Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

ログファイルをチェックする

MTA が処理するジョブが正常に実行されていても、メッセージがメッセージキューディレクトリに残っている場合は、ログファイルを調べて何が起きているかを見ることができます。すべての MTA ログファイルは、ディレクトリ /msg_svr_base/log に作成されます。表 22–1 に、MTA が処理するさまざまなジョブのログファイル名の形式を示します。

表 22–1 MTA ログファイル

ファイル名 

ログファイルの内容 

channel_master.log-uniqueid

channel のマスタープログラム (通常はクライアント) の出力。

channel_slave.log- uniqueid

channel のスレーブプログラム (通常はサーバー) の出力。

dispatcher.log-uniqueid

ディスパッチャーのデバッグ。このログは、ディスパッチャーの DEBUG オプションが設定されているかどうかにかかわらず作成されます。ただし、デバッグの詳細情報を入手するには、DEBUG オプションをゼロ以外の値に設定する必要があります。

imta

配信に関する問題が発生した場合の ims-ms チャネルのエラーメッセージ。

job_controller.log-uniqueid

ジョブコントローラのログ。このログは、ジョブコントローラの DEBUG オプションが設定されているかどうかにかかわらず作成されます。ただし、デバッグの詳細情報を入手するには、DEBUG オプションをゼロ以外の値に設定する必要があります。

tcp_smtp_server.log-uniqueid

tcp_smtp_server のデバッグ。このログ内の情報はサーバー固有の情報であり、メッセージに対するものではありません。

return.log-uniqueid

定期的な MTA メッセージバウンサジョブのデバッグ出力。option.dat 内で return_debug オプションを使用している場合は、このログファイルが作成されます


注 –

各ログファイルの作成時には、同一のチャネルが作成した過去のログが上書きされないよう、ファイル名に固有の ID (uniqueid) が付加されています。特定のログファイルを見つける際は、imsimta view ユーティリティーを使用できます。imsimta purge コマンドを使用して、古いログファイルを消去することもできます。詳細は、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』「imsimta purge」の MTA コマンド行ユーティリティーの章を参照してください。


channel_master.log-uniqueid および channel_slave.log-uniqueid のログファイルは、次のような状況で作成されます。

チャネルのマスターおよびスレーブプログラムのデバッグについては、『 Sun Java System Messaging Server Administration Reference』を参照してください。