Solaris ネーミングの管理

混在 NIS ドメインにおける問題

これまでの説明の大部分では、NISドメインのマスターサーバーとスレーブサーバーの両方で Solaris リリース 2 が実行されていることが前提となっています。したがって、それ以外の場合には、問題が発生することがあります。混在 NIS ドメインにおける問題を回避する方法については、表 19-1 にまとめてあります。"4.0.3+" という表記は、「SunOS のリリース 4.0.3 以降」であることを意味します。makedbm -b コマンドは、Makefile の "-B" 変数に対する参照です。

表 19-1 混在 NIS ドメインにおける NIS/DNS

スレーブサーバー 

マスターサーバー 

 

4.0.3+ 

Solaris NIS 

4.0.3+ 

マスターサーバー : 

makedbm -b

スレーブサーバー: 

ypxfr

マスターサーバー : 

makedbm -b

スレーブサーバー: 

ypxfr -b

マスターサーバー : 

ypserv -d

スレーブサーバー: 

ypxfr -b

Solaris NIS 

マスターサーバー : 

makedbm -b

スレーブサーバー: 

ypxfr

マスターサーバー : 

makedbm -b

スレーブサーバー: 

ypxfr

マスターサーバー : 

ypserv -d

スレーブサーバー : 

ypxfr が存在する resolve.conf または ypxfr -b