Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

applTable

applTable には、サーバー情報があります。これは 1 次元のテーブルであり、MTA の行が1 つと、WebMail HTTP、IMAP、POP、SMTP、および SMTP 送信サーバーが有効の場合は、これらに対応する行がそれぞれ 1 つずつ含まれています。このテーブルには、バージョン情報、作動時間、現在の動作のステータス (up、down、congested)、現在の接続数、接続の累積合計数、およびその他の関連するデータがあります。

以下に、applTable (mib-2.27.1.1) のデータ例を示します。


            
applTable:

    applName.1  = mailsrv-1  MTA on mailsrv-1.west.sesta.com      (1)
    applVersion.1 = 5.1
    applUptime.1 = 7322                         (2)
    applOperStatus.1 = up                       (3)
    applLastChange.1 = 7422                     (2)
    applInboundAssociations.1 =                 (5)
    applOutboundAssociations.1 =                (2)
    applAccumulatedInboundAssociations.1 = 873
    applAccumulatedOutboundAssociations.1 = 234
    applLastInboundActivity.1 = 1054822          (2)
    applLastOutboundActivity.1 = 1054222         (2)
    applRejectedInboundAssociations.1 = 0        (4)
    applFailedOutboundAssociations.1 = 17
    applDescription.1 = Sun Java System Messaging Server 6.1
    applName.2 1 = mailsrv-1 HTTP WebMail svr. mailsrv-1.sesta.com (1)
    ...
    applName.3 = mailsrv-1 IMAP server on mailsrv-1.west.sesta.com
    ...
    applName.4 = mailsrv-1 POP server on mailsrv-1.west.sesta.com
    ...
    applName.5 = mailsrv-1 SMTP server on mailsrv-1.west.sesta.com
    ...
    applName.6 = mailsrv-1 SMTP Submit server on mailsrv-1.west.sesta.com
    ...

注:

  1. アプリケーション (.appl*) の .1.2 などのサフィックスは行番号 (applIndex) です。applIndex の値は、MTA に対しては値 1、HTTP サーバーに対しては値 2 というように決められています。したがって、上の例では、テーブルの最初の行は MTA のデータを、2 番目のサフィックスがある行は HTTP サーバーのデータを提供しています。

    等号に続く名前は、監視されている Messaging Server インスタンスの名前です。上の例の場合、インスタンス名は「mailsrv-1」です。

  2. これらは SNMP TimeStamp 値で、イベント発生時の sysUpTime の値です。一方 sysUpTime は、SNMP マスターエージェントが起動してから経過した時間で、100 分の 1 秒を単位とする値です。

  3. HTTP、IMAP、POP、SMTP、および SMTP 送信サーバーの動作ステータスは、それぞれのサーバーに設定された TCP ポートを通じて実際にこれらのサーバーに接続し、適切なプロトコル (たとえば、HTTP では HEAD 要求と応答、SMTP では HELO コマンドと応答など) で簡単な処理を行うことにより決定されます。この接続試行によって、各サーバーのステータス (up (1)、down (2)、または congested (4)) が決定されます。

    これらの試みは、サーバーに対する通常の受信接続として認識され、各サーバーの applAccumulatedInboundAssociations MIB 変数に影響を与えます。

    MTA の場合、動作ステータスはジョブコントローラのステータスとなります。MTA が稼働中として表示された場合は、ジョブコントローラが起動していることになります。また、MTA が非稼働中として表示された場合は、ジョブコントローラが停止していることになります。この MTA の動作ステータスは、MTA のサービスディスパッチャーのステータスには左右されません。MTA の動作ステータスは、up または down の値だけをとります。ジョブコントローラに「congested (混雑)」という概念があるとはいえ、MTA のステータスにこの状態が表示されることはありません。

  4. HTTP、IMAP、および POP サーバーの場合、applRejectedInboundAssociations MIB 変数は、拒否された受信接続の数ではなく、失敗したログイン試行の回数を示します。

applTable の使用法

各サーバーを監視する上で重要なことは、リストされているアプリケーションのそれぞれについてサーバーステータス (applOperStatus) を監視するということです。

applLastInboundActivity に示されている最後の受信アクティビティーから長い時間が経過している場合は、何かの不具合が発生して接続が切断されている可能性があります。applOperStatus=2 (down) の場合は、監視中のサービスが稼動していません。applOperStatus=1 (up) の場合は、ほかに問題があることが考えられます。