Sun Java System Message Queue (Message Queue) は、アプリケーション間通信および信頼性の高いメッセージ配信の問題に対する、標準ベースのソリューションです。Message Queue は、JMS (Java Message Service) オープン標準を実装した企業向けのメッセージングシステムです。
Message Queue の機能は、JMS プロバイダであることに加え、JMS 仕様の最小要件を満たしています。Message Queue ソフトウェアを使用することで、異なるプラットフォームおよびオペレーティングシステム上で稼動するプロセスが共通の Message Queue サービスに接続して、情報を送受信できます。アプリケーション開発者は、ネットワーク間の通信方法に関する低レベルの詳細に注意を奪われることなく、アプリケーションのビジネスロジックに集中して作業を行うことができます。
Message Queue には、次の 2 つのエディションがあります。
Enterprise Edition (デフォルト): マルチブローカのメッセージサービス、HTTP および HTTPS 接続、セキュリティー保護されたスケーラブルな接続、クライアント接続のフェイルオーバー、およびクライアントの C 言語対応に対するサポートを提供します。このエディションは、大規模な本稼動環境でのメッセージングアプリケーションの配備および実行に適しています。
Platform Edition: 基本的な JMS サポートを提供し、小規模な配備および開発環境に適しています。
Java ES インストーラでは、Message Queue Enterprise Edition および Message Queue Platform Edition は個別にインストール可能なコンポーネントとして提供されます。