Service Registry 3 2005Q4 リリースノート

既知の問題とバグ

次の既知の問題とバグは、Service Registry 3 2005Q4 リリースの操作に影響を及ぼします。

Organization オブジェクトに対して EmailAddress オブジェクトを取得できない (6290339)

問題の要約:JAXR プロバイダが Organization オブジェクトから電子メールアドレスを取得できません。電子メールアドレスを含む Organization オブジェクトを発行する場合、発行は正常に行われますが、OrganizationImpl.getEmailAddresses メソッドは何も結果を返しません。この問題が原因で、Web コンソールにも空白が表示されます。

発行操作間で、ClassificationScheme の以前の表示が残ったままになる (6297023)

問題の要約:Web コンソールで、ClassificationScheme からの Concept の選択に関係する ExtrinsicObject または ExternalLink などのオブジェクトを発行した場合、次に別のオブジェクトを発行したときに、2 つ目のオブジェクトの型が別のものであっても、同じ場所に ClassificationScheme ウィンドウが表示されます。

同様に、Classification による検索を実行した後に、検索フォームを閉じる別の何らかの操作 (発行操作など) を実行した場合、もう一度検索フォームを開いても、ClassificationScheme の表示が検索フォームを閉じたときと同じ状態のままです。

Organization オブジェクト間に参照を作成しようとするとエラーが発生する (6298946)

問題の要約:Web コンソールで、2 つの Organization オブジェクトの「選択」チェックボックスを選択して「関連付け」をクリックし、さらに「保存」をクリックしてデフォルトの関係 (オブジェクト参照) を保存すると、Web コンソールがエラーをレポートします。ただし、エラーメッセージの詳細は表示されません。サーバーログにスタックトレースが表示されます。

ExtrinsicObject に新しいリポジトリ項目を追加すると、コンテンツのバージョンコメントが失われる (6301689)

問題の要約:Web コンソールで、リポジトリ項目のない状態で ExtrinsicObject を発行し、その後リポジトリ項目を追加して、そのリポジトリ項目に関する「コンテンツのバージョンコメント」を入力した場合、変更後の ExtrinsicObject を保存した後でこの項目を検索すると、「コンテンツのバージョンコメント」が存在しなくなります。

ユーザー名が重複していると、不明なエラーメッセージが表示される (6303812)

問題の要約:Web コンソールで、ユーザーが生成済みの証明書を使用してユーザーアカウントを作成しようとして、すでにサーバーに認識されているエイリアスを指定すると、「ステップ 3」ページで Web コンソールに次のメッセージが表示されます。

エラーが発生しました。サーバーログを確認するかレジストリサポートに連絡してください。

回避策:サーバーログを調べてみてください。根本的な原因は、スタックトレースに次のように示されている内容です。

原因: java.lang.Exception: Key pair not generated, alias name already 
exists

いくつかの検索で予期しない結果が返される (6312083)

問題の要約:Web コンソールで、Person または User オブジェクトを name で検索したときに、データベース内にあらかじめ定義されたユーザーや、Name の代わりに PersonName の定義された Person または User オブジェクトは返されません。また、名前に特定の数の文字が含まれているオブジェクトを検索 (たとえば、検索文字列 "__" を使用して 2 文字の名前を検索) すると、指定した数以外の数の文字が名前に含まれている多くのオブジェクトが返されます。

証明書の識別名を作成するときに、登録ウィザードが必要な値を無視してしまう (6312094)

問題の要約:Web コンソールで、登録ウィザードは、生成する証明書の識別名 (DN) を作成するときに、ユーザーが「新規ユーザーの詳細」ページで指定するいくつかのオプションの値 (「市」、「州または都道府県」、「国」) を使用します。ところがウィザードは、ユーザーが「ユーザー認証の詳細」ページで指定する必須の値の 1 つを除き、他の値をすべて無視してしまいます。(使用されるのは「名前」の値のみです。)

回避策:証明書の DN に市、州または都道府県、国を含めるには、「ユーザー認証の詳細」ページだけでなく「新規ユーザーの詳細」ページでもこれらの値を指定します。

ExternalLink および ServiceBinding オブジェクトに対して URI を設定しようとすると失敗する (6312531)

問題の要約:Service Registry の設定後、Registry の配備される Application Server インスタンスの JavaTM Virtual Machine (JVM) のプロキシホストとポートを管理者が設定し忘れていると、Web コンソールのユーザーは、ExternalLink オブジェクトの外部 URI や ServiceBinding オブジェクトのアクセス URI を指定できません。エラーメッセージには、URI の形式が実際は正しい場合でも、URI の形式が不正であると表示されます。

回避策:『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「外部 Web サイトへのアクセス許可」にある説明に従って、プロキシホストとポートを設定してください。

再インストール後の Service Registry の設定に失敗する (6313327)

問題の要約:Java Enterprise System のアンインストーラを使用して Service Registry をアンインストールした後、再インストールしてインストール後の設定を行うと、次のエラーが表示されて設定スクリプトが失敗します。

ドメイン registory がすでに存在します。別のドメインを指定してください。

問題は、アンインストーラが Registry の Application Server ドメインを停止または削除しないことです。このタスクは手動で実行する必要があります。

回避策:Service Registry を再インストールする前に、Registry の Application Server ドメインを停止して、これを削除します。詳細は、『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「Service Registry の再インストール」を参照してください。

-alias オプションを使用すると管理ツールが正しく動作しない (6313791)

問題の要約:管理ツールを使用して管理者アクセス権の必要なタスクを実行しようとすると、スタックトレースと NoClassDefFoundError が発生します。このエラーの原因は管理ツールの JAR ファイルのマニフェストクラスパスからファイルが 1 つ欠落していることにあります。

回避策:『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「管理ツールの使用を有効にする方法」に記載されている手順を実行してください。

ExtrinsicObject または ExternalLink を不正な Concept を使用して作成するとエラーが発生する (6318002)

問題の要約:Web コンソールで、ExtrinsicObject を作成して ExtrinsicObject 以外の Cincept の下にある Concept を選択した場合、正しく作成できたように見えますが、実はエラーが発生しています。 ExternalLink を作成して ExternalLink 以外の Concept の下にある Concept を選択した場合も、同じ問題が発生します。

このエラーは、サーバーログに NullPointerException として表示されます。

Concept が RegistryObject の下にある別のサブコンセプトである場合は、もっとも大きな影響として、作成したはずの新しいオブジェクトを検索しても見つからないという現象が発生します。Concept が ObjectType 以外の ClassificationScheme の下にある場合は、データベースが壊れています。この場合、サーバーを再起動するとランタイムエラー (InvocationTargetException ) が発生します。

オブジェクト型の Concept は、ExtrinsicObject または ExternalLink の Concept 内のサブコンセプトでなくてはなりませんが、Web コンソールはこの要件を強制しません。

回避策:管理ツールを使用して、不正な Concept を使用しているオブジェクト (複数の場合もある) を見つけ出します。select コマンドを使用してオブジェクトを見つけ、rm コマンドを使用してこれらを削除します。このタスクには、次の手順を実行します。

  1. 『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「レジストリ用 Application Server ドメインを停止および再起動する方法」にある説明に従って、Service Registry を再起動します。

  2. レジストリ管理者または壊れたデータベースの所有者のどちらかとして、『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「管理ツールの起動」にある説明に従って、管理ツールを起動します。

  3. 次のように入力して、データベースの最上位に移動します。


    admin> cd /
    
  4. select コマンドを使用して、削除するオブジェクトを表示します。レジストリ管理者としてツールを起動した場合は、次のコマンドを使用します (すべてを 1 行に記述)。


    admin> select ro.* FROM RegistryObject ro, ClassificationNode cn 
    WHERE ro.objectType = cn.id AND NOT ( cn.path = 
    '/urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:classificationScheme:ObjectType/RegistryObject' 
    or cn.path like 
    '/urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:classificationScheme:ObjectType/RegistryObject/%' )
    

    オブジェクトの所有者としてツールを起動した場合は、次のコマンドを使用します (すべてを 1 行に記述)。


    admin> select ro.* FROM RegistryObject ro, ClassificationNode cn, 
    AffectedObject ao, AuditableEvent ae WHERE ro.objectType = cn.id AND 
    ae.user_ = $currentUser AND ao.id = ro.id AND ao.eventId = ae.id AND NOT 
    ( cn.path = 
    '/urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:classificationScheme:ObjectType/RegistryObject' 
    or cn.path like 
    '/urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:classificationScheme:ObjectType/RegistryObject/%' )
    
  5. rm コマンドを使用して、オブジェクトを削除します。削除する各オブジェクトの URN を、次のように指定します。


    admin> rm urn1 urn2 ...
    
  6. もう一度 select コマンドを実行して、オブジェクトが Registry 内に残っていないことを確認します。

オブジェクト作成用の AuditableEvent を削除すると例外が発生する (6323057)

問題の要約:影響されるオブジェクトのリストにユーザーの所有するオブジェクトが 1 つ以上含まれている AuditableEvent を削除すると、影響されるオブジェクトの監査証跡が壊れてしまいます。特に、ユーザー独自の User オブジェクトに対する Created イベントを削除した場合、重大な問題が発生します。たとえば、このイベントを削除してしまうと、FindAllMyObjects 検索を実行するたびにランタイム例外が発生します。

「適用」ボタンをクリックする前にリポジトリ項目を表示しようとするとエラーが発生する (6324423)

問題の要約:Web コンソールで、ExtrinsicObject を作成してリポジトリ項目を追加する場合、「保存」または「適用」ボタンのどちらかをクリックしなくても、ファイルをアップロードするとすぐに「リポジトリ項目の内容を表示」リンクがアクティブになります。「適用」をクリックする前にこのリンクをクリックすると、エラー 404 メッセージが表示されます。リンクは、有効なリンクになる前にアクティブにすべきではありません。

回避策:「適用」をクリックする前にリポジトリ項目を表示しようとしないでください。

ピンで留められたオブジェクトが、その後の検索で重複して表示される (6324437)

問題の要約:Web コンソールのピン機能を使用してオブジェクトを同じ場所に保持すると、その他の検索を実行したときに、そのオブジェクトが「検索結果」領域に何度も表示されることがあります。

回避策:「ログアウト」ボタンまたは「セッションを終了」ボタンをクリックして、現在のセッションを終了します。新しいセッションを開始すると、正しい検索結果が返されるようになります。

探索を行うと不正なデータが表示される (6325095)

問題の要約:「探索」メニューを使用して ClassificationScheme Concept を表示すると、葉ノードの XMLRegistry が、1 つではなく 2 つの Concept と一緒に表示されます。どちらの場合も、正しいノード (それぞれ XMLSchemaRegistryPackage) のすぐ後のノードが一緒に表示されます。

Service Registry を再インストールすると既存のリポジトリデータベースが削除される (6329272)

問題の要約:Service Registry を再インストールするための ant install コマンドを使用すると、リポジトリデータベースも削除され、再インストールされます。この結果、管理者が前もってデータベースをバックアップしていなければ、ユーザーのデータは失われ、回復できなくなります。

管理者は、『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「Service Registry の再インストール」に記載されている手順に従って、再インストールの前にデータベースをバックアップしてください。

サーバーの再起動直後にログインすると例外が発生する (6330540)

問題の要約:管理者が Service Registry を再起動した直後にユーザーが Web コンソールにアクセスし、ユーザーの最初に実行したアクションがログインの場合、ユーザーが検索を行おうとすると例外が発生します。この例外は次のように表示されます。

An error has occurred. See below for details:
Could not initialize the Search panel. java.lang.NullPointerException Check
the server log for more details or contact your Registry Administrator.

回避策:サーバーの再起動直後に Web コンソールにアクセスする場合は、最初に検索を行ってから、ログインしてください。

ClassificationNode を既存のノードに追加できない (6331538)

問題の要約:Web コンソールを使用して、新しい Concept (ClassificationNode) を、自分が作成したものではない既存の ClassificationScheme または ClassificationNode に追加しようとすると、現在のユーザーには新しいノードを追加するための権限がないというエラーが表示されます。

回避策:管理者には、ClassificationNode を任意の ClassificationScheme または ClassificationNode に追加するための権限があります。『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』「管理者の作成」に記載されている手順に従って自分が管理者になるか、自分の Service Registry のインストールの管理者に、Concept を追加するよう依頼します。