この章では、Solaris Product Registry ツールについて説明します。
最新のマニュアルページを参照するには、man コマンドを使用してください。Solaris 7 - 11/99 のマニュアルページには、「Solaris 7 Reference Manual Collection」には記載されていない新しい情報が提供されています。
Solaris Product Registry ツールは、Solaris 7 - 3/99 ソフトウェアリリースで追加されたものです。
この節は、『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』と『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』の内容に対する追加情報です。
Solaris Product Registry は、インストールされているソフトウェアをユーザーが管理するためのツールです。Solaris をインストールすると、Solaris Product Registry は、Solaris Web Start 2.0 や Solaris パッケージ管理コマンド (pkgadd など) でインストールしたすべてのソフトウェアの一覧を提供します。Solaris Product Registry を起動するには、/usr/bin/prodreg をコマンド行に入力します。
Solaris Product Registry を使用すると、次のような作業を行うことができます。
インストールおよび登録されているソフトウェアとソフトウェア属性の一覧の表示
ソフトウェアのアンインストール
インストーラの選択と起動
Solaris Web Start によるインストールの詳細については、『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』または『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』を参照してください。
Solaris Product Registry は、Solaris Web Start 2.0 や Solaris パッケージ管理コマンド (pkgadd など) でインストールしたすべてのソフトウェアの一覧を表示します。
図 5-1 に示すメインウィンドウは、3 つの情報領域から構成されます。インストールされたソフトウェアが表示される製品表示領域、選択されたソフトウェアの標準属性が表示される属性表示領域、およびカスタマイズされた属性と登録されているソフトウェアの内部属性が表示される詳細情報領域です。
Solaris Product Registry で項目を表示するには、「システムレジストリ (System registry)」の左側にある三角形をクリックします。右を向いていた三角形が下を向きます。「システムレジストリ (System registry)」内で、右を向いている三角形を持つ項目はこの方法で展開できます。下を向いている三角形を持つ項目は、その三角形をクリックすると短縮できます。左側に四角形を持つ項目は、展開したり、短縮したりすることはできません。
「インストールされているソフトウェア (Software Installed in Solaris Registry)」(次の図 5-2 を参照) の「Solaris 7 v2.7 (SunOS 5.7) [0]」には常に 2 つの項目があります。Solaris のインストール時に選択した構成クラスタと「追加のシステムソフトウェア (additional system software)」です。構成クラスタは「Core System Support」、「End User System Support」、「Developer System Support」、「Entire Distribution」、「Entire Distribution plus OEM support」(SPARC システムのみ) のいずれかです。「追加のシステムソフトウェア (additional system software)」項目には、選択した構成クラスタには含まれない Solaris 製品が表示されます。さらに、「その他のソフトウェア (unclassified software)」には、pkgadd コマンドでインストールした、Solaris 製品や構成クラスタには含まれないパッケージが表示されます。
製品の属性は、Solaris Product Registry ウィンドウの「詳細情報: (More Information:)」ボックスの上に表示されます。Web Start でインストールした製品の場合、少なくとも「タイトル (Title)」、「バージョン (Version)」、「インストール位置 (Location)」、および「インストール日時 (Installed on)」の属性が表示されます。製品またはクラスタの下で展開されているリスト内の項目の場合、その製品のバージョンが表示されます。項目の属性値を表示するには、その項目をクリックします。
すでに pkgrm コマンドで削除したソフトウェアに対応する項目が、「Solaris Product Registry」ウィンドウに表示されることがあります。この場合、「1 つまたは複数のコンポーネント中のファイルがありません。」というメッセージが「インストール媒体 (Installed from:)」の属性の下に表示されます (図 5-3 を参照)。pkgadd コマンドでソフトウェアを再インストールすることも、Solaris Product Registry で削除することもできます。
この節では、次の作業を行う方法を説明します。
インストールおよび登録されているソフトウェアとソフトウェア属性の一覧の表示
ソフトウェアのアンインストール
インストーラの選択と起動
Solaris Product Registry を使用すると、インストールおよび登録されているソフトウェアの一覧を表示できます。また、一覧に表示されているソフトウェア項目の属性も表示できます。
まだ Solaris Product Registry が動作していない場合、次のコマンドを入力して起動します。
/usr/bin/prodreg |
Solaris Product Registry メインウィンドウが表示され、「システムレジストリ (System registry)」の項目が表示されます。この項目の左にある三角形をクリックすると、インストールおよび登録されているソフトウェアの一覧が表示されます。
ソフトウェア属性を参照したい場合は、参照したいソフトウェアの名前をクリックします。
Solaris Product Registry は、選択したソフトウェアの属性情報を表示します。
まだ Solaris Product Registry が動作していない場合、次のコマンドを入力して起動します。
/usr/bin/prodreg |
Solaris Product Registry メインウィンドウが表示され、「システムレジストリ (System registry)」の項目が表示されます。この項目の左にある三角形をクリックすると、インストールおよび登録されているソフトウェアの一覧が表示されます。
通常は、prodreg とコマンド行に入力するだけで Solaris Product Registry を起動できます。
アンインストールしたいソフトウェアの名前をクリックします。
ソフトウェア属性を読んで、このソフトウェアがアンインストールしたいソフトウェアであるかどうかを確認します。
Solaris Product Registry メインウィンドウの下にある「アンインストール (Uninstall)」ボタンをクリックします。
まだ Solaris Product Registry が動作していない場合、次のコマンドを入力して起動します。
/usr/bin/prodreg |
通常は、prodreg とコマンド行に入力するだけで Solaris Product Registry を起動できます。
Solaris Product Registry メインウィンドウの下にある「新規インストール (New Install)」ボタンをクリックします。
Solaris Product Registry は「インストーラを選択」ダイアログボックスを表示します。このダイアログボックスでは、デフォルトで /cdrom ディレクトリが指定されています。
「インストーラを選択」ダイアログボックスを使用して、起動したいインストーラを検索します。
起動したいインストーラを見つけたら、「ファイル」リスト内でそのインストーラの名前をクリックします。
「了解」をクリックして、インストーラを起動します。