Solaris ネーミングの管理

NIS+ ファイルとディレクトリ

表 4-1 は、NIS+ ファイルが格納される UNIX ディレクトリの一覧です。

表 4-1 NIS+ ファイルが存在する場所

ディレクトリ 

存在するマシン 

内容 

/usr/bin

すべて 

NIS+ ユーザーコマンド 

/usr/lib/nis

すべて 

NIS+ 管理者コマンド 

/usr/sbin

すべて 

NIS+ デーモン 

/usr/lib/

すべて 

NIS+ 共有ライブラリ 

/var/nis/data

NIS+ サーバー 

サーバーの使用できるデータファイル 

/var/nis

NIS+ サーバー 

NIS+ ワーキングファイル 

/var/nis

NIS+ クライアントマシ 

NIS+ の使用するマシン固有のデータ 


注意 - 注意 -

nisinit など NIS+ 設定プロシージャーによって作成された /var/nis/var/nis/data といったディレクトリ、およびその下のファイルは、名前を変更しないでください。Solaris 2.4 以前では、/var/nis ディレクトリに hostname.dicthostname.log という 2 つのファイルが含まれていました。またサブディレクトリ /var/nis/hostname もありました。Solaris 2.5 を起動すると、2 つのファイル名は trans.logdata.dict となり、サブディレクトリ名は /var/nis/data となります。ファイルの「内容」も変更されており、Solaris 2.4 以前との互換性はなくなっています。したがって、これらのファイルやディレクトリを Solaris 2.4 での名前にしてしまうと、Solaris 2.4、2.5 双方の rpc.nisd で機能しなくなりますので名前を変更しないようにしてください。



注 -

Solaris 7 リリースでは、NIS+ データディレクトリ (/var/nis/data.dict) は、マシンに依存しません。そのため、NIS+ 名を簡単に変えることができます。また、NIS+ のバックアップコピーを使用したり機能を復元したりして、NIS+ のデータをひとつのサーバーから別のサーバーに転送もできます。「バックアップと復元を使用して複製サーバーを設定する」を参照してください。