この章では、amconfig スクリプトとサイレントモード入力ファイルのサンプル (amsamplesilent) を使って Sun JavaTM System Access Manager を設定および配備する方法について説明します。内容は次のとおりです。
新たにインストールする場合は、Sun Java Enterprise System (Java ES) インストーラを実行して、常に Access Manager 7 2005Q4 の最初のインスタンスをインストールします。インストーラを実行すると、Access Manager の設定オプションから次のうちどちらかを選択できます。
「今すぐ設定」オプションでは、Access Manager インストールパネル上で選択した内容 (またはデフォルトの内容) で、インストール中に最初のインスタンスを設定します。
「あとで設定」オプションでは、Access Manager 7 2005Q4 のコンポーネントをインストールしたあと、インストール後にそれらを手動で設定するか、「Access Manager のインスタンスの設定と再設定」の説明に従って Access Manager スクリプトを実行する必要があります。このオプションを選択すると、現在インストールしている製品はどれも設定されません。たとえば、Access Manager と Application Server のインストールを選択し、「あとで設定」オプションを選択すると、どちらのアプリケーションも設定されません。
Access Manager Web コンテナとして BEA WebLogic または IBM WebSphere Application Server をインストールしている場合、Access Manager のインストール時に「あとで設定」オプションを選択する必要があります。詳細については、第 2 章「サードパーティー Web コンテナのインストールと設定」を参照してください。
インストーラの詳細については、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Installation Guide for UNIX』 を参照してください。
Java Enterprise System インストーラは、Access Manager 7 2005Q4 の amconfig スクリプトとサンプルのサイレントモード入力ファイル (amsamplesilent) を、Solaris システムの場合は AccessManager-base /SUNWam/bin ディレクトリに、Linux システムの場合は AccessManager-base/identity/bin ディレクトリに、それぞれインストールします。
AccessManager-base は、Access Manager のベースインストールディレクトリを表します。デフォルトのベースインストールディレクトリは、Solaris システムでは /opt であり、Linux システムでは /opt/sun となります。しかし、インストーラを実行する際、必要に応じて別のディレクトリを指定することもできます。
amconfig スクリプトは最上位レベルのスクリプトで、要求された処理を実行する際、必要に応じてほかのスクリプトを呼び出します。詳細については、「Access Manager の amconfig スクリプト」を参照してください。
サンプルの設定スクリプト入力ファイル (amsamplesilent) は、amconfig スクリプトをサイレントモードで実行するときに指定する必要がある入力ファイルの作成に使用できるテンプレートです。
このサンプルの設定スクリプト入力ファイルは、Access Manager の設定変数を格納した ASCII テキストファイルです。amconfig スクリプトを実行する前に、amsamplesilent ファイルをコピー (および、必要に応じて名前を変更) し、各自のシステム環境に基づいてファイル内の変数を編集します。設定変数は次のような構成になっています。
変数名=値
次に例を示します。
DEPLOY_LEVEL=1 NEW_INSTANCE=true SERVER_HOST=ishost.example.com
設定スクリプト入力ファイルで設定できる変数のリストについては、「Access Manager の設定スクリプト入力ファイルのサンプル」を参照してください。
amconfig スクリプトをサイレントモードで実行するときに使用するサンプルの設定スクリプト入力ファイルの形式は、Java Enterprise System のサイレントインストールの状態ファイルの形式には従わず、また必ずしも同じ変数名を使用するとは限りません。このファイルには、管理者パスワードなどの機密データが含まれています。このファイルは、必要に応じてセキュリティー保護するか、削除してください。
Sun Java Enterprise System インストーラを使用して Access Manager の最初のインスタンスをインストールしたあと、amconfig スクリプトを実行して、サイレントモード入力ファイル内の変数の値に応じた次の操作を行うことができます。
Access Manager の最初のインスタンスを配備し設定します。または、同じホストシステム上に Access Manager の追加インスタンスを配備し設定します。たとえば、Web コンテナの追加のインスタンスを設定したあと、その Web コンテナのインスタンス用の新しい Access Manager インスタンスの配備と設定ができます。
Access Manager の最初のインスタンスと、すべての追加インスタンスの両方を再設定します。
Access Manager のすべてのサーバーサービスまたは SDK サービスのみを配備し設定します。これにより、次の製品に対するサポートを有効にします。
amconfig スクリプトを使って配備した Access Manager のインスタンスやコンポーネントをアンインストールします。
Java Enterprise System インストーラの実行後は、Access Manager の設定スクリプト入力ファイルのサンプル (amsamplesilent) が、Solaris システムでは AccessManager-base/SUNWam/bin ディレクトリに、Linux システムでは AccessManager-base/identity/bin ディレクトリにあります。
設定変数を設定するには、まず、amsamplesilent ファイルをコピーしてファイル名を変更します。次に、コピーしたファイル内の変数を、実行したい処理に合わせて変更します。このファイルの例については、「設定スクリプト入力ファイルの例」を参照してください。
このサイレントモード入力ファイルのサンプルには、次のような設定変数があります。
この節では、必要な DEPLOY_LEVEL 変数の値を説明しています。この変数は、amconfig スクリプトが実行する処理を規定します。
表 1–1 Access Manager DEPLOY_LEVEL 変数
処理 |
DEPLOY_LEVEL 変数の値と説明 |
---|---|
インストール |
1 = 新しいインスタンスに対して、Access Manager を完全インストール (デフォルト) 2 = Access Manager のコンソールのみをインストール 3 = Access Manager SDK コンソールのみをインストール 4 = SDK のみをインストールし、コンテナを設定 5 = 連携管理モジュールのみをインストール 6 = サーバーのみをインストール 7 = Access Manager をインストールし、Portal Server とともに配備するようにコンテナを設定 注意: DEPLOY_MODE=7 は、Access Manager を Portal Server とともに配備する場合にのみ使用します。 配備方法によっては、異なる Web コンテナを使用して、1 つのホストサーバー上にコンソールのみ、またはサーバーのみをインストールした方がよいことがあります。最初に Java ES インストーラを実行して、「あとで設定」オプションを使用してすべての Access Manager サブコンポーネントをインストールします。次に、amconfig スクリプトを実行してコンソールとサーバーのインスタンスを設定します。 |
アンインストール (設定解除) |
11 = 完全にアンインストール 12 = コンソールのみをアンインストール 13 = SDK のみをアンインストール 14 = SDK のみをアンインストールし、コンテナの設定を解除 15 = 連携管理をアンインストール 16 = サーバーのみをアンインストール 17 = Portal Server とともに配備されている場合、Access Manager をアンインストールし、コンテナの設定を解除 注意: DEPLOY_MODE=17 は、Access Manager が Portal Server とともに配備されている場合にのみ使用します。 |
再インストール (再配備または再設定とも呼ぶ) |
21 = すべての (コンソール、パスワード、サービス、共通) Web アプリケーションを再配備します。 26 = すべての (コンソール、パスワード、サービス、共通) Web アプリケーションの配備を取り消します。 |
この節では、Access Manager の設定変数について説明します。
表 1–2 Access Manager の設定変数
Access Manager 用の Web コンテナを指定するには、サイレントモード入力ファイル内の WEB_CONTAINER 変数を設定します。Access Manager 7 2005Q4 によってサポートされる Web コンテナのバージョンについては、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 リリースノート』を参照してください。
表 1–3 Access Manager WEB_CONTAINER 変数
値 |
Web コンテナ |
---|---|
WS6 (デフォルト) | |
AS8 | |
WL8 | |
WAS5 |
この節では、サイレントモード入力ファイル内の Web Server 6.1 2005Q4 SP5 用設定変数について説明しています。
表 1–4 Web Server 6.1 設定変数
変数 |
説明 |
---|---|
WS61_INSTANCE |
Access Manager が配備される、または配備解除される Web Server インスタンス名。 デフォルト: https-web-server-instance-name ここで web-server-instance-name は Access Manager ホスト (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) を表します。 |
WS61_HOME |
Web Server のベースインストールディレクトリ。 デフォルト: /opt/SUNWwbsvr |
WS61_PROTOCOL |
「Sun Java System Web Server 6.1 SP5」 で説明されている変数によって設定され、Access Manager が配備される Web Server インスタンスが使用するプロトコル: http または https。 デフォルト: Access Manager プロトコル (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
WS61_HOST |
Web Server インスタンス (「Sun Java System Web Server 6.1 SP5」 で説明されている変数) 用の完全修飾ホスト名。 デフォルト: Access Manager ホストインスタンス (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
WS61_PORT |
Web Server が接続を待機しているポート。 デフォルト: Access Manager ポート番号 (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
WS61_ADMINPORT |
Web Server 管理サーバー が接続を待機しているポート。 デフォルト: 8888 |
WS61_ADMIN |
Web Server 管理者のユーザー ID。 デフォルト: "admin" |
この節では、サイレントモード入力ファイル内の Application Server 8.1 用設定変数について説明しています。
表 1–5 Application Server 8.1 の設定変数
変数 |
説明 |
---|---|
AS81_HOME |
Application Server 8.1 がインストールされているディレクトリへのパス。 デフォルト: /opt/SUNWappserver/appserver |
AS81_PROTOCOL |
Application Server インスタンスによって使用されるプロトコル: http または https。 デフォルト: Access Manager プロトコル (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
AS81_HOST |
Application Server インスタンスが接続を待機している完全修飾ドメイン名 (FQDN)。 デフォルト: Access Manager ホスト (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
AS81_PORT |
Application Server インスタンスが接続を待機しているポート。 デフォルト: Access Manager ポート番号 (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
AS81_ADMINPORT |
Application Server 管理サーバー が接続を待機しているポート。 デフォルト: 4849 |
AS81_ADMIN |
Application Server が表示されているドメインでの Application Server 管理サーバーの管理者の名前。 デフォルト: admin |
AS81_ADMINPASSWD |
Application Server が表示されているドメインでの Application Server の管理者パスワード。 25 ページから始まる「Access Manager の設定変数」の ADMINPASSWD の説明の中の、特殊文字に関する注記を参照してください。 |
AS81_INSTANCE |
Access Manager を実行する Application Server インスタンスの名前。 デフォルト: server |
AS81_DOMAIN |
この Access Manager インスタンスを配備したいドメインに対する Application Server ディレクトリへのパス。 デフォルト: domain1 |
AS81_INSTANCE_DIR |
Application Server が、インスタンス用のファイルを保存するディレクトリへのパス。 デフォルト: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1 |
AS81_DOCS_DIR |
Application Server がコンテンツ文書を保存するディレクトリ。 デフォルト: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1/docroot |
AS81_ADMIN_IS_SECURE |
Application Server 管理インスタンスが SSL を使用しているかどうかを指定します。
|
この節では、サイレントモード入力ファイル内の BEA WebLogic Server 8.1 用設定変数について説明しています。
表 1–6 BEA WebLogic Server 8.1 設定変数
変数 |
説明 |
---|---|
WL8_HOME |
WebLogic のホームディレクトリ。デフォルト: /usr/local/bea |
WL8_PROJECT_DIR |
WebLogic プロジェクトディレクトリ。デフォルト: user_projects |
WL8_DOMAIN |
WebLogic ドメイン名。デフォルト: mydomain |
WL8_SERVER |
WebLogic サーバー名。デフォルト: myserver |
WL8_INSTANCE |
WebLogic インスタンス名。デフォルト: /usr/local/bea/weblogic81 ($WL8_HOME/weblogic81) |
WL8_PROTOCOL |
WebLogic プロトコル。デフォルト: http |
WL8_HOST |
WebLogic ホスト名。デフォルト: サーバーのホスト名 |
WL8_PORT |
WebLogic ポート。デフォルト: 7001 |
WL8_SSLPORT |
WebLogic SSL ポート。デフォルト: 7002 |
WL8_ADMIN |
WebLogic 管理者。デフォルト: "weblogic" |
WL8_PASSWORD |
WebLogic 管理者のパスワード。 25 ページから始まる「Access Manager の設定変数」の ADMINPASSWD の説明の中の、特殊文字に関する注記を参照してください。 |
WL8_JDK_HOME |
WebLogic JDK のホームディレクトリ。デフォルト: 「BEA WebLogic Server 8.1」 /jdk142_04 |
WL8_CONFIG_LOCATION |
WebLogic 起動スクリプトの場所の親ディレクトリに設定する必要があります。 |
この節では、サイレントモード入力ファイル内の IBM WebSphere Server 5.1 用設定変数について説明しています。
表 1–7 IBM WebSphere 5.1 設定変数
変数 |
説明 |
---|---|
WAS51_HOME |
WebSphere のホームディレクトリ。デフォルト: /opt/WebSphere/AppServer |
WAS51_JDK_HOME |
WebSphere JDK のホームディレクトリ。デフォルト: /opt/WebSphere/AppServer/java |
WAS51_CELL |
WebSphere セル。デフォルト: hostname 値 |
WAS51_NODE |
WebSphere ノード名。デフォルト: WebSphere がインストールされたサーバーのホスト名。デフォルト: hostname 値 |
WAS51_INSTANCE |
WebSphere インスタンス名。デフォルト: server1 |
WAS51_PROTOCOL |
WebSphere のプロトコル。デフォルト: http |
WAS51_HOST |
WebSphere のホスト名。デフォルト: サーバーのホスト名 |
WAS51_PORT |
WebSphere のポート。デフォルト: 9080 |
WAS51_SSLPORT |
WebSphere の SSL ポート。デフォルト: 9081 |
WAS51_ADMIN |
WebSphere の管理者。デフォルト: "admin" |
WAS51_ADMINPORT |
WebSphere の管理者のポート。デフォルト: 9090 |
Access Manager 7 2005Q4 によってサポートされる Directory Server のバージョンについては、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 リリースノート』 を参照してください。この節では、サイレントモード入力ファイル内の Directory Server 設定変数について説明しています。
表 1–8 Directory Server の設定変数
変数 |
説明 |
---|---|
DIRECTORY_MODE |
Directory Server モード 1 = Directory Information Tree (DIT) の新規インストールに使用します。 2 = 既存の DIT に使用します。ネーミング属性とオブジェクトクラスは同一です。したがって、設定スクリプトは installExisting.ldif と umsExisting.ldif ファイルをロードします。 設定スクリプトは、設定作業中に入力された値 (たとえば、BASE_DIR、SERVER_HOST、ROOT_SUFFIX など) を使って、LDIF やプロパティーファイルの更新も実行します。 この更新は「タグ交換」とも呼ばれますが、これは設定スクリプトがファイル内のダミーのタグを実際の設定値と入れ替えるためです。 3 = 手動でロードする時、既存の DIT に対して使用します。ネーミング属性とオブジェクトクラスは異なるので、設定スクリプトは installExisting.ldif と umsExisting.ldif ファイルをロードしません。スクリプトはタグ交換 (上記、モード 2 で説明) を行います。 LDIF ファイルを検査し、必要があれば修正して、LDIF ファイルとサービスを手動でロードします。 4 = 既存のマルチサーバーインストールに使用します。設定スクリプトは LDIF ファイルとサービスをロードしません。これは、この操作が既存の Access Manager のインストールに対するものだからです。スクリプトはタグ交換 (上記、モード 2 で説明) のみを行い、プラットフォームリストにサーバーエントリを追加します。 5 = 既存のアップグレードに使用します。スクリプトはタグ交換 (上記、モード 2 で説明) のみを行います。 デフォルト: 1 |
USER_NAMING_ATTR |
ユーザーネーミング属性: その相対ネームスペース内部でのユーザーまたはリソースの一意な識別子。デフォルト: uid |
ORG_NAMING_ATTR |
ユーザーの会社または組織のネーミング属性。デフォルト: o |
ORG_OBJECT_CLASS |
組織オブジェクトクラス。デフォルト: sunismanagedorganization |
USER_OBJECT_CLASS |
ユーザーオブジェクトクラス。デフォルト: inetorgperson |
DEFAULT_ORGANIZATION |
デフォルトの組織名。デフォルト: サーバーホスト |
Java Enterprise System インストーラを実行後、amconfig スクリプトが、Solaris システムでは AccessManager-base /SUNWam/bin ディレクトリに、Linux システムでは AccessManager-base/identity/bin ディレクトリにあります。
amconfig スクリプトは、サイレント設定入力ファイルを読み取ってから、必要に応じてサイレントモードでほかのスクリプトを呼び出し、要求された処理を実行します。
amconfig スクリプトを実行するには、次の構文を使います。
amconfig -s input-file |
各表記の意味は次のとおりです。
-s は amconfig をサイレントモードで実行します。
input-file はサイレント設定入力ファイルで、実行したい操作用の設定変数を含んでいます。詳細については、「Access Manager の設定スクリプト入力ファイルのサンプル」を参照してください。
amconfig スクリプトを実行するときには、以下の点を考慮してください。
スーパーユーザー (root) として実行する必要があります。
amsamplesilent ファイル (またはこのファイルのコピー) へのフルパスを指定してください。次に例を示します。
# cd /opt/SUNWam/bin # ./amconfig -s ./amsamplesilent
または
# ./amconfig -s /opt/SUNWam/bin/amsamplesilent
Access Manager 7 2005Q4 リリースでは、次のスクリプトはサポートされていません。
またデフォルトでは、amserver start は認証ヘルパー amsecuridd および amunixd のみを開始します。amsecuridd 認証ヘルパーは、Solaris OS SPARC プラットフォームでのみ利用可能です。
Java Enterprise System インストーラを使って Access Manager の最初のインスタンスをインストールした後、サイレント設定入力ファイル内の設定変数を編集し、amconfig スクリプトを実行することにより、追加の Access Manager インスタンスを配備および設定することができます。
次のシナリオについて説明します。
Access Manager の新しいインスタンスを配備する前に、Web コンテナ用管理ツールを使って新しい Web コンテナインスタンスを作成および開始する必要があります。詳細は、Web コンテナについての個別のマニュアルを参照してください。
Web Server については、http://docs.sun.com/coll/1308.1を参照
Application Server については、http://docs.sun.com/coll/1310.1を参照
ここで述べる手順は、「今すぐ設定」オプションを使ってインストールされた Access Manager インスタンスのみに該当します。Web コンテナとして WebLogic または WebSphere を使用する予定の場合、Access Manager のインストール時に「あとで設定」オプションを使用する必要があります。詳細については、第 2 章「サードパーティー Web コンテナのインストールと設定」を参照してください。
ここでは、異なるホストサーバー上に追加の Access Manager インスタンスを配備し、プラットフォームサーバーリストを更新する方法について説明します。
そのインスタンスの Web コンテナに応じた、管理者としてログインします。たとえば、Web Server 6.1 が新しいインスタンスの Web コンテナになる場合、スーパーユーザー (root) としてログインするか、Web Server 管理サーバーのユーザーアカウントとしてログインします。
amsamplesilent ファイルを、書き込み可能なディレクトリにコピーし、そのディレクトリをカレントディレクトリにします。たとえば、/newinstances というディレクトリを作成します。
ヒント: amsamplesilent ファイルのコピーを、配備する新しいインスタンスにふさわしい名前に変更します。たとえば、以下の各手順では、Web Server 6.1 に新しいインスタンスをインストールするために、amnewws6instance という名前の入力ファイルを使用しています。
新しい amnewws6instance ファイルで次の変数を設定します。
DEPLOY_LEVEL=1 NEW_INSTANCE=true |
amnewws6instance ファイル内のほかの変数に対して、新しく作成するインスタンスで必要な設定をします。これらの変数の説明については、次節以降の表を参照してください。
新しい amnewws6instance ファイルを指定して、amconfig スクリプトを実行します。たとえば、Solaris システムでは、次のようになります。
# cd /opt/SUNWam/bin/ # ./amconfig -s ./newinstances/amnewws6instance |
-s オプションは amconfig スクリプトをサイレントモードで実行します。
amconfig スクリプトは、amnewws6instance ファイルの変数を使い、必要があればほかの設定スクリプトを呼び出して、新しいインスタンスを配備します。
追加のコンテナインスタンスを作成するには、Access Manager プラットフォームサーバーリストを更新して、コンテナの追加を反映させる必要があります。
最上位の管理者として Access Manager コンソールにログインします。
「サービス設定」タブをクリックします。
「プラットフォーム」サービスをクリックします。
サーバーリストに追加する新しいインスタンスについて、次の情報を入力します。
protocol://fqdn:port|instance-number
インスタンス番号には、使われていない番号の中から、次に使用可能な番号を指定することをお勧めします。
「追加」をクリックします。
「保存」をクリックします。
amconfig スクリプトを実行することにより、Java Enterprise System インストーラの「あとで設定」オプションを使ってインストールされた Access Manager のインスタンスを設定できます。または、「今すぐ設定」オプションを使ってインストールされた最初のインスタンスを再設定できます。
たとえば、Access Manager の所有者とグループを変更するためにインスタンスを再設定してみます。
そのインスタンスの Web コンテナに応じた、管理者としてログインします。たとえば、Web Server 6.1 が Web コンテナであれば、スーパーユーザー (root) 、または Web Server 管理サーバーのユーザーアカウントでログインします。
インスタンスの配備に使用したサイレント設定入力ファイルを、書き込み可能なディレクトリにコピーし、そのディレクトリをカレントディレクトリにします。たとえば、Web Server 6.1 用のインスタンスを再設定するために、以降の手順では /reconfig ディレクトリ内の入力ファイル amnewinstanceforWS61 を使います。
amnewinstanceforWS61 ファイルで、DEPLOY_LEVEL 変数の値を、「配備モード変数」操作で説明した値のどれかに設定します。たとえば、完全インストールを再設定するには、DEPLOY_LEVEL=21 と設定します。
amnewinstanceforWS61 ファイルでは、NEW_INSTANCE 変数を false と設定します。
NEW_INSTANCE=false |
インスタンスを再設定するには、amnewinstanceforWS61 ファイル内のほかの変数も設定します。たとえば、インスタンスの所有者とグループを変更するには、NEW_OWNER と NEW_GROUP を新しい値に変更します。
以下のその他の変数の説明については、次節以降の表を参照してください。
編集した入力ファイルを指定して、amconfig スクリプトを実行します。たとえば、Solaris システムでは、次のようになります。
# cd /opt/SUNWam/bin/ # ./amconfig -s ./reconfig/amnewinstanceforWS61 |
-s オプションはスクリプトをサイレントモードで実行します。amconfig スクリプトは、amnewinstanceforWS61 ファイルの変数を使い、必要があればほかの設定スクリプトを呼び出して、インスタンスを再設定します。
amconfig スクリプトを実行してインストールした Access Manager のインスタンスをアンインストールできます。また、Access Manager インスタンスを一時的に設定解除できますが、Web コンテナインスタンスは削除しない限りそのまま残り、後日別の Access Manager インスタンスを再配備する際に使用できます。
そのインスタンスの Web コンテナに応じた、管理者としてログインします。たとえば、Web Server 6.1 が Web コンテナであれば、スーパーユーザー (root) 、または Web Server 管理サーバーのユーザーアカウントでログインします。
インスタンスの配備に使用したサイレント設定入力ファイルを、書き込み可能なディレクトリにコピーし、そのディレクトリをカレントディレクトリにします。たとえば、Web Server 6.1 用のインスタンスを設定解除するために、以降の手順では /unconfigure ディレクトリ内の入力ファイル amnewinstanceforWS61 を使います。
amnewinstanceforWS61 ファイルで、DEPLOY_LEVEL 変数の値を、「配備モード変数」操作で説明した値のどれかに設定します。たとえば、完全インストールのアンインストール (または設定解除) を行うには、DEPLOY_LEVEL=11 と設定します。
編集した入力ファイルを指定して、amconfig スクリプトを実行します。たとえば、Solaris システムでは、次のようになります。
# cd /opt/SUNWam/bin/ # ./amconfig -s ./unconfigure/aminstanceforWS61 |
-s オプションはスクリプトをサイレントモードで実行します。amconfig スクリプトは amnewinstanceforWS61 ファイルを読み込み、インスタンスをアンインストールします。
Web コンテナインスタンスはそのまま残っているため、後日別の Access Manager インスタンスを再配備する際に使用できます。
このシナリオでは、Access Manager 7 2005Q4 のすべてのインスタンスとパッケージをシステムから完全に削除します。
スーパーユーザー (root) としてログインするか、スーパーユーザー (root) になります。
インスタンスを配備するのに使用した入力ファイル中で、DEPLOY_LEVEL 変数の値を、「配備モード変数」操作で説明した値のどれかに設定します。たとえば、完全インストールのアンインストール (または設定解除) を行うには、DEPLOY_LEVEL=11 と設定します。
「すべての Access Manager インスタンスのアンインストール」で編集したファイルを使用して、amconfig スクリプトを実行します。たとえば、Solaris システムでは、次のようになります。
# cd /opt/SUNWam/bin/ # ./amconfig -s ./newinstances/amnewws6instance |
amconfig スクリプトはサイレントモードで動作し、インスタンスをアンインストールします。
アンインストールしたいインスタンスすべてに対してこれらの手順を繰り返します。ただし、Java Enterprise System インストーラを使ってインストールした最初のインスタンスは除きます。
最初のインスタンスをアンインストールし、すべての Access Manager パッケージをシステムから削除するには、Java Enterprise System アンインストーラを実行します。アンインストーラの詳細については、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Installation Guide for UNIX』 を参照してください。
ここからは、WebLogic 8.1 を使った配備のための Access Manager 設定スクリプト入力ファイルの例を示します。
DEPLOY_LEVEL=1 BASEDIR=/opt SERVER_HOST=ide-56.example.company.com SERVER_PORT=7001 SERVER_PROTOCOL=http CONSOLE_HOST=$SERVER_HOST CONSOLE_PORT=$SERVER_PORT CONSOLE_PROTOCOL=$SERVER_PROTOCOL CONSOLE_REMOTE=false DS_HOST=ide-56.example.company.com DS_PORT=389 DS_DIRMGRDN=”cn=Directory Manager” DS_DIRMGRPASSWD=11111111 ROOT_SUFFIX=”dc=company,dc=com” ADMINPASSWD=11111111 AMLDAPUSERPASSWD=00000000 CONSOLE_DEPLOY_URI=/amconsole SERVER_DEPLOY_URI=/amserver PASSWORD_DEPLOY_URI=/ampassword COMMON_DEPLOY_URI=/amcommon COOKIE_DOMAIN=.iplanet.com JAVA_HOME=/usr/jdk/entsys-j2se AM_ENC_PWD=”” PLATFORM_LOCALE=en_US NEW_OWNER=root NEW_GROUP=other XML_ENCODING=ISO-8859-1 NEW_INSTANCE=false WEB_CONTAINER=WL8 WL8_HOME=/export/bea8 WL8_PROJECT_DIR=user_projects WL8_DOMAIN=mydomain WL8_CONFIG_LOCATION=$WL8_HOME/$WL8_PROJECT_DIR/domains WL8_SERVER=myserver WL8_INSTANCE=/export/bea8/weblogic81 WL8_PROTOCOL=http WL8_HOST=ide-56.example.company.com WL8_PORT=7001 WL8_SSLPORT=7002 WL8_ADMIN=”weblogic” WL8_PASSWORD=”11111111” WL8_JDK_HOME=$WL8_HOME/jdk142_04 DIRECTORY_MODE=1 USER_NAMING_ATTR=uid ORG_NAMING_ATTR=o ORG_OBJECT_CLASS=examplemanagedorganization USER_OBJECT_CLASS=inetorgperson DEFAULT_ORGANIZATION= Sample Configuration Script Input File for WebLogic 8.1.x |