランダムなバスエラーやセグメント例外が起きます。
回避方法: このようなプログラムは、java_g または java -debug を使用して実行するようにします。あるいは、次のコマンドで JIT を無効にすることもできます。
setenv JAVA_COMPILER NONE |
このどちらかの対策で、VM の実行プロファイルが変わります。
Java アプリケーションでの X 要求が多いと、8 ビットカラー (TrueColor または PseudoColor) 環境でときどき起動が遅くなります。処理速度の遅いマシン上では、より顕著にこの状態が現れます。起動が遅れる主な原因は、初期化時に awt ライブラリにより最適にディザ処理されるカラーマップの計算です。
回避方法: 初期化時に計算されたカラーマップの大きさを、環境変数 VIRTCUBESIZE を使用して調整します。4 から 32 までの間の 2 の累乗数を設定します。デフォルトは 32 です。
setenv VIRTCUBESIZE 8 |
-nojit を使用すると、次の警告が表示されます。
Warning: JIT compiler "none" not found. Will use interpreter |
回避方法: -Djava.compiler=NONE を設定します。
64 ビットの XViewTM または OLIT アプリケーションをコンパイルしようとすると次の警告メッセージが表示されます。
Creating 64-bit applications in {XView, OLIT} is not supported. |
仮想アドレス 0 (0x0) 〜 2G (0x80000000) で読み込まれた命令を実行する場合、特定の 64 ビットユーザーアプリケーションが停止するというバグがあります。システムは、ユーザープログラムがこのバグに遭遇しないように、自動的に 64 ビットアプリケーションがこの範囲の命令を読み込まないようにします。これにより、アプリケーションが使用できる物理的なメモリー量が減ったり、ユーザーデータがこの範囲で読み込まれなくなることはありません。このことは、32 ビットアプリケーションには影響しません。
ユーザーのマルチスレッドアプリケーションで _XRead が Xlib から実行される場合、そのアプリケーションはハングアップすることがあります。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
マルチスレッドを使用しない
または
Xlib ルーチンへのアクセスを、1 つのスレッドだけに制限する
フォト CD の I/O デバイスは、xil_get_pixel 操作をサポートしていません。
回避方法: フォト CD イメージの特定のピクセル値を取得する必要がある場合は、フォト CD イメージをメモリーイメージにコピーして、そのメモリーイメージ上で xil_get_pixel を呼び出します。
イメージビューア (sdtimage) は、画面でのイメージ操作中に特定の状況で停止する場合があります。この問題は、XIL が X Shared Memory (xshm) ディスプレイパイプラインを使用している場合にだけ起きます。XIL と xshm 間のこの問題は、スレッドのデッドロックが原因である可能性があります。
xshm パイプラインは、ワークステーションのフレームバッファに TCX や ZX フレームバッファのような高速 XIL ディスプレイドライバが存在しない場合だけ使用されます。 cg6(GX)、cg14(SX)、ffb(Creator)、および afb(Elite) フレームバッファの既存の高速 XIL ドライバはこの問題を起こしません。
回避方法:この問題が起きる場合は、sdtimage の代わりにイメージツール (/usr/openwin/bin/imagetool) を使用します。
XGL Gcache でエッジ付きの多角形を decomp 処理するとき、 xgl_gcache_multi_simple_polygon() で、いくつかのエッジが正しく描画されないことがあります。
回避方法: XGL_GCACHE_USE_APPL_GEOM を TRUE に設定してください。さらに、GCACHE コンテキストを作成するときには、xgl_gcache_multi_simple_polygon() のかわりに xgl_gcache_polygon() を使用して、XGL_GCACHE_SHOW_DECOMP_EDGES をオフにしてください。
サイズ変更要求をサーバーに送信する前にアプリケーションの resize_proc() を呼び出す XViewTM (おそらく他のツールキットも含めて) では、DGA から戻されたウィンドウのサイズがサイズ変更イベント 1 つ分だけ遅れています。
回避方法: xgl_window_raster_resize() を呼び出す前に XSync() を呼び出してください。
デフォルトの NSAPI サーバーではなく、CGI ベースの http サーバーを使用すると、 AnswerBook2 サーバーの管理アクセス認証が失敗します。
回避方法: 次の手順に従います。
文書サーバー上でスーパーユーザーになります。
次のコマンドを入力して、文書サーバー用の管理アクセス制御を無効にします。
# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o access_off |
文書サーバーの管理機能へのアクセスについて制御する必要がある場合、http サーバー上で利用できるコマンドを使用して、次の URL へのアクセスを制限します。
/ab2/@Ab2Admin |
Compaq ProLiant 6500 の 3Com EtherLink III 3C905B カードは、割り込みに失敗する場合があります。このカードは、パケットの送信は行いますが受信は行いません。
回避方法: この問題を回避する方法は現在不明です。しかし、一部のスロットは他のスロットより頻繁にこの問題が起きていると思われるため、カードを他の PIC スロットに移すと改善される可能性があります。また、システムを複数回続けてリブートすると、解決することもあります。
一部の PCI マザーボードには、100-Mbps Fast Ethernet をサポートできない DMA チップセットが含まれます。
回避方法: 詳細と推奨される対策については、『Solaris 7 デバイスの構成 (Intel 版) 』の「100-Mbps Ethernet Performance」を参照してください。
日本語環境を正しく動作させるためには、環境変数 LANG が ja (日本語 EUC)、 ja_JP.PCK (PC 漢字コード、シフト JIS コード)、または、ja_JP.UTF-8 (UTF-8) に設定されている必要があります。また、端末ドライバに、日本語の文字を正しく透過させ、日本語の文字幅に応じた処理を正しく行わせるためには、端末が認識する文字コードに従って setterm で設定する必要があります。
これらの設定を C シェルのコマンド行から行う場合は、次のように入力してください。
ja ロケールで使用する場合
sun% setenv LANG ja sun% setterm -x JapanEUC |
ja_JP.PCK ロケールで使用する場合
sun% setenv LANG ja_JP.PCK sun% setterm -x PCK |
ja_JP.UTF-8 ロケールで使用する場合
sun% setenv LANG ja_JP.UTF-8 sun% setterm -x UTF-8 |
ja_JP.UTF-8 ロケールでこのように setterm を正しく行なった場合、ja ロケールで定義された文字以外は置換文字 ('?' または '〓') で置き換えられます。この置き換えを行いたくない場合は、
sun% setterm -x ASCII |
を実行する方法がありますが、以下の副作用がありますので、どうしても置き換えを防ぎたい場合に限って使用してください。
端末上での行編集が正しく動作しない
たとえば Bourne シェルや C シェル (Korn シェルの場合は設定に依存する) のコマンド行での入力時の編集がこれにあたります。
表示不可能な文字の出力で端末上の表示が乱れることがある
UTF-8 で未定義のコードポイントもそのまま出力されます。
システムインストール時にシステムのデフォルトロケールを日本語に指定したシステムでは、デフォルトで LANG が ja、ja_JP.PCK、または ja_JP.UTF-8 に設定されているため、LANG の設定は不要になります。
デフォルトロケールを変更したい場合は、/etc/default/init ファイル内の LANG を変更して、システムを再起動してください。詳細は『JFP ユーザーズガイド』を参照してください。
/usr/bin/talk、/usr/bin/mailx は複数バイト対応になっていません。複数バイト対応の mailx と talk は、/usr/SUNWale/bin にあります。複数バイト対応のコマンドを使用する場合、/usr/SUNWale/bin のパスを /usr/bin よりも前に設定してください。なお、/usr/SUNWale/bin のコマンドは ja ロケールのみ動作が保証されています。
Solaris 7 では、次の機能が ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでサポートされていません。
libjapanese.a
SunOSTM 4.x バイナリ互換パッケージ (BCP)
libjapanese.a と BCP は将来のリリースでもサポートの予定はありません。
SUNWale パッケージの mailx、talk などで使用するアジア各国対象のコマンド
PCFS での PC 漢字コード (以降 PCK とする) ファイル名
PCFS での PCK ファイル名は ja ロケールでもサポートされていません。
C コンパイラ、cpp、UIL コンパイラなどで使用する文字、文字列、リテラル、コメント
また、次の機能が ja_JP.UTF-8 ロケールでサポートされていません。
kanji コマンド
/usr/xpg4/bin と /usr/bin の両方に存在するコマンドは、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは /usr/bin のコマンドがサポートされません。したがって、/usr/bin よりも前に /usr/xpg4/bin のパスを加えてください。
ja_JP.PCK ロケールでは PCK を直接扱えますが、DOS のファイルシステムと UNIX ファイルシステムの違いは依然残ります。たとえば、DOS からテキストファイルを PCFS でマウントして持ってくる場合は dos2unix -ascii が、DOS へ持っていく場合は unix2dos -ascii がそれぞれ必要になります。詳細は、pcfs(7)、dos2unix(1)、 unix2dos(1) の各マニュアルページを参照してください。
日本語 UTF-8 ロケールは、日本語の文字情報は「UI-OSF 日本語環境実装規約 Version 1.1」を、日本語以外の文字情報は Unicode Consortium の UNICODE 2.1 CHARACTER DATABASE をもとに作成されています。日本語の文字情報は、UI-OSF の実装規約をもとにしているため、他の UNIX ベンダーとの互換性は向上しますが、その反面 ja ロケールおよび ja_JP.PCK ロケールとの相違点も生じます。以下に、日本語文字処理に影響する相違点を説明します。
LC_CTYPE次の日本語ロケール専用文字クラスが追加されています。
ascii | paren | jisx0201 |
gaiji | jhankana | jspace |
次の日本語ロケール専用文字クラスはありません。
jalpha | jspecial | jgreek |
jrussian | junit | jsci |
jgen | jpunct |
ja および ja_JP.PCK ロケールでも使用するアプリケーションは、これらの文字クラスは使用しないようにしてください。
LC_COLLATE
JIS X 0208 のほうが JIS X 0212 より先になります。日本語以外の文字は日本語のあとにコード順で並びます。
LC_TIME
以下の日付、および時刻の表示形式が変わります。() 内はstrftime(3C) および date(1) で有効な書式です。
abday (%a)
日 と () が入らない。
mon (%B)
1月 と 1 の前に <space> が入らない。
d_t_fmt (%c)
%Y年%m月%d日 %H時%M分%S秒 と abday (%a) が入らない。
era_d_t_fmt (%Ec)
%EY%m月%d日 %H時%M分%S秒 と abday (%a) が入らない。
alt_digit (%Od などのロケール固有の代替数値記号を使うもの)
代替数値記号は使用しない。
libjapanese とそれに関連したヘッダーファイルは、Solaris 7 から SUNWjlibj という全体ディストリビューションクラスタでのみインストールされるパッケージに移動しました。この中には、libjapanese ソース互換パッケージも含まれていますので、既存の libjapanese ユーザーはこれを用いて移行を進めてください。将来のリリースでは libjapanese.a およびこれに関連したヘッダーファイルは削除される予定です。libjapanese ソース互換パッケージの使用法に関しては、/usr/share/src/libjapanese/README を参照してください。
Solaris 7 の関数 iconv() およびコマンド iconv で利用できる符号変換の種類の詳細は、iconv_ja(5) のマニュアルページを参照してください。
関数 iconv() およびコマンド iconv の詳細は、iconv(3) および iconv(1) のマニュア ルページを参照してください。
iconv() およびコマンド iconv における ISO-2022-JP は、UI-OSF 日本語環境実装規約 Version 1.1 で定義される ISO-2022-JP 符号化文字集合を意味します。
jisconv インタフェースには、次の制限があります。
jisconv(3X) で提供される 1 文字変換用のプログラミングインタフェース (関数名が c で始まるもの) は範囲チェックを行いません。
日本語 EUC との変換を行うプログラミングインタフェースでは、JIS X 0212-1990 (補助漢字) をサポートしていません。
PCK との変換を行うプログラミングインタフェースでは、『TOG 日本ベンダ協議会推奨 日本語 EUC・シフト JIS 間コード変換仕様』に基づく変換をサポートしていません。
7 ビット JIS との変換を行うプログラミングインタフェースは、更新番号を含むエスケープシーケンスに対応していません。
これらの機能を利用する場合は、iconv(3) プログラミングインタフェースを使用してください。
ワイド文字の内部表現に依存した処理を行うことは避けてください。ja ロケールは、従来の内部表現が維持されています。
ネットワークを通して日本語 EUC、PCK または UTF-8 間の文字変換を行う機能はありません (メールを除く)。そのため、サーバー・クライアント型のアプリケーションなどは、明示的にユーザー側で変換できない限り、混在環境では正しく動きません。
Solaris 2.6 では、ネットワークプリンタのサポートが追加されました。ここでは、日本語 PostScriptTM プリンタをネットワーク経由で接続した場合を例に、その設定方法を紹介します。プリンタの設定方法に関する詳細は、lpadmin(1) のマニュアルページ、 『Solaris 7 のシステム管理 (第 1 巻) および (第 2 巻)』、『JFP ユーザーズガイド 』を参照してください。
ネットワークプリンタとして追加する場合
手順1. /usr/lib/lp/model/netstandard を編集します。
常にバナーページを出さないようにしたいときは、nobanner を yes に変更します。
nobanner=no |
->
nobanner=yes |
また、バナーページを出したいときは、date コマンドの前に env LANG=C を加えます。
echo "##### Date: `date ' ...... |
->
echo "##### Date: `env LANG=C date ' ..... |
以下の例は、日本語 PostScript プリンタをネットワーク経由で接続した場合の例です。プリンタ側の設定は、
Host Name : | nwpr2 |
Printer Name: | pspr |
にあらかじめ設定されていると仮定します。プリンタ側の設定方法は、各プリンタのマニュアルを参照してください。
sun# lpadmin -p pspr -I postscript -T PS -v /dev/null ¥ -i /usr/lib/lp/model/netstandard -o dest=nwpr2:pspr ¥ -o protocol=bsd sun# accept pspr sun# enable pspr |
手順 3. 次のように入力して、テキストファイル印刷フィルタを登録します。
sun# cd /etc/lp/fd sun# lpfilter -x -f postprint sun# lpfilter -f jpostprint -F jpostprint.fd |
lpfilter -x -f postprint 実行時、postprint フィルタが登録されていないと、以下のようなエラーが出ますが、無視して次に進んでください。
UX:lpfilter: エラー: No filter by the name "postprint" exists. |
手順4. システムをリブートします。
sun# sync;sync;sync sun# reboot |
以上の手順が終了すると、lp コマンドを使用して、追加したネットワークプリンタに出力することができます。
ファイル名が日本語の場合、lp の引数のファイル名としては、プリンタサーバーのシステムロケールのコードセットのみ使用可能です。たとえば、プリンタサーバーの /etc/default/init の LANG の設定値が、LANG=ja となっている場合は、日本語 EUC のファイル名は正しく印刷できますが、それ以外は印刷できません。この場合は、
sun% cat <日本語.txt> | lp -y PCK |
などを実行し(ファイルの中身も PCK の場合)、lp に直接日本語ファイル名を渡さないようにすることで回避してください。なお、ファイルの中身のコードセットに関しては、-y オプションを指定してプリンタサーバーのサポートするコードセットに変換することが可能です。
デフォルトでは、ASCII フォントである Courier が使用されます。JIS X 0201 ローマ文字用図形キャラクタ集合に切り替えたいときは、以下のように -f オプションで指定してください。
Ryumin-Light:
sun% jpostprint -f Ryumin-Light.Hankaku |
GothicBBB-Medium:
sun% jpostprint -f GothicBBB-Medium.Hankaku+GothicBBB-Medium |
マニュアルページや、nroff、troff などで清書された日本語ファイルを /usr/xpg4/bin/more で表示させると、一部の文字が欠けるなど、きれいに表示されないことがあります。
回避方法: 環境変数 PAGER として、ja (japanese) ロケールの場合は /usr/bin/more を、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールの場合は /usr/bin/pg を、明示的に指定して表示させてください。
admintool のソフトウェア機能で、媒体に「CD (ボリューム管理あり)」を選択して「了解」ボタンを押しても、CD パスが正しくないためにソフトウェア情報を認識できません。
回避方法: 「CD のパス」のテキストフィールド上で /cdrom/cdrom0/s0 を /cdrom/cdrom0/s2 に変更して、再び「了解」ボタンを押してください。
ベース (親) パッケージとそれに依存する日本語 (子) パッケージがソフトウェアリストに表示されます。依存関係のある日本語パッケージは、次のように末尾に (<ロケール名> localization) と表示されます。
末尾の表示 | パッケージの種類 |
---|---|
(ja localization) | ja ロケール固有パッケージ |
(ja_JP.PCK localization) | ja_JP.PCK ロケール固有パッケージ |
(ja_JP.UTF-8 localization) | ja_JP.UTF-8 ロケール固有パッケージ |
(ja,ja_JP.PCK,ja_JP.UTF-8 localization) | 日本語ロケール共有パッケージ |
ベース (親) パッケージを選択しても、依存関係のある日本語パッケージが自動的に選択されるわけではありません。システムのロケールに合った適切な依存関係にある日本語パッケージを選択する必要があります。依存関係にあるパッケージについては『Solaris 7 オンラインリリース情報』の package ファイルを参照してください。
たとえば、ja ロケールだけがインストールされているシステムに "CDE HELP VOLUMES" を追加する場合は、それに対応する次の日本語パッケージも選択する必要があります。
CDE HELP VOLUMES (ja localization)
CDE HELP VOLUMES (ja,ja_JP.PCK,ja_JP.UTF-8 localization)
admintool 上では日本語のホームディレクトリ名は登録できません。
回避方法: useradd(1M) コマンドを使用してください。
admintool を使って Solaris ソフトウェアパッケージを追加する場合、「ソース媒体の設定...」の「ハードディスク」では、Solaris イメージのトップディレクトリ (Solaris_7/ があるディレクトリ) を指定してください。それ以外のディレクトリを指定すると admintool が落ちる場合があります。
admintool を使ってソフトウェアパッケージの追加・削除を行う場合、ログの表示と入力を促すためにコマンドツールが起動されますが、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは日本語のメッセージが表示されません。
回避方法: この状態でもパッケージの追加・削除は可能ですが、表示されるメッセージを見るためには、ja または C ロケールで Solaris CDE 環境にログインし直して、admintool を起動してください。
admintool を使ってソフトウェアパッケージの削除を行なった場合、削除が成功したにもかかわらず、admintool 上のソフトウェアパッケージのリストが直ちに更新されません。
回避方法: admintool を起動し直してください。
XView、OLIT は CSI 対応していないため、それらのツールキットを使って作成したアプリケーションは、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは動作しません。したがって、日本語 OpenWindows 環境を ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで起動することもサポートされていません。また、将来においてもサポートの予定はありません。
動作保証はされませんが、次の方法により ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで起動した Solaris CDE 環境上で、XView、OLIT を使ったアプリケーションを ja ロケールとして起動することができます。
起動方法 :
例として、コマンドツールの起動方法を説明します。端末エミュレータ上で、次のように入力してください。
sun% env LANG=ja /usr/openwin/bin/cmdtool -lc_basiclocale ja ¥ -lc_displaylang ja -lc_inputlang ja -lc_timeformat ja -lc_numeric ja |
また、-lc_* オプションを使えないアプリケーションでは、-xrm オプションを使って OpenWindows.basicLocale などのリソースを ja に指定する方法もあります。詳しくは xview(7) のマニュアルページを参照してください。
アプリケーションによっては正しく動作しない場合もあります。この方法は ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケール環境で、ja ロケールとしてアプリケーションを動作させるため、EUC と PCK/UTF-8 とで日本語データに互換性がないことを十分に認識した上で、処理してください。たとえば、ja_JP.PCK ロケール上で作成した日本語のデータファイルを ja ロケールで起動したアプリケーションで処理しないように注意してください。また、日本語のファイル名に対しても、異なるロケール間では正しく処理できません。
OpenWindows のロケールを切り替える場合は、「ログインサーバー (dtlogin)」の言語メニューで、起動したいロケールを選択して起動してください。日本語 OpenWindows を終了せずに、ワークスペースプロパティを使用して英語環境を日本語環境に切り替える方法は、サポートされていません。また、コマンド行ログインから ja ロケール で起動する場合には、環境変数 LANG が「ja」に設定されている必要があります。
OPENWINHOME 環境変数が正しく設定されていない場合、ja ロケールで OW アプリケーションを起動しても英語のメッセージが表示されます。これは、OW アプリケーションが $OPENWINHOME/lib/locale/$LANG/LC_MESSAGES にあるメッセージファイルを検索するためです。このような場合には以下の手順で OPENWINHOME 環境変数を設定してください。
sun% setenv OPENWINHOME /usr/openwin |
日本語 OpenWindows の初期画面ではヘルプビューアは起動されません。ヘルプビューアで『ヘルプハンドブック』を参照する場合には、ワークスペースメニューから 「ヘルプ...」を選択してください。
/usr/lib/.text_extras_menu ファイルが存在しないため、バイナリ互換モードで XView テキストサブウィンドウ・パッケージを使用するアプリケーションを動作させると、次のような警告が表示されて一部の機能が使用できなくなります。
システム warning: No such file or directory, extras menu file /usr/lib/.text_extras_menu (Textsw パッケージ) |
Num Lock キーが動作しません。Num Lock キーではなく、他の数字キーを使用してください。
漢字変換で、候補の一覧表示のラベルを数字にすると、候補を選択できません。一覧表示のラベルをアルファベットにして使用してください。
日本語 OpenWindows 2.x に含まれる以下の日本語 DeskSetTM の動作は、JFP のバイナリ互換サポートパッケージでは保証されません。
日本語 OpenWindows 2.x での TTY、TERM サブウィンドウは、バイナリ互換パッケージでは動作しません。
複雑なグラフィックを含むドキュメントや、サイズの大きなファイルを pageview で表示すると、通常のファイルを表示するより時間がかかるため、時間切れによって実行できない場合があります。この場合、引数 -timeout を 180 に設定して実行し直すか、イメージツールを使用してください。
mp(1) ではユーザー定義文字、JIS X 0212、IBM 選定ユーザー定義文字、JIS13 区の NEC 特殊文字などの印刷はサポートされていません。これらの文字を印刷する場合は jpostprint(1) を使用してください。
EUC コードセット 3 (JIS X 0212) には、以下のような制限事項があります。
書体は平成明朝体 W3 のみです
EUC コードセット 3 の文字を日本語 OpenWindows DeskSetTM、あるいは jtops(1)、mp(1) を使用して印刷できません。
EUC コードセット 3 の文字をメールツールで送信できません。
XView で書かれたアプリケーションに -font オプションで minm12 または minm14 フォントを指定した場合、パネル上のラベルなどで使用されるボールドフォントが正しく表示されません。また、k14 フォントを指定した場合には、それらのラベルは表示されなくなります。
回避方法: minm12 の代わりに gotm12 を、k14 フォントと minm14 フォントの代わりに gotm14 フォントをそれぞれ使用してください。
日本語 OpenWindows で提供される日本語ビットマップフォントのうち、通常使用する大きさ (14 ポイント、12 ポイント) 以外のフォントは、ディスク容量の節約のために圧縮されています。圧縮されたフォントを使用すると、性能が 20 % から 30 % 悪くなります。ディスクに余裕がある場合は、uncompress(1) を使用して、フォントを元の状態に復元してください。次の手順に従って、圧縮されているフォントを復元できます。
sun% su Password:<パスワード> sun# cd /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/75dpi sun# /usr/bin/uncompress *.Z sun# /usr/openwin/bin/mkfontdir sun# exit sun% /usr/openwin/bin/xset fp rehash |
XView ツールキットでは、かな入力が可能な状態で、Meta-C、Meta-V、Meta-X などの Meta キーを使用する操作や、Copy(L6)、Paste(L8)、Cut(L10) などの左側ファンクションキーを利用した操作はできません。
回避方法: 「ローマ字/かな」キーを押して、「ローマ字入力モード」にしてください。
XView および OLIT のアーカイブライブラリは、C ロケールでだけサポートされています。
プリエディットスタイルが overTheSpot に設定されている場合、XView ツールキットのパネルサブウィンドウと tty サブウィンドウから、プリエディットテキストの自動確定を使用できません。
OLIT ツールキットは、フォントセット定義ファイル OpenWindows.fs (/usr/openwin/lib/locale/ja/OW_FONT_SETS/OpenWindows.fs) をサポートしません。
プリエディットスタイルが overTheSpot または rootWindow に設定されている場合、プリエディットテキストの自動確定が使用できません。
OLIT ツールキットでは、かな漢字変換機能が動作中で、かな入力が可能な状態では、Meta-C、Meta-V、Meta-X などの Meta キーを使用する操作はできません。
回避方法:「ローマ字/かな」キーを押して、「ローマ字入力モード」にしてください。
「フォント」カテゴリで「標準」を選択していると、フォントタイプとして「Gothic Medium Bbb-Sans (Morisawa)」だけが表示されます。複数のフォントタイプを表示するには「ユーザー選択」を使用してください。
フォントタイプを変更した場合、日本語ロケールでは OLIT アプリケーションに適用されません。
ファイルマネージャのコメントウィンドウは、日本国内では使用できません。このウィンドウを使用してメールを発信した場合のネットワーク上の弊害については保証できませ ん。
メールツールは、ISO 2022 (7 単位) の変換だけを行います。.mailrc ファイル内に encoding 変数を設定しても、メールツールの動作には影響しません。ISO 2022 (7 単位) 以外のエンコーディングを使用してメールを送る場合は、/usr/SUNWale/bin/mailx を使用してください。
日本語を含むテキストデータのアタッチメントをダブルクリックして、テキストエディタ上で表示した場合、内容が失われることがあります (バグ ID: 1201439)。
メールツールのプロパティ設定機能を使用して「ユーザー設定ボタン」をカスタマイズすることはできません。
アタッチメントつきの日本語を含むメールを送る場合、メールツールはそのメールの日本語 EUC を ISO2022 に変換しません。
dtmail から通常の形式 (Internet MIME 形式) で送られたメールに日本語文字列を含むアタッチメントが含まれる場合、そのアタッチメントをメールツール上で表示させることができません。
回避方法: 次のいずれかの手順にしたがってください。
送信者に Sun Mail Tool 形式で再度メールを送信してもらいます。
アタッチメントをファイルに保存し、jistoeuc(1) または iconv(1) コマンドを使用してコード変換します。
jistoeuc(1) コマンドを使用する場合 :
sun% /usr/bin/jistoeuc <保存したファイル名> |
iconv(1) コマンドを使用する場合:
sun% /usr/bin/iconv -f ISO-2022-JP -t eucJP <保存したファイル名> |
メールツールは MIME 形式の日本語メールを受信、表示できますが、表示する際に日本語 EUC に変換しているため、表示以外の操作ではこの EUC 変換は行われません。メールツールからの印刷、ヘッダーウィンドウからのコピー、ペーストなどを行うと日本語が正しく処理されません。
回避方法: メールツールのヘッダーウィンドウから印刷ツールにドラッグ&ドロップを行うか、メールツールのプロパティで「メッセージウィンドウ」を選び、印刷スクリプトの項目に次のように記述してください。
jistoeuc | lp -s |
MIME で送られたメッセージを表示ウィンドウ上で編集したのち、「変更内容を保存」を行うとメッセージが文字化けしてしまいます。
回避方法: メッセージウィンドウでは MIME 形式のメッセージを編集しないでください。編集してしまった場合には、確認ウィンドウで「変更内容を保存」を選択せずに「変更内容を破棄」を選択してください。
ボリュームマネージャのメッセージを表示するためのダイアログウィンドウは、XView
アプリケーションのため、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは、英語のメッセージで起動されます。
ja ロケールで登録したカレンダは、ja_JP.PCK ロケール および ja_JP.UTF-8 ロケールで起動されたカレンダ・マネージャで見ることができません (ja_JP.PCK ロケールまたは ja_JP.UTF-8 ロケールで作成した場合も同様です)。
ja_JP.PCK ロケール または ja_JP.UTF-8 ロケールでメールファイルを印刷する場合、$HOME/.dt/types に次のような内容のファイルを dtmail.dt というファイル名で作成してください。
次の例は、Sun が一般的にサポートしている EUC 対応のプリンタを想定して設定しています。iconv のパラメータをプリンタがサポートする文字集合に合わせて変更してください。iconv のパラメータの指定方法については、iconv(1)、iconv(3) のマニュアルページを参照してください。
例 1: ja_JP.PCK ロケールで印刷する場合
ACTION Print { LABEL Print ARG_TYPE DTMAIL_FILE TYPE COMMAND WINDOW_TYPE NO_STDIO EXEC_STRING sh -c ` ¥ dtmailpr -p -f %(File)Arg_1% | iconv -f ¥ PCK -t eucJP | dtlp -u %(File)Arg_1%;' } |
例 2: ja_JP.UTF-8 ロケールで印刷する場合
ACTION Print { LABEL Print ARG_TYPE DTMAIL_FILE TYPE COMMAND WINDOW_TYPE NO_STDIO EXEC_STRING sh -c ` ¥ dtmailpr -p -f %(File)Arg_1% | iconv -f ¥ UTF-8-Java -t eucJP | dtlp ¥ -u %(File)Arg_1%;' } |
ja_JP.UTF-8 ロケールでは、カレンダー (dtcm) から 印刷できません。
メールプログラムで検索を行う際、検索フィールドに日本語が含まれていると、検索が正しく行われません。
メールファイルに該当する文字列が存在する場合でも、「一致するものがありません」と表示されます。
メールプログラムで日本語テキストを含むアタッチメントの付いたメッセージを転送すると、受信側では、アタッチメント内の日本語が文字化けして表示されます。
回避方法:メールプログラムの「表示」メニューから、「文字セットを変更」を実行して、文字セットを ISO-2022-JP に設定してから、アタッチメントを開いてください。
「不在返信」を設定した場合、日本語サブジェクトのついたメールなど、MIME エンコーディングされたメールに対して、 不在返信メッセージのサブジェクトの部分が文字化けします。
回避方法: 不在返信メッセージ内に「$SUBJECT」を使わないでください。
Solaris CDE 1.2 以前のメールプログラムで、オプションメニューの「移動メニューの設定」で登録したメールボックス名に日本語文字列が含まれている場合、Solaris CDE 1.3 のメールプログラムではそれらのメールボックス名が文字化けすることがあります。
回避方法: Solaris CDE 1.2 あるいは Solaris CDE 1.3 のメールプログラムで再度登録してください。
アタッチメントにメールボックスがあるメッセージを Sun Mail Tool モードで送信した場合、Solaris CDE のメールプログラムでアタッチメントのメールボックスの内容を表示できません。
メールプログラムのツールバーボタンをテキスト表示に設定している場合、ニーモニックが表示されていますが、キーボード上でこれらのツールバーを操作することはできません。
インストール時のロケールを ja_JP.PCK に設定した場合、ログインウィンドウ上で、ロケールを ja に切り替えても、セッションリストに OpenWindows のエントリが存在しません。
回避方法: dtlogin 上で 「ログイン画面のリセット」を実行してください。
スタイルマネージャでフォント・グループを追加する場合、「フォント・グループの追加」ウィンドウのシステム・フォントとユーザ・フォントの一覧リストに、フォント名が 1 つも表示されていない場合、操作を先に進めることができず、フォント・グループの追加ができません。
Solaris 7 の UTF-8 ロケールでは、複数のフォントを組み合わせて各コードポイントのグリフを表示させています。このため、1つのコードポイントに対して複数のフォントのグリフが対応する場合があります。ja_JP.UTF-8 では、以下の表の優先順位でフォントを使用するようにインプリメントされています。
キャラクタセット |
フォント |
---|---|
ISO8859-1:GL(ASCII) |
JISX0201.1976-0 |
ISO8859-1:GR |
ISO8859-1 |
ISO8859-5:GR |
ISO8859-5 |
ISO8859-7:GR |
ISO8859-7 |
ISO8859-2:GR |
ISO8859-2 |
ISO8859-4:GR |
ISO8859-4 |
ISO8859-9:GR |
ISO8859-9 |
ISO8859-15:GR |
ISO8859-15 |
JISX0208.1983-0 |
JISX0208.1983-0 |
JISX0201.1976-0:GR |
JISX0201.1976-0 |
JISX0212.1990-0:GR |
JISX0212.1990-0 |
KSC5601.1992-3:GLGR |
KSC5601.1992-3 |
GB2312.1980-0:GR |
GB2312.1980-0 |
BIG5-1:GLGR |
BIG5-1 |
TIS620.2533-0:GR |
TIS620.2533-0 |
ISO8859-6:GR |
ISO8859-6 |
ISO8859-8:GR |
ISO8859-8 |
たとえば、U+0410(Cyrillic Capital Letter A)は、ISO8859-5 と JISX0208.1983 など複数のフォントにグリフが存在しますが、上のルールから ISO8859-5 のフォントが実際に使用されます。また、CKJ Unified Ideographs エリアにある漢字で使用されるフォントは、JISX0208.1983 -> JISX0212.1990 -> KSC5601.1992-3 -> GB2312.1980 -> BIG5-1 の優先順位でフォントが使用されます。
なお、現時点では、UTF-8 のコードポイントと使用するフォントの情報はシステム側でハードコードされており、ユーザーがカスタマイズすることはできません。
ASCII(Basic Latin)領域(U+21 - U+7E)では、ISO8859-1 フォントではなく、JISX0201.1976 フォントが使用されます。これは、ja_JP.UTF-8 ロケールでもっとも使用頻度の高いと思われる、ASCII と漢字の組み合わせを表示した場合、フォントのバランスが悪くなるのを避けるためです。ただしこのために、逆斜線 (U+5C) に円記号のグリフが使われるという問題があります。この問題を避ける場合は、次の設定を行なってください。
(設定方法)
/usr/openwin/lib/locale/ja_JP.UTF-8/XLC_LOCALE の以下の次の行 # fs0 class (7 bit ASCII) fs0 { charset ISO8859-1:GL # font ISO8859-1:GL; JISX0201.1976-0:GL font JISX0201.1976-0:GL; ISO8859-1:GL } |
を以下のように変えてください (5 行目をコメントアウトし、4 行目のコメントを外します)。
# fs0 class (7 bit ASCII) fs0 { charset ISO8859-1:GL font ISO8859-1:GL; JISX0201.1976-0:GL # font JISX0201.1976-0:GL; ISO8859-1:GL } |
設定が終わったら、Solaris CDE セッションから一度ログアウトし、再度ログインしてください。
Solaris CDE セッションでは通常起動時にアプリケーションが使用するデフォルトフォントのリソースを以下のように設定します。
*DtEditor*textFontList: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*: *Font: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-* *FontList: -dt-interface system-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*: *FontSet: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-* *XmText*FontList: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*: *XmTextField*FontList: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*: *buttonFontList: -dt-interface system-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*: *labelFontList: -dt-interface system-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*: *systemFont: -dt-interface system-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*: *textFontList: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*: *userFont: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*: |
ただし、ja_JP.UTF-8 ロケールを含む UTF-8 ロケールでは、端末エミュレータなど、特定の比率をもった固定幅フォントを要求するアプリケーションで表示が崩れるという問題を回避するために、CDE で使用するデフォルトフォントを次のように設定しています。
*DtEditor*textFontList: -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*: *Font: -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-* *FontList: -dt-interface system-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*: *FontSet: -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-* *XmText*FontList: -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*: *XmTextField*FontList: -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*: *buttonFontList: -dt-interface system-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*: *labelFontList: -dt-interface system-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*: *systemFont: -dt-interface system-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*: *textFontList: -dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*: *userFont: - dt-interface user-medium-r-normal-m*utf-*-*-*-*-*-*-*-*: |
デフォルトの設定で Solaris CDE を使用している場合は問題ありませんが、スタイル・マネージャを使用してフォントのサイズを変更した後にロケールを変更した場合、意図しないフォントが使用され、端末エミュレータなどのアプリケーションで表示がおかしくなる場合があります。
このような場合には、スタイル・マネージャのフォントの設定ダイアログでサイズを選択し、了解ボタンを押した後に CDE セッションから一度ログアウトし、再度ログインしてください。このような問題は、ja/ja_JP.PCK ロケールから ja_JP.UTF-8 ロケールへ移行した場合および ja_JP.UTF-8 ロケールから ja/ja_JP.PCK ロケールへ移行した場合の双方で起こり得ます。
DPS 上でのユーザー定義文字のアウトラインフォントを指定するための /usr/openwin/lib/locale/ja/OWfontpath へのフォントパスの追加では、存在するディレクトリを指定してください。正しく指定されていない場合は、dtlogin で文字が表示できなくなります。
注意事項および制限事項
ユーザー定義文字を利用した文章などを電子メールで送信する場合、受信側にも同様なユーザー定義文字環境がないと、表示されなかったり、文字化けを起こしたり、別の文字として表示されたりする問題が発生します。送信の際には、このことを意識して送信する必要があります。外部の宛先に電子メールを送信する場合は、ユーザー定義文字の使用を避けてください。
ユーザー定義文字の編集では、複数のフォントファイルを変更します。この為作成したユーザー定義文字フォントファイルを直接読み込んで編集すると、各フォント間の整合性が取れなくなります。
四角形・多角形・円では、内部を塗りつぶして作成します。白抜きの文字を作成する場合は以下の例を参考にしてください。
例: 白丸を作成する
ユーザー定義文字を Type1 形式で保存するフォントファイルにはヒント情報が登録されません。このため解像度の低いデバイス (ディスプレイなど) 上での表示や、印刷時のサイズにより以下の問題が発生します。これは、アウトラインをビットマップにマップする時に発生する丸めの影響です。
離れている点が同じ点として表示・印刷されることがあります。
一部が表示・印刷されないことがあります。
回避方法: アウトラインモードで描画位置を離して描画するか、ビットマップモードで編集してください。
ビットマップモードで編集すると、アウトラインはビットマップから取り出します。このためアウトラインの幅が太くなります。
ビットマップモードで編集する場合のサイズ変更は、一覧表の表示メニューから指定できます。また、生成するアウトラインは、編集したビットマップを元にアウトラインを生成します。
ビットマップモードで移動またはコピーを行うと、指定した領域の前景(黒い部分) だけでなく、背景 (白い部分) も移動またはコピーします。
一般の Type1 フォントの編集はサポートしていません。
BDF/PCF フォントを読み込んだ場合、一覧表の印刷はサポートしていません。
ユーザー定義文字を登録する場合の問題点
アウトラインモードでの編集では、キャンパスの有効範囲を越えて文字が描画できてしまいます (バグ ID: 4036104)。
回避方法: キャンパスの有効範囲内に描画してください。
共通の問題点
編集ウインドウ上の次ボタンまたは前ボタンでは、ページを越えた指定ができません (バグ ID: 1266829)。
回避方法: 一覧表上でページをめくり、登録したいコードポイントをカーソルで指定してください。
ビットマップからアウトラインが正しく生成できない場合があります (バグ ID: 4007396)。
回避方法: 一覧表の表示サイズを変更可能な場合は、最大のサイズを利用してください。
コードポイントの表示を UTF-8 にした場合、グリフとコードポイントは一致していません(バグ ID: 4126792)。
フォント管理 (sdtfontadm) を使用して CID/Type1 フォントをインストールする際には次の点に注意してください。
システムに SUNWxwcsl パッケージがインストールされていることを確認してください。次のようにして確認できます。
sun% pkginfo SUNWxwcsl |
インストールされていない場合は pkgadd コマンドまたは admintool を使用して、 Solaris CD からインストールしてください。
フォント管理 (sdtfontadm) のオプションメニューから「フォントパスの変更...」を選択して /usr/openwin/lib/X11/fonts/CSL を追加してください。変更したあと、ウィンドウシステムを再起動します。
フォント管理 (sdtfontadm) で CID フォントをインストールした場合、XLFD フォント名のレジストリフィールドが正しく登録されません。日本語フォントをインストールした場合には、インストールディレクトリの fonts.dir ファイルを編集し、jisx0201.1976-0、jisx0208.1983-0、jisx0212.1990-0 (補助漢字を含む場合) のそれぞれのレジストリを含むようにしてください。
編集例:
HeiseiKakuGo-W5.cid -unknown-HeiseiKakuGo W5---normal--0-0- ¥ 0-0-p-0-jisx0201.1976-0 HeiseiKakuGo-W5.cid -unknown-HeiseiKakuGo W5---normal--0-0-0-0- ¥ p-0-jisx0209.1983-0 HeiseiKakuGo-W5.cid -unknown-HeiseiKakuGo W5---normal--0-0-0-0-p ¥ -0-jisx0212.1990-0 |
フォント管理 (sdtfontadm) を使用して TrueType フォントをインストールした場合、UPR ファイルが作成されないため DPS でフォントを表示できません。DPS でフォントをインストールする場合には /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.upr を参照して、以下のリストのように UPR ファイルを作成してください。なお、<FONTNAME> には TrueType フォント名を入力してください。
PS-Resources-1.0 FontOutline . //<font install directory> FontOutline <FONTNAME>-78-EUC-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-78-EUC-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-78-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-78-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-78-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-78-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-78ms-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-78ms-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-83pv-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-90ms-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-90ms-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-90pv-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-90pv-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Add-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Add-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Add-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Add-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Adobe-Japan1-0=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Adobe-Japan1-1=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Adobe-Japan1-2=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-EUC-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-EUC-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Ext-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Ext-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Ext-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-Ext-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-NWP-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-NWP-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf <FONTNAME>-V=<FONTNAME>.ttf . |
CID フォントを Solaris にインストールして X のフォントとして利用した場合、グリフの大きさが正しくない場合があります。期待した大きさよりも小さく表示されます。
MS-Windows 3.1 用などの TrueType フォントのうち PCK で内部エンコードされたフォント (SpecificID が 2) を Solaris にインストールした場合に、以下の問題が起こります。
X のアウトラインフォントで JIS X 212 を表示しようとした場合、X サーバーがコアダンプすることがある
Solaris のリコー HG ゴシック体 B、HG 明朝体 L などの UNICODE でエンコーディングされた (SpecificID が 1) TrueType フォントと同時に使用すると、コードポイントが正しく表示されない場合がある
ja_JP.PCK ロケール、または ja_JP.UTF-8 ロケールで日本語入力システムを使用する場合、次の点に注意してください。なお、japanese ロケールで日本語入力システムを使用する場合に関しては、ja ロケールの扱いと同じです。
日本語入力システムはユーザーがどの日本語のロケールでログインした場合でも、ja ロケールで起動する必要があるため、ja ロケール以外でログインした場合は、注意が必要です。次の関連するコマンドもこれに含まれます。なお、具体的な起動方法は、このあとの説明を参照してください。
日本語入力システム ATOK8
atok8dicm(1)、atok8migd(1)
日本語入力システム cs00
cs00(1M)、mdicm(1)、udicm(1)、cs00toatok8(1)、kkcvtocs00(1)
その他
mle(1)、xci(7)、cm(3X)
なお、Solaris CDE 版 cs00 ユーザー辞書ツール (sdtudicm(1))は、どの日本語ロケールで起動しても、自動的に ja ロケールで動作します。htt(1) は、リソース *language: に値 ja が設定されていれば、どの日本語ロケールで起動しても、ja ロケールで動作します。また、wnn6setup(1)、atok8setup(1)、cs00setup(1) は、どの日本語のロケールでも利用できます。
ja_JP.UTF-8 ロケールにおいて、日本語入力システムを介して入力できる文字は、日本語 EUC の文字集合のみです。従って、日本語以外の文字や記号などは、日本語入力システムを使用して入力することはできません。また、辞書登録することもできません。日本語文字コードに関する詳細については、『JFP ユーザーズガイド』を参照してください。
テキスト設定ファイルとデータは、日本語 EUC を使用してください。
Wnn6 テキスト形式辞書、ATOK8 環境設定ファイル (atok8.ucf(4))、ATOK8 辞書メンテナンス用テキスト形式の単語ファイル (atok8wordlist(4))、cs00 ローマ字変換テーブル、cs00 辞書登録用テキストファイルなど、日本語を含むファイルには 日本語 EUC を使用してください。
Wnn6、cs00 で補助漢字を入力した場合、ja_JP.PCK ロケールでは、確定後の文字は不定です。
Wnn6、cs00 には補助漢字の入力機能があり、Wnn6、cs00 自身 ja ロケールで動作しているため、ja_JP.PCK ロケールにおいても補助漢字の表示と選択ができます。ただし、 選択した候補の文字列が ja_JP.PCK ロケールで動作しているアプリケーションに渡った場合は、ja_JP.PCK ロケールには対応する漢字がないため、文字が不定になります。これは、ja ロケールで動作しているテキストエディタの補助漢字をコピーし、 ja_JP.PCK ロケールで動作しているテキストエディタにペーストした場合も同様です。
ja_JP.PCK ロケールまたは、ja_JP.UTF-8 ロケールでの起動方法
mdicm(1)、udicm(1)、cs00toatok8(1)、kkcvtocs00(1)、 atok8dicm(1)、atok8migd(1)
ja_JP.PCK ロケールまたは ja_JP.UTF-8 ロケールで上記のコマンドを起動する場合、次の udicm コマンドの例を参考にしてください。
udicm コマンドの起動例 :
手順 1. ja ロケールで端末エミュレータを起動します。
sun% env LANG=ja dtterm & |
手順 2. 起動された端末エミュレータ上で udicm コマンドを起動します。
sun% udicm mshow csoo_m.dic -s あい -e あう |
ステータス文字列が、8 カラムで切られる場合があります。アプリケーションのステータス形式が XIMStatusNothing (ルートウィンドウ形式) か XIMStatusArea (通常、フッタ形式) のどちらかの場合、htt はステータス文字列の幅として、status.root.maxWidth リソースの値を使用するため、XIMStatusArea の場合でも十分な大きさの値を、status.root.maxWidth に設定してください。
XView の X リソース imStatusStyle に imDisplaysInClient を使用する場合、XView で書かれたアプリケーションでは、ステータスの色が正しく表示されなかったり、ステータス文字列が 2 つ表示されたりすることがあります。imStatusStyle の default 値は clientDisplays ですので、ユーザー設定を変えなければ問題は発生しません。
デフォルトの OpenWindows のセッションの場合に、ステータス表示が正確に行われません (デフォルトのセッションでは、.openwin-init が存在せず、openwin を起動したあと、コンソールとファイルマネージャだけが起動されます)。
ファイルマネージャに入力フォーカスがない場合、ステータスが表示されません。コマンドツールに入力フォーカスがない場合は、ステータスがはっきりと表示されます。つまり入力フォーカスを失っても、失っていないように見えます。
XIMP_FE_TYPE1 が設定されている場合、Sun のキーボードで「Ctrl+Space」キーまたは「日本語 On-Off」キーを押して、かな漢字変換モードをオンに設定した直後に文字列を入力すると、キーボードから変換サーバーに文字が到達しないため、入力した文字が失われることがあります。
回避方法: ステータス文字列が使用したい言語モードに変わるまで待つか、イベントタイプに XIMP_SYNC_BE_TYPE2 を設定してください。イベントタイプは、次のようにして、シェルの環境変数 XIMP_TYPE を XIMP_SYNC_BE_TYPE2 に設定することにより、設定できます。
sun% setenv XIMP_TYPE XIMP_SYNC_BE_TYPE2 |
また、X リソースデータベースに次のエントリを追加することによっても、イベントタイプが設定できます。
*immode: XIMP_SYNC_BE_TYPE2 |
Solaris の XIM (X Input Method) は、Ximp 4.0 プロトコルに基づいており、2 つの異なるイベントタイプをサポートしています。デフォルトは、XIMP_FE_TYPE1 (フロントエンドタイプ 1) です。デフォルトの設定では入力サーバー (htt) は、変換モードがオンに設定されている場合、キー入力イベントを先取りします。 XIMP_SYNC_BE_TYPE2 (バックエンド同期タイプ 2) は、XIMP_FE_TYPE1 の代替となるものです。この設定ではキー入力イベントは、常にクライアントに先に送られてから htt に転送され、クライアントに返送されます。
入力サーバー (htt) の属性を、htt プロパティマネージャーを用いて変更した場合、その変更内容が、X のリソースフォーマットで $HOME/.Xlocale/$LANG/app-defaults/Htt ファイルに保存されます。これ以降 htt を起動すると、Htt ファイルの設定が最優先されます。
cm インタフェースを使って htt を起動することはできません。デフォルトの xci を使用してください。
$HOME/.dtprofile に、日本語入力サーバーを起動する独自の行 (wnn6setup、 atok8setup、cs00setup を使用しないで設定した行) がある場合、ワークスペースメニューの「日本語入力システム切替」から希望する日本語入力システムを選択して再びログインしても、選択した日本語入力システムが利用できない場合があります。
回避方法: 独自に記述した $HOME/.dtprofile の日本語入力サーバーの起動に関する行を削除して、再びログインしてください。
Wnn6 で、カナ入力をしているときに Ctrl-H を入力すると、2 文字消えることがあります。
回避方法: 再度入力してください。
Wnn6 で、同じカタカナが変換候補として 2 回表示されることがあります。
回避方法: どちらか一方の候補で確定してください。
Wnn6 設定ユーティリティの「入力スタイル」で「変換 ON/OFF」のキーの割り当てを変更しても、変換 ON に関してはその変更が有効になりません。
回避方法 1: 次の手順で、htt のプロパティマネージャを使用して設定してください。
Wnn6/Htt を終了します。
htt を端末エミュレータなどから起動します。
sun% htt -nosm & |
他のオプションは指定しないでください。
htt のアイコンを開き、「一般」を選択します。
「入力マネージャ: 一般」ウィンドウで設定を行います。
設定が終了したら、ログインし直します。
回避方法 2: htt のリソース conversionOnKeys にキーシーケンスを指定します。
wnn6setup(1) を実行した場合は、ホームディレクトリに .Xlocale/ja/app-defaults/Htt という設定ファイルが作成されるので、ここで指定することができます。
日本語キーボードを使用して、入力変換モード [アr] でかな入力を行う場合、入力した文字がひらがなで表示されることがあります。
回避方法: 次の文字を入力したときや確定の操作を行なったときにカタカナになります。そのまま使用してください。
存在しないパスワードファイルを指定して辞書を追加した場合、Wnn6/Htt が起動しなくなります。通常は、パスワードファイルが自動的に作成されます。
回避方法 1: Wnn6 設定ユーティリティを起動して、「ユーザカスタマイズ」->「上級ユーザ向けカスタマイズ」->「かな漢字変換用辞書」を選択し、「辞書の作成」を「毎回確認する」に設定してください。
回避方法 2: パスワードファイルをあらかじめ作成してください。
wnnudmerge でユーザー辞書を処理すると、処理されたユーザー辞書が壊れることがあります。
回避方法 : wnnudmerge は使用しないでください。
Wnn6 設定ユーティリティの「学習/変換/表示モード」の設定画面で「次候補一覧の位置」に「カーソル」または「中央」を設定した場合、候補一覧ウィンドウはマウスポインタの位置に表示されます。
Wnn6 設定ユーティリティの「学習/変換/表示モード」の設定画面で、「次候補一覧のレイアウト」に複数行を設定した場合、候補一覧ウィンドウは横一列で表示されます。
クライアントが壊れた辞書または頻度ファイルなどを使用しようとすると jserver がコアダンプすることがあります。
回避方法 : 壊れた辞書または頻度ファイルは使用しないでください。
辞書をクライアント側に持つと wnndictutil の「辞書の保存」が失敗します。
回避方法 : 辞書をクライアント側に持っている場合は、「辞書の保存」を実行しないでください。
日本語入力システム Wnn6 を利用して、変換後のプリエディット (確定前) が 3 行に渡るような長い文章を入力し、部分確定をしていくと、プリエディットの表示が乱れて読めなくなることがあります。
回避方法 : プリエディットが 2 行で収まる程度に文章を入力してください。
Solaris CDE 上で ATOK8 を使用中、アプリケーションが、colormap を使い果たすとプリエディット/ステータスの色が変わり、プリエディット/ステータスが読めないことがあります。
Solaris 2.6 よりも前のリリース (Solaris 2.5.1 以前のリリース) において、atok8setup コマンドで ATOK8 を設定した場合、ja_JP.PCK ロケールまたは、ja_JP.UTF-8 ロケールでログインすると、ATOK8 が利用できません。
回避方法 : 最新の Solaris 日本語版で atok8setup コマンドを直接実行するか、ワークスペースメニューから「ATOK8 に設定」を選択して、ウィンドウシステムを再起動してください。
Solaris CDE 環境では<Shift> + <Esc>、<Alt> + <Space> は共にウィンドウメニューのアクセラレータキーに割り当てられているため、ATOK8 の部首入力およびモード一覧表示状態で前メニュー移動の機能がこれらのキーで利用できません。部首入力を利用する場合は、<Shift> + <F6> を使用してください。また、モード一覧表示状態で前のメニューに戻るには、<Esc> キーでいったんメニューを閉じて、再度 <Shift> + <F10> キーを押すか、環境設定ツールを使用してキーの割り当てを変更してください。キーの割り当ての変更については、『ATOK8 ユーザーズガイド』を参照してください。
ATOK8 を Solaris CDE 上で使う際、独立したカーソルキー (->/<-/↑/↓) を使用するとカーソルキー入力の一部が脱落し、ATOK8 の変換操作に反映されないことがあります。
回避方法 : 数値入力キー上のカーソルキーを使用してください。
例: 日本語をオンの状態で 'aba' と入力します(「あば」と表示されます)。Ctrl-N を押します(「あば」の表示は変わりません)。Ctrl-N を押します(「暴」と表示されます)。Ctrl-N を押します(「あば」と表示されます)。 Ctrl-N を押します (「アバ」と表示されます)。つまり、変換候補は次のように変化します。「あば」「暴」「あば」「アバ」「暴」「あば」「アバ」「暴」
回避方法 : Ctrl-W による候補一覧表示の場合は、このような現象は発生しません。
Solaris CDE のログアウト時に起動されているアプリケーションは、通常、次のログイン時に自動的に起動されますが、cs00 ユーザー辞書ツールに関してはこの機能が働きません。
XView ウィンドウ上で Meta-A (Again キー)、Meta-Z (Undo キー) が動作しません。
変換インタフェースモジュールとして CM を選択して、区点入力モードを選択した場合、空白でコードを区切って区点入力をすると、アプリケーションへの入力が停止することがあります。
回避方法 : 区点入力を使用する際に、空白で区切って複数選択することは避け、1 文字単位で入力してください。
udicm コマンドを次のように -s または -e オプションの後に単語の読みを指定しないで使用するとコアダンプします。
sun% udicm mshow cs00_m.dic -s |
または
sun% udicm mshow cs00_m.dic -e |
回避方法 : udicm コマンドで mshow コマンドを利用する場合は、-s または -e オプションパラメタの後に、単語の読みを必ず指定してください。
mdicm コマンドを次のように使用して、空のメイン辞書を生成しようとするとコアダンプします。
sun% mdicm mshow cs00_m.dic cs00_u.dic > cs00_m.list sun% mdicm ldel cs00_m.dic cs00_u.dic cs00_m.list -m mdic.dic ¥ -u udic.dic |
cs00 で次のような操作をすると漢字候補一覧ではなく、部首の一覧が表示されてしまいます。
部首の一覧が表示されます。
部首の一覧は消えます。
"き" が反転表示されます。
"き" に対する漢字の候補一覧ではなく、部首の一覧が表示されます。
回避方法 : 部首入力をキャンセルしたあと、いったん日本語をオフにしてください。
日本語入力システム Wnn6 を OpenWindows で使用し、「次候補一覧の位置」に「カーソル」または「中央」を指定している場合、候補一覧ウィンドウの表示中にマウスポインタが動くと、キー入力が効かなくなる (次ページ表示操作や選択ができなくなる) ことがあります。
日本語入力システム cs00 を OpenWindows で使用する場合、htt の設定「プリエディット/ステータス」ウィンドウに「カーソルの位置」を指定すると、候補一覧ウィンドウ (LUC) を表示している時にキー入力が効かなくなる (次ページ表示操作や選択ができなくなる) ことがあります。
回避方法 : OpenWindows を利用する場合はこの設定を使用しないか、キー入力が効かなくなった時は、マウスポインタを少しずらしてみてください。
ミスク・リージョンをサポートしていません。
セレクション・リージョンで使用できるオペレーション CM_SELECT は、セレクション・リージョンを作成したあとの最初の要求に限られます。
セレクション・リージョンのラベルは英字で、1 ページの項目数は 26 個に固定です。
cm_put() に与える要求のチェーンはサポートされていません。各要求について cm_put() を呼び出してください。
cstab ファイル内でデフォルト CS として cs00 を指定する必要があります。
英数字・記号からかな文字への変換を libmle 以下で行う「かな入力モード」はサポートされていません。ENV 部分でかな文字を発生させてかなを入力することは可能です。
実際に日本語入力を行う ENV のユーザーは、JLE 1.x の libmle 使用時と同様の入力を行うことができます。ただし、libmle から ENV に返される結果の内容やシーケンスは、細部で JLE libmle のものと異なることがあります。
$HOME/.mle/ja/kkcv または $HOME/.mle/japanese/kkcv に、kkcv_u.dic または kkcv_m.dic の一方しか存在しない場合、Solaris 7 上で JLE アプリケーションを動作させると、かな漢字変換が正しく行われません。
回避方法 : kkcv_u.dic または kkcv_m.dic のうち、$HOME/.mle/ja/kkcv または $HOME/.mle/japanese/kkcv に存在しない方の辞書を、すでに存在している辞書のコピー元と同じバージョンの OS からコピーして、$HOME/.mle/ja/kkcv または $HOME/.mle/japanese/kkcv に置いてください。
この節は、次の 2 つに分類しています。
AnswerBook2 に関する注意事項
AnswerBook2 のバグ
AnswerBook2 サーバーの実行環境には、明示されていない他のパッケージへの依存性があります。AnswerBook1 文書の表示を行うには、該当するパッケージが Solaris 7 Software CD から AnswerBook2 サーバーの実行環境にインストールされていることを確認してください。
SUNWxwfnt
SUNWxwcft
SUNWxwoft
日本語の AnswerBook1 については、さらに SUNWjxfnt が必要となります。
各マニュアル中で日本語で表記されている AnswerBook2 コレクションのタイトルは、実際には以下に示すように英語で表示されます。
パッケージ名 | 日本語コレクションのタイトル | |
SUNWjabe | Solaris 7 ユーザー Collection | Solaris 7 User Collection - Japanese |
SUNWjaadm | Solaris 7 システム管理 Collection | Solaris 7 System Administrator Collection - Japanese |
SUNWjabsd | Solaris 2.6 ソフトウェア開発 Collection | Solaris 2.6 Software Developer Collection - Japanese |
AnswerBook2 サーバーは ja、ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで実行してください。ただし AnswerBook1/AnswerBook2 文書パッケージのインストール、またはインストールの解除を行うと、サーバーが C ロケールで再起動されることがあります。その際には、以下のようにロケールを指定して AnswerBook2 サーバーを再起動してください。
sun# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop sun# env LANG=ja /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o start |
また、検索時の文字エンコーディングは、表示に用いられている文字エンコーディングと同じ必要がありますが、HotJava にて検索する場合、文字エンコーディングは、HotJava 起動時のロケールに依存するため、HotJava を使用して AnswerBook2 上で日本語の検索を行う場合には、以下の注意が必要です。
HotJava を ja ロケールで実行する場合
HotJava の「表示」->「文字セット」->「日本語」で「日本語 (自動識別)」あるいは、「日本語 (EUC)」を選択する。
AnswerBook2 の「言語の変更」で「日本語」->「euc-jp」を選択する。
HotJava を ja_JP.PCK ロケールで実行する場合
HotJava の「表示」->「文字セット」->「日本語」で「日本語 (自動識別)」あるいは、「日本語 (Shift-JIS)」を選択する。
AnswerBook2 の「言語の変更」で「日本語」->「shift_jis」を選択する。
HotJava を ja_JP.UTF-8 ロケールで実行する場合
AnswerBook2 サーバーを ja_JP.UTF-8 ロケールで起動してください。
HotJava の「表示」->「文字セット」->「その他」で「UTF-8」を選択する。ただし、この場合、AnswerBook1 データに対する日本語の検索はできません。
また、一部の英語の文書中には、ISO-8859-1 で定義されている 8 ビット文字が含まれれるものがあるため、ブラウザの文字セットに該当する文字が含まれない場合、文字が正しく表示されなかったり、表示が中断されてしまう場合があります。この様な場合は、Netscape Navigator などの別のブラウザを使用してください。
AnswerBook1 文書を AnswerBook2 サーバー経由で表示した場合に、その本文が正しく表示されないことがあります。
回避方法 : 印刷機能を使うと、該当する章の本来の PostScript ファイルを取得できます。または、従来の AnswerBook コマンド群を使用して AnswerBook1 を表示してください。印刷機能の使用方法については AnswerBook2 のヘルプを、従来の AnswerBook コマンドの使用方法については answerbook(1) と ab_admin(1) のマニュアルページをそれぞれ参照してください。
日本語の AnswerBook1 文書に対して印刷機能を実行して作成された PostScript ファイルのコメント行に不正な文字列が含まれて、pageview で開く際にエラーになる場合があります。
回避方法 : 実際の出力結果には影響しません。他の PostScript ビューア (imagetool または sdtimage など) で開いてください。
日本語の AnswerBook2 文書から印刷機能を実行して作成された PostScript ファイルに対して、PostScript インタプリタから以下に示す内容のエラーが報告されることがあります。実際の出力結果には影響しないので無視してください。
Ming-Light*、Kai-Medium*、Kodig-Medium*、Myeongjo-Medium* というフォントが存在しない
Ryumin-Light-EUC-H.comp*、GothicBBB-Medium-EUC-H.comp* というフォントが存在しない
最終行に "ja" という不正な行が存在する
AnswerBook2 文書でグラフィックが直前のテキストの最終行より前に配置されることがあります。
印刷マニュアルとブラウザ上での表示が若干異なる場合があります。また、AnswerBook2 の文書には、複雑な構造を持つ表が含まれている場合があります。このような表をブラウザ上で表示させると、不要な行や列が挿入されることがあります。
Unicode 値 FF06 の文字 JIS X 0208 "アンパサンド" (1 区 85 点) をコンバーター "SJIS" で変換すると、JIS X 0201 の円記号 (値 5C) に変換されます。
Solaris ユーザー登録などのテキストフィールドを使ったアプレット上で、Tab キーを使ってテキストフィールドの入力項目を移動した場合、日本語入力の第 1 文字目が変換されない場合があります。
日本語 (自動識別) が正常に動作しない場合があります。問題が発生した場合は、日本語 (EUC)、日本語 (シフト JIS)、または日本語 (JIS/ISO-2022-JP) に手動で設定し日本語表示をしてください。
HotJava のメールの送信ページ (「ファイル」->「メールの送信」) から「HTML を添付」オプションを使って送信されたメールで、添付ファイルが開かないことがあります。
HotJava の GUI のメッセージ、および HotJava が表示する警告、エラーなどを示すページでは、一部メッセージが英語で表示される個所があります。
表示中のアプレットを hotjava の印刷機能を用いて印刷することができません。
HotJava から日本語メールを送信する場合には文字集合を JIS (ISO-2022-JP) に設定しなければなりません。文字集合は「表示」メニューの「文字セット」から Japanese (ISO-2022-JP) を選んでください。なお、その場合でも「Subject」に日本語を使用した場合、その Subject は正しくコード化されません。
Solaris 2.6 の HotJava とメニューショートカットキーに互換性がありません。
FORM の選択項目の項目数が多い場合、画面からはみ出して表示されることがあり、これらの項目を選択することができません。
文字セットの選択
HotJava 上で日本語を表示するには、hotjava を日本語ロケールで起動する必要があります。また「表示」メニューの「文字セット」から適切な文字集合を選択してください。
コメント、バグレポート
HotJava のヘルプメニューにあるコメント、バグレポートの機能を用いてレポートを送る場合には、英語で記述してください。
その他の注意事項
HotJava に関するその他の注意事項は HotJava のヘルプメニューにある「リリースノート」で参照できるページをご覧下さい。