Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

自動タスクをスケジュールするには

Messaging Server は、imsched というプロセスを使って一般的なタスクスケジュールを行うメカニズムを提供します。これは、Messaging Server の現在のバージョンのプロセスをスケジュールするためのものです。Messaging Server の現在のバージョン以外のタスクのスケジューリングはサポートされていません。これは、local.schedule.taskname configutilパラメータを設定して有効にします。スケジュールを変更している場合は、コマンド stop-msg sched および start-msg sched を使用してスケジューラを再起動するか、refresh sched でスケジューラプロセスを更新する必要があります。

パラメータには、コマンドとコマンドを実行するスケジュールが必要です。形式は次のとおりです。

configutil -o local.schedule.taskname -v “schedule

taskname は、このコマンドとスケジュールの組み合わせを示す一意の名前です。

schedule は次の形式をとります。

minute hour day-of-month month-of-year day-of-week command args

command args (コマンド 引数) は、Messaging Server の任意のコマンドとその引数をとることができます。コマンドのパス名は、完全指定でなければなりません。

minute hour day-of-month month-of-year day-of-week (分 時 日付 月 曜日) は、コマンドを実行するスケジュールです。UNIX の crontab の書式に従います。

値は空白文字またはタブ文字で区切られ、値の範囲は、分は 0 〜 59、時は 0 〜 23、日付は 1 〜 31、月は 1 〜 12、曜日は 0 〜 6 (0 = 日曜日) となります。各時間フィールドには、アスタリスク (すべての取りうる値)、コンマ区切りの値のリスト、またはハイフンで区切られた 2 つの値による範囲を使用することもできます。日は日付と曜日の両方を使用して指定します。両方の使用を指定した場合には、どちらの値も必要です。たとえば、月の 17 日目と火曜日を設定すると、コマンドは、火曜日で、かつ 17 日である場合だけ実行されます。表 18–10 を参照してください。

スケジューラを変更している場合は、コマンド stop-msg sched および start-msg sched を使用してスケジューラを再起動するか、SIGHUP をスケジューラプロセスに送信する必要があります。

kill -HUP scheduler_pid

スケジューラの例

次の例では、冗長モードで imexpire を 12:30am、8:30am、および 4:30pm に実行します。


configutil -o local.schedule.rm_messages -v “30 0,8,16 * * *” 
/opt/SUNWmsgsr/sbin/imexpire -v

次の例では、MTA チャネルキューのメッセージカウンタを 20 分おきに表示します。


configutil -o local.schedule.counters -v “20,40,60 * * * *” 
/opt/SUNWmsgsr/sbin/imsimta qm counters -show > temp.txt

次の例では、imsbackup を月曜日から金曜日の真夜中 (12 am) に実行します。


configutil -o local.schedule.msbackup -v “0 0 * * 1-5” 
/opt/SUNWmsgsr/sbin/imsbackup -f backupfile /primary