Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

アップグレードファイルについて

アップグレードユーティリティーを実行して Messaging Server 5.2 を 6 に移行する前に、まず Perl スクリプト UpgradeMsg5toMsg6.pl を実行する必要があります。このスクリプトは msg_svr_base/sbin にあります。

UpgradeMsg5toMsg6.pl は、5.2 設定ファイルを Messaging Server 6 設定ファイルと比較し、設定ファイルごとに、*.CHANGES ファイルと *.MERGED ファイルの 2 セットを作成します。

*.CHANGES ファイルと *.MERGED ファイルは、ワークスペースディレクトリ /var/tmp/UpgradeMsg5toMsg6.ScratchDir 内に生成されます。

*.CHANGES ファイルは、Messaging Server 5.2 と Messaging Server の現在のバージョンの間の、設定ファイルの重要な相違点を示します。このファイルでは、Messaging Server でのみ見つかった設定エンティティー、Messaging Server の現在のバージョンでは廃止された Messaging Server 5.2 の設定エンティティー、および Messaging Server 5.2 でのみ見つかった設定エンティティーを特に示しています。すべての *.CHANGES ファイルが設定ファイルのバージョン間の相違点を示すわけではなく、また、すべての設定ファイルが *.CHANGES ファイルを生成するわけではありません。

*.MERGED ファイルは、Messaging Server 5.2 と Messaging Server の現在のバージョンの設定値と設定を統合したものです。一般に次のどちらかの場合に、Messaging Server 5.2 の設定パラメータ値は、Messaging Server の現在のバージョンでも保持されます。

表 2–1 で、*.MERGED または *.CHANGES ファイルを生成する設定ファイルのリストを示します。

表 2–1 *.MERGED または *.CHANGES ファイルを生成する Messaging Server 設定ファイル

設定情報 

説明 

*.MERGED ファイルを生成

*.CHANGES ファイルを生成

job_controller.cnf

ジョブコントローラファイル 

X

X

変換

変換ファイル 

X

 

channel_optionchannel は SMTP チャネル

SMTP チャネルオプションファイル 

X

 

native_option

ネイティブチャネルのオプションファイル (channel_option の例外)

X

X

channel_headers.optchannel は SMTP チャネル

ヘッダーオプションファイル 

X

 

dispatcher.cnf

ディスパッチャーファイル 

X

X

imta_tailor

テイラーファイル 

X

X

option.dat

グローバルな MTA オプションファイル 

X

X

エイリアス

エイリアスファイル 

X

 

imta.cnf

MTA 設定ファイル。組み込み参照 (ファイルディレクトリの場所など) のみが変更されます。書き換え規則およびチャネル設定は、5.2 の設定が保持されます。imta.cnf ファイルに LMTP を含めるには、LMTP 情報を Messaging Server 6 の imta.cnf ファイルからコピーします。

X

場合によっては、*.CHANGES ファイルが生成されることがあります。

マッピング

マッピングファイル 

X

 

mappings.locale

ローカライズされたマッピングファイル 

X

 

internet.rules

インターネットルールの設定ファイル 

X

 

backup-groups.conf

バックアップグループ定義 

X

X

configutil

local.conf および msg.conf 設定ファイルにある設定パラメータの変更。

 

X