Solaris 7 - 3/99 オンラインリリース情報

SPARC only: sys-suspend から CDE セッションを回復できないことがある (4174133)

処理速度が遅いシステムでは、 sys-suspend(1M) がハングしてスクリーンがリフレッシュされないことがあります。システムが再開後、デフォルトではスクリーンがロックされます。スクリーンロックを解除するためにパスワードを入力しても CDE デスクトップの画面が表示されずに、空白の画面が表示されます。

このような状況になった場合は、スーパーユーザーとしてリモートからシステムにログインし、sys-suspend プロセスに対して kill コマンドを実行すると、CDE セッションを回復することができます。

回避方法 : autoshutdown が実行されて上記の問題が発生する場合には、dtpower(1M) アプリケーションを使用して autoshutdown を無効にしてください。

ロックスクリーンオプションなしで sys-suspend が起動される場合、問題は 発生しません。

キーボード上の電源キーで起動する sys-suspend のロックスクリーンオプションを無効にする方法については『電源管理システム ユーザーマニュアル』を参照してください。

CDE の「ワークスペース」メニューから起動する sys-suspend のロックスクリーンオプションを無効にするには、以下の手順を実行してください。

  1. スーパーユーザーになり、アクションファイル

    /etc/dt/appconfig/types/<locale>/sunOW.dt を作成します。

    <locale> には、CDE 起動時に選択した言語オプションを指定してください。

  2. /usr/dt/appconfig/types/<locale>/sunOW.dt ファイル中の ACTION SDTsuspend { ... } 定義を、 /etc/dt/appconfig/types/<locale>/sunOW.dt ファイル中にコピーします。

  3. /etc/dt/appconfig/types/<locale>/sunOW.dt ファイル中に定義されている sys-suspend コマンドに x フラグを追加します。

  4. いったん CDE セッションを終了してから、ログインし直します。