Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

DNS ドメイン確認

キーワード: mailfromdnsverifynomailfromdnsverify

mailfromdnsverify を着信 TCP/IP チャネルに対して設定すると、MTA は SMTP MAIL FROM コマンドで指定されているドメインのエントリが DNS に存在するかどうかを確認し、エントリが存在しない場合にはメッセージを拒否します。デフォルト設定では、nomailfromdnsverify が有効になっているため、この確認は行われません。ただし、返信アドレスに対して DNS 確認を行うと、許可されるべきメッセージも拒否されてしまう可能性があることに注意してください (たとえば、正規のサイトでもそのドメイン名がまだ登録されていない場合や、DNS が適切に動作していない場合など)。これは、RFC 1123 の「Requirements for Internet Hosts (インターネットホストの必要条件)」で規定されている電子メール受信の心得に反する行為です。ただし、存在しないドメインから不特定多数宛のメール (UBE) が送られる場合は、この確認を行なった方がよい場合もあります。

COM および ORG トップレベルドメインの DNS ワイルドカードエントリの導入によって mailfromdnsverify が有用でなくなったため、mailfromdnsverify コードは変更されました。DNS が 1 つまたは複数の A レコードを返すと、これらの値と新しい MTA オプション BLOCKED_MAIL_FROM_IPS によって指定されたドメインリテラルとが比較されます。一致する値が見つかると、ドメインは無効とみなされます。正しい動作を復元するための、現在の正しい設定は次のとおりです。

BLOCKED_MAIL_FROM_IPS=[64.94.110.11]

このオプションの値はデフォルトでは空の文字列です。