この例では、4 ホストにまたがる通信サービスと共同作業サービスを実装するために、ほとんどの Java ES コンポーネントをインストールします。
これらのコンポーネントを Sun Cluster ソフトウェアで使用する場合、Java ES コンポーネントをインストールする前に一連のタスクを正確に実行する必要があります。「Sun Cluster ソフトウェアの例」を参照してください。
Directory Server は、すべての通信コンポーネントで必要ですが、必ずしもローカルコピーである必要はありません。Messaging Server は、管理サーバーのローカルコピーが必要です。Access Manager または Access Manager SDK が必要です。ただし、Access Manager はリモートに配置できます。この例では、Web Server は Web コンテナとしての Access Manager の要件を満たします。Calendar Server と Messaging Server ではローカルの Web コンテナは必要ありませんが、Communications Express では必要になります。Communications Express は Calendar Server のリモートコピーを使用できますが、Messaging Server はローカルでなければなりません。
Access Manager を Portal Server、Messaging Server、Calendar Server、Delegated Administrator、または Instant Messaging とともにインストールする場合は、Access Manager 旧バージョン (6.x) インストールタイプを使用する必要があります。Access Manager レルム (7.x) インストールタイプは、これらのコンポーネントを 1 つもインストールしない場合にのみ使用できます。
シングルサインオンを実装するには、Instant Messaging に Access Manager とローカルまたはリモートの Web コンテナが必要です。Portal Server Secure Remote Access は、Access Manager とローカルの Web コンテナが必要です。Portal Server Secure Remote Access には Portal Server も必要ですが、必ずしもローカルコピーである必要はありません。Portal Server Secure Remote Access は、Portal Server と同じ場所にインストールする必要があります。Access Manager と Portal Server で異なる Web コンテナを使用することはできません。
大規模配備の場合、この例とほぼ同じ順序で、別個のサーバーに各コンポーネントを配備することが可能です。小規模配備の場合、コンポーネントは少数のサーバーの個別のインストールセッションでインストールします。
このシーケンス例を使用する場合は、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 リリースノート』の既知の問題 6284663 も参照してください。
この例では、次のインストールセッションを使用します。
セッション 1、ホスト A: Access Manager と Directory Server をインストールします。
セッション 2、ホスト B: Portal Server と Web Server をインストールします (ホスト A のリモートの Directory Server と Access Manager を使用)。
セッション 3、ホスト C: Calendar Server をインストールします (ホスト A のリモートの Directory Server と Access Manager を使用)。
セッション 4、ホスト D: Communications Express、Messaging Server、Access Manager SDK、および Web Server をインストールします (ホスト A のリモートの Directory Server と Access Manager、ホスト C のリモートの Calendar Server を使用)。
セッション 5、ホスト D: : その他のコンポーネントをインストールし、機能させてから、Instant Messaging をインストールします (ホスト A のリモートの Directory Server と Access Manager を使用)。
セッション 6、ホスト D: Portal Server Secure Remote Access をインストールします (ホスト A のリモートの Directory Server と Access Manager を使用)。
インストールを多数のセッションに分割することで、次のセッションに進む前に、各セッションのコンポーネントを検証することができます。
大まかにいって次のタスクが必要です。
Access Manager と Directory Server をインストールし、起動します。
管理サーバーは Directory Server のグラフィカルインタフェースを提供するので、管理サーバーも選択することをお勧めします。
大まかにいって次のタスクが必要です。
ホスト A にインストールし、稼動しているリモートの Access Manager と Directory Server を指定して、Portal Server と Web Server をインストールし、起動します。
Web コンテナと Access Manager SDK は Portal Server のローカルになければなりません。
大まかにいって次のタスクが必要です。
ホスト A にインストールしたリモートの Access Manager と Directory Server を指定して、Calendar Server をインストールし、起動します。
Access Manager SDK は、Messaging Server と Calendar Server のローカルになければなりません。
「Calendar Server と Messaging Server の例」を使用して、Calendar Server のみをインストールします。
大まかにいって次のタスクが必要です。
「あとで設定」オプションを使用して、Communications Express、Messaging Server、Access Manager SDK、および Web Server をインストールします。
Web Server のインストール後の設定を実行します。
AM SDK の設定を実行し、ローカルの Web Server とリモートの Access Manager で動作するようにします。
管理サーバー のインストール後の設定を実行します。
Messaging Server のインストール後の設定を実行します。
Messaging Server を起動します。
Communications Express のインストール後の設定を実行します。
この設定中に、ホスト A の Access Manager、ホスト C の Calendar Server、およびホスト D の Messaging Server に関する情報を提供します。
ホスト D で Web Server を再起動します。
大まかにいって次のタスクが必要です。
大まかにいって次のタスクが必要です。