Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

csrestore

csrestore ユーティリティーは、 csbackup または csexport ユーティリティーを使用して作成したカレンダデータベース、指定のカレンダ、またはユーザーのデフォルトカレンダを復元します。次のコマンドがあります。

バックアップしたカレンダデータベースのバージョン番号は、指定したバックアップディレクトリ内のバージョンファイル caldb.conf に記録されます。


注意 – 注意 –

Calendar Server 6 の csrestore ユーティリティーは、Calendar Server 2 の csrestore との互換性を持ちません。データを喪失する可能性があるので、Calendar Server 2 の csrestore ユーティリティーでバックアップしたデータを復元しないでください。


要件

構文


csrestore [-v|-q] 
          [-f] 
          database inputdir

csrestore [-v|-q] 
           -c calid 
          calendar inputfile

csrestore [-v|-q] 
           -a userid
          [-b basedn] 
          defcal inputfile

次の表は、csrestore ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–30 csrestore ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

database inputdir

指定した入力ディレクトリ、またはバックアップカレンダデータベースが含まれる入力ファイルからカレンダデータベースを復元します。この操作によって、現在のカレンダデータベースにそれまで含まれていたすべての内容は上書きされます。 

calendar inputfile

指定した入力ファイルから指定のカレンダ ID でカレンダを復元します。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。 

  • .ics for iCalendar (text/calendar).

  • .xml: XML (text/xml)

    指定したカレンダ ID がすでに存在する場合は、復元前にそのカレンダのデータはクリアされます。

defcal inputfile

指定した入力ファイルから指定したユーザー ID のデフォルトカレンダを復元します。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。 

  • .ics for iCalendar (text/calendar)

  • .xml: XML (text/xml)

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csrestore ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–31 csrestore ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-a userid

復元対象となるユーザーのユーザー ID。デフォルトオプションでは、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 

-b basedn

指定したユーザー ID に適用される LDAP ベース DN (識別名)。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。 

-f

既存のデータベースファイルの削除を強制します。 

-c calid

復元対象となるカレンダのカレンダ ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。

詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。