ru、 hr、 pl など、ロケールが ISO-8859-1 以外の場合、dtmail で電子メールを印刷することができません。
日本語のロケールは、このバグの影響を受けません。
回避方法: 電子メールをファイルに保存し、 そのファイルを、dtpad または lp コマンドを使用して印刷してください。
Solaris 7 オペレーティング環境で Motif プログラムをコンパイルする時に、Solaris 2.4、2.5、2.5.1、2.6 のいずれかのオペレーティング環境でコンパイルした Motif API を使用している共有ライブラリにリンクすると、コアダンプが発生します。これは、上記の旧バージョンの Solaris オペレーティング環境でコンパイルされた共有ライブラリは Motif 1.2 を使用しており、Solaris 7 オペレーティング環境でコンパイルされたプログラムは Motif 2.1 を使用しているためです。これはバイナリ互換の問題ではないので、Solaris 2.4、2.5、2.5.1、2.6 オペレーティング環境でコンパイルしたアプリケーションは、Solaris 7 オペレーティング環境において問題なく動作します。
回避方法 : Motif ライブラリに直接リンクされている古いバージョンの共有ライブラリがある場合に、Motif ライブラリとその古いバージョンの共有ライブラリの両方にリンクされているプログラムをコンパイルするには、次のようなコンパイル行を使用してください。
cc foo.c -o foo -DMOTIF12_HEADERS -I/usr/openwin/include -I/usr/dt/include -lXm12 -lXt -lX11 |
foo には、コンパイルするプログラムの名前を指定してください。
次のイベントが PDA Sync ログファイルに記録されません。
デスクトップからレコードを削除し、同じレコードを PDA デバイス上で変更した場合、変更後のレコードが、同期処理後にデスクトップと PDA デバイスの両方に現われる。
PDA デバイスおよびデスクトップの両方で同じレコードを変更した場合、変更が反映された 2 つのレコードが、同期処理後にデスクトップと PDA デバイスの両方に現われる。
上記のどちらも PDA Sync の正しい動作です。この動作は、PC 上で動作する Palm デバイスの HotSync と同じです。ただし、PDA Sync ではこの処理がログファイルに記録されないという点が、HotSync と異なります。
デスクトップから最後のエントリ (たとえば、カレンダの最後のアポイントメント、アドレス帳の最後のアドレスなど) を削除した後に、PDA デバイスに対して同期処理を実行すると、最後のエントリが PDA デバイスからデスクトップに復元されてしまいます。
PDA Sync アプリケーションから警告が出力され、最後のエントリがデスクトップに復元されます。
回避方法: PDA デバイスから最後のエントリを削除してください。
国際化 (複数バイト文字) 対応の PDA デバイスと Solaris CDE とで、日本語などの複数バイト文字のデータを交換すると、両方の環境において、交換した複数バイト文字データが壊れる場合があります。
回避方法 : PDA Sync を実行する前に必ず、PDA デバイスに付属しているバックアップ機能やバックアップユーティリティを使用して、PC などにデータの完全なバックアップをとってください。間違ってデータ交換をしてしまった場合には、バックアップデータからデータを復旧させてください。
コンジットを追加または削除した後、コンジットリストがコンジットタブウィンドウに表示されません。コンジットリストは内部で更新されますが、更新されたリストが GUI に表示されません。
回避方法: 更新されたコンジットリストを再表示するには、「同期処理(Synchronization)」タブまたは「ログ」タブをクリックし、「コンジット(Conduit)」タブをクリックしてください。コンジットタブウィンドウにコンジットリストが表示されます。
PC の Microsoft Windows オペレーティング環境における HotSync と比較して、Solaris 7 - 11/99 オペレーティング環境における PDA Sync アプリケーションは、パフォーマンス全般が遅いことが確認されています。これは、次に示すようなアーキテクチャの違いが原因となっています。
PDA Sync のカレンダコンジットは、ネットワーク経由でカレンダサーバーに接続して、カレンダアポイントにアクセスします。一方 Palm デバイスの HotSync は、ローカルにあるテキストファイルのデータベースを読み取って、カレンダアポイントにアクセスします。
PDA Sync は、PalmPilot 上の各レコードをデスクトップ上では別々のファイルとして (メモ帳やアドレス V カードそれぞれを別々のファイルとして) 扱います。このため、ユーザーは CDE デスクトップからこれらのファイルにアクセスすることができます。一方 Palm デバイスの HotSync は、各データベースのレコードを 1 つの大きなファイルに格納しています。たとえば 1000 個のレコードにアクセスする時、PDA Sync はデスクトップ上で 1000 個のファイルを読み取りますが、Palm デバイスの HotSync は 1 つの大きなファイルを読み取ります。
定期的に繰り返されるアポイントのインスタンス 1 つをデスクトップから削除した場合に、PDA Sync を起動してデスクトップと PalmPilot PDA デバイスを同期処理しても、PalmPilot PDA デバイス上のアポイントが削除されずに残ります。
回避方法: PalmPilot PDA デバイスを使用してアポイントのインスタンスを 1 つ削除してください。
ファイル・マネージャを使用してフロッピーディスクのフォーマットをする場合、フォーマットウィンドウが繰り返し表示されて、フォーマットができないことがあります。
回避方法 : 以下のようにして、いったんコマンド行からフロッピーディスクを取り出し、フォーマットウィンドウを終了してください。
% eject |