この章では、Service Registry のインストール後の設定方法およびその他の管理作業の実行方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
レジストリのデフォルトのプロパティー設定を使って Service Registry のインストール後の設定を実行する方法については、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Installation Guide for UNIX』を参照してください。カスタムプロパティー設定を使用するには、設定を実行する前に、ファイル ServiceRegistry-base/install/install.properties を編集します。
ServiceRegistry-base の場所は、Solaris オペレーティング環境の場合は /opt/SUNWsoar、Linux システムの場合は /opt/sun/SUNWsoar になります。
Service Registry を設定する前に、Sun Java System Application Server (「Application Server 」) をインストールおよび設定しておく必要があります。Service Registry の設定プロセスは、レジストリを Application Server ドメイン内にインストールします。
Application Server はデフォルトの場所にインストールすることをお勧めします。Application Server をデフォルト以外の場所にインストールした場合には、Service Registry を設定する前に 「非デフォルト Application Server インストールに対する Service Registry の設定」の手順に従ってください。
install.properties ファイルには、一連の変更可能なプロパティー設定が含まれています。表 1–1 に記載されたプロパティーは、インストールプロセスによって使用されるものです。各プロパティー名には、プレフィックス registry.install. (末尾はピリオド) が付加されます。これらのプロパティーの大部分は、レジストリ用に作成された Application Server ドメインにデフォルト以外のポートを設定します。
表 1–1 Service Registry インストールプロパティー
プロパティー名 |
説明 |
デフォルトのプロパティー値 |
---|---|---|
DomainName |
Application Server ドメイン名 |
registry |
ServerInstancePort |
Application Server HTTP ポート。 |
6060 |
ServerInstanceSecurePort |
Application Server HTTPS ポート。 |
6443 |
ServerJMSPort |
Application Server Message Queue ポート |
6484 |
ServerIIOPPort |
Application Server IIOP ポート |
6485 |
ServerIIOPSecurePort |
Application Server IIOP セキュアポート |
6486 |
ServerIIOPMutualAuthPort |
Application Server IIOP 相互認証ポート |
6487 |
AdministrationJMXPort |
Application Server JMX ポート |
6488 |
AdministrationPort |
Application Server 管理サーバーポート |
6489 |
AdministratorUserID |
Application Server 管理サーバーへのアクセス時に使用するユーザー名 |
admin |
AdministratorPassword |
Application Server 管理サーバーへのアクセス時に使用するパスワード |
12345678 |
ApplicationServerKeystorePassword |
Application Server キーストアへのアクセス時に使用するパスワード |
12345678 |
RegistryServerKeystorePassword |
Service Registry キーストアへのアクセス時に使用するパスワード |
12345678 |
レジストリを設定するには、root としてログインするか、スーパーユーザーになる必要があります。
ディレクトリ ServiceRegistry-base/install に移動します。
ファイル install.properties 内の変更可能なプロパティーを編集します。
セキュリティー上の理由により、このファイルの編集時にはパスワード値を変更しないことをお勧めします。代わりに、コマンド行でそれらの値を指定します。
ファイルの編集が完了したら、次のコマンドを実行します (すべてを 1 行で入力)。
Solaris の場合: /usr/sfw/bin/ant -f build-install.xml install
Linux の場合: /opt/sun/bin/ant --noconfig -f build-install.xml install
ant コマンドが動作するには、JAVA_HOME 環境変数が設定されている必要があります。通常はこの変数を次の値に設定します。
/usr/jdk/entsys-j2se
変更後のパスワードをコマンド行で指定するには、コマンドのオプションを次のように指定します (すべてを 1 行で入力)。
/usr/sfw/bin/ant -f build-install.xml -Dregistry.install.RegistryServerKeystorePassword=passwd1 -Dregistry.install.AdministratorPassword=passwd2 -Dregistry.install.ApplicationServerKeystorePassword=passwd3 install |
レジストリ設定プロセスは、RegistryDomain-base/domains/${registry.install.DomainName} に Application Server ドメインを作成します。デフォルトのドメイン名は、registry です。その後、設定プロセスは、そのドメインを起動し、レジストリを配備したあと、その実行中のドメインをそのままの状態にしておきます。
レジストリ設定プロセスは、レジストリデータベースとサーバーキーストアをディレクトリ RegistryDomain-base/3.0 内にインストールします。このディレクトリはレジストリをアンインストールしても削除されませんが、これは、そのデータベースを将来のリリースにおいても使用できるよう保護するためです。このディレクトリを削除するかどうかや、削除する場合のタイミングは、管理者によって制御されます。
RegistryDomain-base の場所は、Solaris オペレーティング環境の場合は /var/opt/SUNWsoar、Linux システムの場合は /var/opt/sun/SUNWsoar になります。
ant install コマンドの出力にエラーが含まれていないか確認します。
エラーが存在しない場合には、Web コンソールまたは管理ツールを使い始めることができます。
管理者のロールを持つユーザーに限定された管理ツール作業を実行するには、管理ツールマニフェストのクラスパスにある特定の JAR ファイルを追加することによってバグを回避する必要があります。
自分自身がまだ ServiceRegistry-base/install ディレクトリ内にいることを確認します。
配備されたレジストリ内のファイル soapprocessor.jar を、レジストリの lib ディレクトリにコピーします。次のコマンドを実行します (すべてを 1 行で入力)。
cp RegistryDomain-base/domains/registry/applications/j2ee-modules/soar/WEB-INF/lib/soapprocessor.jar ../lib |
admin.jar.manifest.fix インストールターゲットを次のようにして実行します。
Solaris の場合: /usr/sfw/bin/ant -f build-install.xml admin.jar.manifest.fix
Linux の場合: /opt/sun/bin/ant --noconfig -f build-install.xml admin.jar.manifest.fix
Service Registry の設定プロセスはデフォルトで、registry という名前の Application Server ドメインを作成し、そこに Service Registry Web アプリケーションを配備します。このドメインは、RegistryDomain-base/domains/registry ディレクトリ内に存在します。
この場所は、Application Server ドメインのデフォルトの場所である、/var/opt/SUNWappserver/domains (Solaris)、/var/opt/sun/appserver/domains (Linux) とは異なります。
registry ドメインを管理するには、Application Server 管理コンソール (「管理コンソール」) を使用できます。管理コンソールを使えば、ドメインの起動と停止、サーバーログの表示など、各種の管理作業を行えます。詳細については、「Application Server 管理コンソールを使用する方法」を参照してください。
また、サーバーログを直接確認することもできます。このログはファイル RegistryDomain-base/domains/registry/logs/server.log 内に格納されています。
また、asadmin コマンドを使って registry ドメインを管理することも可能です。ただし、このドメインはデフォルトの場所に存在しないため、--domaindir オプションをサポートする asadmin コマンドを使用する際には、そのオプションを指定する必要があります。
registry ドメインのパスワードファイルは、ServiceRegistry-base/pw.txt です。registry ドメインを管理する際には、このパスワードファイルを、asadmin コマンドの --passwordfile オプションの引数として指定します。
registry ドメインでは、デフォルトの Application Server ドメインである domain1 との間で衝突が発生しないように、一連の非デフォルトポートが使用されます。表 1–2 に、それらのポートの一覧と説明を示します。詳細については、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 Administration Guide』の「Ports in the Application Server」を参照してください。
表 1–2 Service Registry ドメインのデフォルトのポート
ポート値 |
説明 |
---|---|
6060 |
HTTP ポート |
6443 |
HTTPS over SSL |
6484 |
Message Queue ポート |
6485 |
IIOP ポート |
6486 |
IIOP SSL ポート |
6487 |
IIOP 相互認証ポート |
6488 |
JMX ポート |
6489 |
Application Server ドメイン管理ポート |
Web ブラウザで URL https://hostname:6489/ にアクセスします。
hostname は、Application Server と Service Registry が動作しているシステムです。
提供された証明書を受け入れます。
ログインページが表示されます。
ログインページの「ユーザー名」フィールドに「admin」と入力します。
「パスワード」フィールドに Application Server 管理者パスワードを入力します。レジストリ設定時に AdministratorPassword プロパティーに指定した値を使用します。デフォルトは 12345678 です。
「ログイン」をクリックします。
管理コンソールの使用方法の詳細については、管理コンソールのオンラインヘルプまたは『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 Administration Guide』を参照してください。
Service Registry のロギングレベルを変更するには、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 Administration Guide』の「To configure log levels」の手順に従います。「追加プロパティー」領域で指定すべきプロパティーは、org.apache.commons.logging.simplelog.log.org.freebxml.omar です。
レジストリの設定プロセスは、レジストリの配備先となる Application Server ドメインを起動します。特定の管理作業を実行し終わったら、そのドメインを停止および再起動する必要があります。そうした作業の例としては、「外部 Web サイトへのアクセス許可」や 「管理者の作成」が挙げられます。
ドメインを再起動する必要がある場合には、管理コンソールからユーザーにその旨が通知されます。管理コンソールを使えばその作業を実行できます。asadmin コマンドを使用している場合には、Ant タスクを使ってドメインを停止および起動できます。
Service Registry インストールディレクトリに移動します。
cd ServiceRegistry-base/install
次のコマンドを実行します (すべてを 1 行で入力)。
Solaris の場合: /usr/sfw/bin/ant -f build-install.xml appserver.domain.bounce
Linux の場合: /opt/sun/bin/ant --noconfig -f build-install.xml appserver.domain.bounce
このターゲットは、ドメインを停止したあと、ドメインを再起動します。
build-install.xml ファイルには、レジストリ用ドメインの停止と起動を別個に行うための Ant ターゲットも含まれています。このドメインを停止するには、Ant ターゲット appserver.domain.stop を使用します。このドメインを起動するには、Ant ターゲット appserver.domain.start を使用します。
この作業を行うと、Application Server registry ドメイン内の信頼できる証明書リストが拡張されます。
この作業は、ユーザーがサードパーティーの証明書を使用し、そのサードパーティーのルート証明書発行局 (CA) の証明書が Application Server の truststore 内にまだ存在しない場合にのみ実行します。レジストリで発行された証明書のみを使用する場合は、この作業を実行しないでください。
サポートする必要があるルート証明書をダウンロードします。ルート証明書を提供するサイトを次に示します。
必要に応じて、unzip コマンドを使って、ダウンロードしたアーカイブから .cer ファイルを取り出します。
ファイルによっては、サフィックスが .der になっています。
.cer ファイルをディレクトリ ServiceRegistry-base/install/cacerts にコピーします。
ディレクトリ ServiceRegistry-base/install に移動します。
次のコマンドを実行します (すべてを 1 行で入力)。
Solaris の場合: /usr/sfw/bin/ant -f build-install.xml install.cacerts
Linux の場合: /opt/sun/bin/ant --noconfig -f build-install.xml install.cacerts
このコマンドは、ディレクトリ ServiceRegistry-base/install/cacerts 内で見つかったすべての証明書を、Application Server ドメインの truststore 内にインストールします。
list.cacerts ターゲットを使えば、証明書が正しくインストールされたか確認できます。
Application Server のデフォルトのインストール場所は、Solaris オペレーティング環境の場合は /opt/SUNWappserver/appserver、Linux システムの場合は /opt/sun/appserver です。Application Server を別の場所にインストールした場合、Service Registry を設定する前に install.properties を編集する必要があります。
ServiceRegistry-base/install ディレクトリで、ファイル install.properties をテキストエディタで開きます。
プロパティー appserver.root.dir のコメントアウトされた定義を見つけます。
コメント文字 (#) を削除し、そのプロパティー定義を Application Server の実際の場所で置き換えます。
install.properties ファイルを保存して閉じます。
続いて、「Service Registry の設定」の手順に従います。
Service Registry のデフォルトのインストール場所は、Solaris オペレーティング環境の場合は opt/SUNWsoar、Linux システムの場合は /opt/sun/SUNWsoar です。Service Registry を別の場所にインストールした場合、Service Registry を設定する前に install.properties を編集する必要があります。
ServiceRegistry-base/install ディレクトリで、ファイル install.properties をテキストエディタで開きます。
プロパティー soar.sdk.home および soar.server.home のコメントアウトされた定義を見つけます。
各プロパティーのコメント文字 (#) を削除し、プロパティー定義を Service Registry の実際の場所で置き換えます。
install.properties ファイルを保存して閉じます。
続いて、「Service Registry の設定」の手順に従います。
任意のレジストリオブジェクト内に格納できる ExternalLink オブジェクトは、そのレジストリオブジェクトに関連付けられた URL を指定します。ユーザーが ExternalLink オブジェクトを作成できるためには Service Registry が URL を検証できる必要がありますが、それには外部の Web サイトにアクセスできる必要があります。レジストリがファイアウォールの背後に配備されている場合には、こうしたアクセスを可能にするプロキシを設定する必要があります。
プロキシ設定を行うには、Service Registry が配備されている Application Server インスタンスの Java 仮想マシン (JVM) オプションとして、Web プロキシのホストとポートを指定する必要があります。
「Application Server 管理コンソールを使用する方法」の説明に従って Application Server 管理コンソールにログインします。
「設定」ノードを開きます。
サーバーノード server-config (Admin Config) を開きます。
「JVM 設定」をクリックします。
「JVM オプション」タブをクリックします。
「JVM オプションを追加」をクリックします。
テキストフィールドに次のように入力します(すべてを1 行で入力)。
-Dhttp.proxyHost=hostname.domainname -Dhttp.proxyPort=8080 |
ポートの値は通常 8080 ですが、実際のポートの値がこれとは異なっている場合には、その正しい値を指定します。
「保存」をクリックします。
Service Registry 管理ツールで行う作業の中には、管理者として登録されているユーザーのみが行えるものもあります。さらに、管理者には、ほかのユーザーが送信したオブジェクトに対するライフサイクル変更 (承認など) の実施を要求されることもあります。
また、管理者は、デフォルトのアクセス制御ポリシー (ACP) を変更することもできます。ただし、ACP の記述は現時点では手動による処理であり、OASIS の XACML (eXtensible Access Control Markup Language) の知識が必要になります。詳細については、『ebXML RIM 3.0』の第 9 章「Access Control Information Model」、特に 9.7.6 節から 9.7.8 節にかけてのサンプルを参照してください。ebXML RIM 3.0 仕様を入手する方法については、「お読みになる前に」を参照してください。
自分自身を管理者として登録するには、次の手順に従います。
『Service Registry 3 2005Q4 ユーザーズガイド』の「ユーザーアカウントの作成」の説明に従ってユーザー登録を行います。
ダウンロードした証明書のパス名を記録しておきます。証明書ファイルのデフォルト名は、generated-key.p12 です。
次のようにして User オブジェクトの一意の識別子を取得します。
ホームディレクトリの次の場所に証明書をコピーします。なお、必要に応じてディレクトリを作成します。
$HOME/soar/3.0/jaxr-ebxml/security
ディレクトリ RegistryDomain-base/domains/registry/applications/j2ee-modules/soar/WEB-INF/classes に移動します。
ファイル omar.properties をテキストエディタで開きます。
プロパティー omar.security.authorization.registryAdministrators の定義を見つけます。
そのプロパティー定義を編集し、縦棒 (|) と手順 2 で記録した論理識別子の文字列を追加します。
プロパティー定義はすべて 1 行で入力する必要があります。また、定義内に空白が含まれていてはいけません。編集後のプロパティー定義は、次のようになります (すべて 1 行に入る)。
omar.security.authorization.registryAdministrators= urn:freebxml:registry:predefinedusers:registryoperator| urn:uuid:77f5c196-79de-4286-8483-8d80def3583b
omar.properties ファイルを保存して閉じます。
別の管理者を追加する場合、omar.properties ファイルを編集する必要はありません。管理者になると、管理ツール、Web コンソールのいずれかを使ってユーザーを追加し、それらのユーザーを Web コンソールを使って管理者として分類することができます。
管理者は、設定ファイルを編集することにより、Web コンソールの表示方法の一部をカスタマイズできます。ここでは、次の作業について説明します。
Web Console の使用方法の詳細については、『Service Registry 3 2005Q4 ユーザーズガイド』を参照してください。
Service Registry には定義済みクエリーがいくつか含まれていますが、これらは、Web コンソール上の「検索」フォームの「定義済みクエリーを選択」ドロップダウンリスト内に表示されます。管理者は、対象レジストリインストールに固有の新しいクエリーをそのドロップダウンリストに追加できます。
Web コンソールを使って AdhocQuery オブジェクトをレジストリに発行します。
クエリーに指定した名前と説明は、定義済みクエリーのドロップダウンリストに表示されます。クエリーの SQL 文には、ユーザーが入力するデータのプレースホルダを指定します。次のように、対になった一重引用符でデータを囲みます。
select * from registryobject where id = ''$lid''
AdhocQuery オブジェクトの一意の識別子と SQL 文内のプレースホルダを記録します。
ディレクトリ RegistryDomain-base/3.0/jaxr-ebxml に移動します。
ファイル registry-browser-config.xml をテキストエディタで開きます。
次の形式のエントリを registry-browser-config.xml ファイルに追加します。SQL 文内の各プレースホルダに対応する Parameter 要素を指定します。
<Query> <AdhocQueryRef id="unique_identifier"/> <Parameter parameterName="$placeholder_name" datatype="string"> <rim:Name> <rim:LocalizedString xml:lang="en" charset="UTF-8" value="parameter_name_in_en_locale"/> <rim:LocalizedString xml:lang="fr" charset="UTF-8" value="parameter_name_in_fr_locale"/> </rim:Name> <rim:Description> <rim:LocalizedString xml:lang="en" charset="UTF-8" value="parameter_description_in_en_locale"/> <rim:LocalizedString xml:lang="fr" charset="UTF-8" value="parameter_description_in_fr_locale"/> </rim:Description> </Parameter> ... </Query>
unique_identifier は、AdhocQuery オブジェクトの一意の識別子です。
各パラメータの parameterName 属性は、クエリーの SQL 文内のプレースホルダから取り込む必要があります。
datatype 属性には、次のいずれかの値を指定できます。
string: パラメータが検索フォーム内でテキストフィールドとして表示されます。
taxonomyElement: パラメータが検索フォーム内でドロップダウンリストとして表示されます。taxonomyElement データ型を指定すると、Name 要素および Description 要素のあとに次のような SlotList 要素が追加されます。
<rim:SlotList> <rim:Slot name="domain"> <rim:ValueList> <rim:Value> classification_scheme_or_concept_id </rim:Value> </rim:ValueList> </rim:Slot> </rim:SlotList>
classification_scheme_or_concept_id は、Concept (または Subconcept) をドロップダウンリストに表示する必要がある Classification Scheme または Concept の一意の識別子です。該当する Classification Scheme がレジストリにまだ存在しない場合は、発行する必要があります。
スロット名は "domain" にする必要があります。
boolean: パラメータが検索フォーム内でチェックボックスとして表示されます。
datatype が string または boolean である場合は、defaultValue 属性を Parameter 要素に追加して、検索フォームに表示されるデフォルト値を指定することもできます。
サポートするすべてのロケールのために、各パラメータの名前と説明に対してローカライズされた文字列値を指定します。検索フォーム内のパラメータのラベルには、現在のロケールの parameter_name が表示されます。
registry-browser-config.xml ファイル内の既存エントリを参考として使用します。
registry-browser-config.xml ファイルを保存して閉じます。
「定義済みクエリーを選択」ドロップダウンリストにデフォルトとして表示されるクエリーは、ユーザーが名前、説明、および分類でレジストリオブジェクトを検索できる基本クエリーです。
管理者は、このデフォルトを実際の環境に適したクエリーに変更できます。たとえば、デフォルトクエリーを 「定義済みクエリーの追加」の手順に従ってレジストリに追加した新しい定義済みクエリーにすることもできます。この変更を行うには、設定ファイルのプロパティーを編集します。
ディレクトリ RegistryDomain-base/domains/registry/applications/j2ee-modules/soar/WEB-INF/classes に移動します。
ファイル jaxr-ebxml.properties をテキストエディタで開きます。
プロパティー jaxr-ebxml.thin.defaultQueryPanel の定義を見つけます。デフォルトでは、このプロパティーは次のようにコメントアウトされています。
#jaxr-ebxml.thin.defaultQueryPanel=
コメント文字 (#) を削除します。
次の例のように、デフォルトにするクエリーの論理識別子を指定することにより、このプロパティーの値を設定します。
jaxr-ebxml.thin.defaultQueryPanel=urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:query:MyQuery
jaxr-ebxml.properties ファイルを保存して閉じます。
Classification scheme のツリー構造は、Web コンソールの次の領域に表示されます。
検索フォーム領域 (基本クエリーを選択した場合)
「探索」メニュー領域
ある種のレジストリオブジェクトの Concept を選択する必要がある場合に表示される「ClassificationScheme/Concept セレクタ」ウィンドウ
管理者は、Service Registry のユーザーが Classification Scheme を使用できないようにする場合に、その Classification Scheme を非表示にできます。Classification Scheme を非表示にするには、設定ファイル内にプロパティーを定義します。
ディレクトリ RegistryDomain-base/domains/registry/applications/j2ee-modules/soar/WEB-INF/classes に移動します。
ファイル jaxr-ebxml.properties をテキストエディタで開きます。
次の構文を使ってプロパティー jaxr-ebxml.registryBrowser.ConceptsTreeModel.hiddenSchemesList を設定します。プロパティー定義はすべて 1 行で入力する必要があります。また、定義内に空白が含まれていてはいけません。
jaxr-ebxml.registryBrowser.ConceptsTreeModel.hiddenSchemesList= class_scheme_id1|class_scheme_id2|...
非表示にする各 Classification Scheme の論理識別子を指定します。複数の識別子を指定する場合は、次の例のように縦棒 (|) を使って識別子を区切ります。
jaxr-ebxml.registryBrowser.ConceptsTreeModel.hiddenSchemesList= urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:classificationScheme:StatusType| urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:profile:ws:classificationScheme:BindingType
jaxr-ebxml.properties ファイルを保存して閉じます。
Web コンソールには、デフォルトでは 1 つのクエリーに対して一度に 10 件の検索結果が表示されます。10 件を超える検索結果が返された場合、ユーザーは追加の検索ページを表示できます。管理者は、各ページに表示される検索結果の数を変更できます。
Web コンソールの検索結果領域には、デフォルトでは特定の列が表示されます。オブジェクトごとに、オブジェクトの型、名前、説明、バージョン、およびバージョンコメントが表示されます。一部のオブジェクト型には、非デフォルトの表示が設定されています。たとえば、ServiceBinding オブジェクトでは、バージョン情報の代わりにエンドポイントが表示に含まれます。管理者は、選択したオブジェクト型について非デフォルトのデータを表示するように設定データを追加できます。
これらの作業を実行するには、設定ファイルを編集します。
ディレクトリ RegistryDomain-base/domains/registry/applications/j2ee-modules/soar/WEB-INF/classes に移動します。
ファイル jaxr-ebxml.properties をテキストエディタで開きます。
次のようなプロパティー omar.client.thinbrowser.numSearchResults の定義を見つけます。
omar.client.thinbrowser.numSearchResults=10
値として設定されている「10」を希望する値に変更します。
jaxr-ebxml.properties ファイルを保存して閉じます。
ディレクトリ RegistryDomain-base/3.0/jaxr-ebxml に移動します。
ファイル registry-browser-config.xml をテキストエディタで開きます。
次の形式のエントリを registry-browser-config.xml ファイルに追加します。
この例では、Service オブジェクトについて非デフォルトの表示を設定しています。
<ObjectTypeConfig className="org.freebxml.omar.client.xml.registry.infomodel.ServiceImpl" id="urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:ObjectType:RegistryObject:Service"> <SearchResultsConfig> <SearchResultsColumn columnClass="java.lang.Object" columnHeader="Object Type" columnWidth="25" editable="false" method="getObjectType"/> <SearchResultsColumn columnClass="java.lang.Object" columnHeader="Name" columnWidth="25" editable="true" method="getName"/> <SearchResultsColumn columnClass="java.lang.Object" columnHeader="Description" columnWidth="30" editable="true" method="getDescription"/> <SearchResultsColumn columnClass="java.lang.Object" columnHeader="Status" columnWidth="15" method="getStatusAsString"/> <SearchResultsColumn columnClass="java.lang.Object" columnHeader="Version" columnWidth="5" method="getVersionName"/> </SearchResultsConfig> </ObjectTypeConfig>
registry-browser-config.xml には、 ObjectTypeConfig 要素のための構文が用意されています。ファイル内の既存の要素を例として使用します。これらの要素は、レジストリオブジェクトについてデフォルトの表示を設定し、ExternalLink オブジェクト、ExtrinsicObject オブジェクト、および ServiceBinding オブジェクトについて非デフォルトの表示を設定しています。
ほとんどの場合、 ebXML Registry Information Model Version 3.0 仕様のクラス属性からメソッド名を推測できます (詳細については、「お読みになる前に」を参照)。getStatusAsString メソッドは、RegistryObjectImpl 実装クラスで見つかります。(ただし、Service Registry の今回のリリースに API のドキュメントは含まれていません。)
registry-browser-config.xml ファイルを保存して閉じます。
再構成の結果を確認するため、Web コンソールの「検索」メニューまたは「探索」メニューを使って、変更した列のオブジェクトを表示します。
Service Registry のアンインストールと再インストールを行う必要がある場合、再インストールを実行する前に次の作業を実行します。
保存すべきデータがレジストリデータベースに含まれている場合、「データベースのバックアップおよび復元」の説明に従ってデータベースのバックアップを取ります。
レジストリ用 Application Server ドメインを停止したあと、このドメインを削除します。このドメインを削除しなかった場合、再インストールされたレジストリのインストール後設定が失敗します。
Service Registry データベースを再インストールする必要がある場合 (たとえば、データベースが破損した場合など) は、「Service Registry データベースを再インストールする方法」の手順に従います。データベースを再インストールする前にアンインストールする必要はありません。
ディレクトリ ServiceRegistry-base/install に移動します。
次のコマンドを実行します (すべてを 1 行で入力)。
Solaris の場合: /usr/sfw/bin/ant -f build-install.xml appserver.domain.stop
Linux の場合: /opt/sun/bin/ant --noconfig -f build-install.xml appserver.domain.stop
次のコマンドを実行します (すべてを 1 行で入力)。
Solaris の場合: /usr/sfw/bin/ant -f build-install.xml appserver.domain.delete
Linux の場合: /opt/sun/bin/ant --noconfig -f build-install.xml appserver.domain.delete
ディレクトリ ServiceRegistry-base/install に移動します。
次のコマンドを実行します (すべてを 1 行で入力)。
Solaris の場合: /usr/sfw/bin/ant -f build-install.xml install.db
Linux の場合: /opt/sun/bin/ant --noconfig -f build-install.xml install.db
このレジストリは Apache Derby データベースを使用しています。このデータベースは、デフォルトでディレクトリ RegistryDomain-base/3.0/data/registry/soar/ にあります。
データベースのバックアップ方法および復元方法については、Apache Derby のドキュメントを参照してください。
Web ブラウザで、Apache Derby の Web サイトにアクセスします。
「Manuals」タブをクリックします。
「10.0 Manuals」をクリックします。
「Server & Admin Guide」を探します。
データベースのバックアップや復元に関する項目を探します。