Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 管理ガイド

証明書チェーンについて

Web ブラウザは、ブラウザが自動的に信頼する一連の「ルート」CA 証明書で事前に設定されます。別の場所で発行されたすべての証明書は、有効性を検証するために「証明書チェーン」を備えている必要があります。証明書チェーンとは、最後が ルート CA 証明書で終わる、継続的な CA によって発行される一連の証明書です。

証明書が最初に生成される場合、それは「自己署名付き」証明書です。自己署名付き証明書とは、発行者 (署名者) が被認証者 (公開鍵が証明書で認証されているエンティティー) と同じものです。所有者は、証明書の署名要求 (CSR) を CA に送信するとき、その応答をインポートし、自己署名付き証明書が証明書のチェーンによって置き換えられます。チェーンの元の部分には、被認証者の公開鍵を認証する CA によって発行された証明書 (応答) があります。このチェーンの次の証明書は、CA の公開鍵を認証するものです。通常、これは自己署名付き証明書 (つまり、自らの公開鍵を認証する CA からの証明書) およびチェーンの最後の証明書です。

CA が証明書のチェーンに戻ることができる場合もあります。この場合、チェーンの元の証明書は同じ (キーエントリの公開鍵を認証する、CA によって署名された証明書) ですが、チェーン 2 番目の証明書が、CSR の送信先の CA の公開鍵を認証する、異なる CA によって署名された証明書です。そして、チェーンのその次の証明書は 2 番目の鍵を認証する証明書というように、自己署名付き「ルート」証明書に到達するまで続きます。こうして、チェーンの最初以降の各証明書は、チェーンの前にある証明書の署名者の公開鍵を認証します。