Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

メッセージ行の長さを制限する

キーワード: linelength

SMTP 仕様では、1000 バイトまでのテキスト行が許可されています。しかし、転送形式の中には、行長に制限を課すものもあります。linelength キーワードは、チャネルごとに許される最大のメッセージ行の長さを制限する仕組みを提供します。特定のチャネルのキューに入れられたメッセージの中で、そのチャネルに指定された行長を超えるメッセージは自動的にエンコードされます。

MTA にはさまざまなエンコーディング方式が用意されており、エンコーディングの結果、行長は常に 80 バイト以下になります。エンコーディングが行われた元のメッセージは、適切なデコーディングのフィルタを通すことによって元の状態に戻すことができます。


注 –

エンコーディングは、行長を 80 バイトより短くするだけです。行長に 80 バイトより短い値を指定しても、指定された制限より短い行にできるとはかぎりません。


linelength キーワードでは、データのエンコーディングによって転送用に「ソフト」改行が実行されます。エンコーディングは、通常受信側でデコードされるため、元の長い行が復元されます。「ハード」改行については、表 13–7 の「Record, Text」を参照してください。