この例では、MTA がリモート側のメッセージ送信の試行を拒否した場合のログエントリを示します。この例では、有効になっている LOG_* オプションがないと仮定されているため、基本的なフィールドだけがエントリにログ記録されています。LOG_CONNECTION オプションを有効にすると、J エントリなどにその他の情報フィールドが追加されます。これは、ORIG_SEND_ACCESS マッピングを使って SMTP リレーブロッキング (「SMTP リレーブロッキングを設定する」を参照) が設定されている MTA の場合の例です。
ORIG_SEND_ACCESS ! ...多数のエントリを省略... ! tcp_local|*|tcp_local|* $NRelaying$ not$ permitted
alan@very.bogus.com は内部アドレスではありません。したがって、リモートユーザー harold@varrius.com が MTA システムを介してリモートユーザー alan@very.bogus.com にリレーしようとしても、拒否されます。
28-May-1998 12:02:23 tcp_local J 0 (1) harold@varrius.com rfc822; alan@very.bogus.com (2) 550 5.7.1 Relaying not permitted: alan@very.bogus.com (3) |
このログは、MTA がリモート側のメッセージ送信の試行を拒否した日付と時刻を示しています。拒否は J レコードで示されています。MTA チャネルが拒否されるメッセージを送信しようとすると、例 21–4 と 例 21–5 で示されているように R レコードで示されます。
ログに書き込まれた最後の J レコードは、特定のセッションの最後のレコードであることを示します。また、Messaging Server の現在のバージョンは J レコードの数を制限しません。
試行されたエンベロープ From: および To: アドレスが示されています。この場合、利用できる元のエンベロープ To: 情報がなかったため、フィールドは空です。
このエントリには、MTA がリモート (試行した差出人) 側に発行した SMTP エラーメッセージが含まれています。