Sun Java Enterprise System 2005Q4 技術の概要

シングルサインオン

前の段落で説明した認証の例では、重要な手順を説明しています。ユーザーの認証要求が検証されると、図 3–2 に示すように Access Manager のセッションサービスが起動されます (4)。セッションサービスによってセッショントークンが生成され、ここにユーザーのアイデンティティー情報およびトークン ID が保持されます (5)。セッショントークンはポリシーエージェントに返され (6)、さらに認証要求を発行したブラウザに Cookie として転送されます (7)。

認証されたユーザーがセキュリティー保護された別のサービスにアクセスしようとすると、ブラウザはセッショントークンを対応するポリシーエージェントに渡します。ポリシーエージェントはセッションサービスを使用して、そのユーザーの以前の認証が現在も有効であることを確認します。 これにより、ユーザー ID およびパスワードの再入力を求めずに、そのユーザーに対して別のサービスへのアクセスが許可されます。

したがって、ユーザーは 1 回のサインオンだけで、Java Enterprise System が提供する Web ベースの複数のサービスから認証されます。シングルサインオン認証は、ユーザーが明示的にサインオフするか、セッションが期限切れになるまで有効です。