Sun Java Enterprise System 2005Q4 技術の概要

アクセスコンポーネントの説明

アクセスコンポーネントは、システムサービスへのフロントエンドアクセスを可能にし、多くの場合、エンタープライズファイアウォールの外にあるインターネットからのアクセスを可能にします。ここでは、次の Java ES アクセスコンポーネントについて説明します。

Sun Java System Communications Express 6 2005Q4

Sun Java System Communications Express (Communications Express) は、カレンダサービス、電子メールサービス、およびアドレス帳サービスへの Web インタフェースをエンドユーザーに提供する、Web ベースの統合された通信および共同作業クライアントを提供します。Communications Express は 3 つのクライアントモジュールで構成されます。カレンダ、アドレス帳、およびメールです。Communications Express は、Messaging Server または Calendar Server、あるいはその両方にアクセスできるように設定可能であり、Sun Java System LDAP Schema, Version 1 (Schema 1)、Schema 2 のいずれかと連動して動作します。

Java ES インストーラでは、Communications Express はインストール可能な単一のコンポーネントとして提供されます。

Sun Java System Web Proxy Server 4.0.1 2005Q4

Sun Java System Web Proxy Server (Web Proxy Server) は、Web コンテンツのキャッシュ機能、フィルタリング機能、および配信機能を提供します。Web Proxy Server は通常、企業のファイアウォールの内側ではリモートのコンテンツサーバーに対する要求数を低減するために使用され、ファイアウォールの外側では受信されたインターネット要求に対するセキュリティー保護されたゲートウェイを提供するために使用されます。

Java ES インストーラでは、Web Proxy Server はインストール可能な単一のコンポーネントとして提供されます。

Sun Java System Connector for Microsoft Outlook 6 2005Q4

Sun Java System Connector for Microsoft Outlook を使用すると、Outlook を Sun Java Enterprise System のデスクトップクライアントとして使用できます。Connector for Microsoft Outlook は、ユーザーのデスクトップにインストールする必要がある Outlook プラグインです。

Connector for Microsoft Outlook は、Messaging Server に対してフォルダ階層と電子メールメッセージを照会して、この情報を Outlook で表示可能な MAPI (Messaging API) プロパティーに変換します。同様に、WCAP を使用して、Calendar Server に対してイベントとタスクを照会し、これらを MAPI プロパティーに変換します。Sun Java System Connector for Microsoft Outlook はこのモデルを使って、次の異なる 2 つの情報ソースからエンドユーザーの Outlook ビューを構築します。Messaging Server のメール情報と Calendar Server のカレンダ情報。

Sun Java System Connector for Microsoft Outlook は、付属の CD に専用のインストーラとともに収録されています。

Sun Java System Directory Proxy Server 5 2005Q4

Sun Java System Directory Proxy Server (Directory Proxy Server) は、e-コマースソリューションに対応したあらゆるミッションクリティカルなディレクトリサービスの中核コンポーネントです。Directory Proxy Server は LDAP アプリケーション層のプロトコルゲートウェイであり、アプリケーション層のロードバランス機能とフェールオーバ機能を利用して、強化されたディレクトリアクセス制御、スキーマ互換性、および高可用性を提供します。

Java ES インストーラでは、Directory Proxy Server はインストール可能な単一のコンポーネントとして提供されます。

Sun Java System Portal Server, Secure Remote Access 6 2005Q4

Sun Java System Portal Server, Secure Remote Access (Portal Server, Secure Remote Access) は、Portal Server のコンテンツとサービスに対するブラウザベースのセキュリティー保護されたリモートアクセスを任意のリモートブラウザに対して提供することで、Portal Server を拡張します。これにより、クライアントソフトウェアを用意する必要がなくなります。Portal Server との統合により、ユーザーはセキュリティー保護されたアクセスで、アクセス権があるコンテンツやサービスにアクセスすることができます。

Java ES インストーラでは、Portal Server, Secure Remote Access はインストール可能な単一のコンポーネントとして提供されます。必要に応じて、次の Portal Server, Secure Remote Access サブコンポーネントは個別にインストールできます。