対象マニュアルページ: ncrs(7D)
SunOS 5.7 のマニュアルページ ncrs(7D) に記載されている情報が最新でありません。 最新の情報が記載されているマニュアルページは、 http://www.sun.com/developers/driver の「Driver Developer Site」を参照してください 。最新の情報は次のとおりです。
ncrs ホストバスアダプタドライバは SCSI 準拠のドライバで、SCSI チップの Symbios 53c810、53c815、53c820、53c825、53c860、53c875、53c895 をサポートしています。キューのタグ付けやタグ解除、Wide/Fast/Ultra の各 SCSI モード、自動要求の検知など、SCSI インタフェースの標準機能をサポートしています。ただし、リンクされたコマンドはサポートしていません。
ncrsドライバを構成するには、ncrs.conf ファイルに、以下に示すプロパティを定義します。設定されたプロパティは、大域的な SCSI 設定よりも優先され、ncrs によってサポートされます。
-scsi-options
-target-scsi-options
-scsi-reset-delay
-scsi-tag-age-limit
-scsi-watchdog-tick
-scsi-initiator-id
これらは、ユーザーが変更することができます。
n
-target-scsi-options はターゲットに対する -scsi-options プロパティの値よりも優先されます。n の値は 0 から 15 の十進数です。ncrs は、次の SCSI オプションをサポー トしています。
-SCSI_OPTIONS_DR(0x8)
-SCSI_OPTIONS_SYNC(0x20)
-SCSI_OPTIONS_TAG(0x80)
-SCSI_OPTIONS_FAST(0x100)
-SCSI_OPTIONS_WIDE(0x200)
-SCSI_OPTIONS_FAST20(0x400)
-scsi-watchdog-tick の後、ncrs ドライバは現在のコマンドおよび切断されているコマンドのすべてについて、非活動タイムアウト時間を超えているものがないかどうかを検査します。
-scsi-tag-age-limit は、 ncrs ドライバがすべてのタグ ID を一巡した後に現在使用されている特定のタグ ID を割り当てようとする回数です。同じタグ ID が -scsi-tag-age-limit 回使用された後は、すべてのコマンドが完了またはタイムアウトになるまで、このターゲットに対してコマンドは発行されません。
ncrs ハードウェア (53c895/53c875) は、Wide、Fast、Ultra の SCSI モードをサポートします。最大 SCSI 帯域幅は 40 MB/秒 です。
UltraTM SCSI は、デフォルトでは無効になっています。これを有効にするには、 ncrs.conf ファイルを編集して scsi-options プロパティを 0x1ff8 に設定してくだ さい。