ここでは、「Instant Messaging の基本アーキテクチャー」で説明した配備シナリオのバリエーションを説明します。たとえば、必要となる各種サーバーおよびコンポーネントを次の物理構成にインストールすることができます。
上記の一部またはすべての組み合わせ
これらのバリエーションは、この章で説明したすべてのアーキテクチャーに適用できます。配備要件に合わせて選択してください。
図 23–9 は、Instant Messaging サーバーとマルチプレクサが同一ホスト上にインストールされる構成を示したものです。Web サーバーは別ホスト上にインストールされます。Web サーバーホストには、Instant Messaging リソースも格納されます。Web サーバーと LDAP サーバーのインスタンスがすでに存在し、これらのホストに他のアプリケーションをインストールしない場合は、この構成を採用します。
図 23–10 は、2 つのマルチプレクサが 2 つの異なるホスト上にインストールされる構成を示したものです。Instant Messaging サーバーは別のホスト上にインストールされます。この構成では、企業のファイアウォールの外にマルチプレクサを置くことができます。複数のホストにマルチプレクサをインストールすると、Instant Messaging サーバーの負荷は複数のシステムに分散されます。
マルチプレクサはリソースを大量に消費する場合があるので、別のホストに置くことでシステム全体のパフォーマンスを向上させることができます。
Windows 環境では、1 つのホストでサポートされるマルチプレクサは 1 つだけです。
図 23–11 は、2 つの Instant Messaging サーバーによる構成を示しています。この構成は、管理ドメインが複数ある場合に採用されます。Instant Messaging サーバーの各ホストでは、一方の Instant Messaging サーバーのエンドユーザーが、もう一方の Instant Messaging サーバーのエンドユーザーと通信できるようにサーバーを設定する必要があります。