ソリューション内のそれぞれの Directory Server インスタンスに対して、ソリューション内のほかのコンポーネントと相互動作するようにインスタンスを設定する値を入力する必要があります。たとえば、ソリューションが複数の Directory Server インスタンスを持つ場合、設定値は、互いに連携して動作するように Directory Server インスタンスを設定する必要があります。表 3–5 参考にして設定値を選択します。
表 3–5 Directory Server インスタンスの主な設定値|
入力フィールド |
ソリューションに対する値の選択 |
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「管理者ユーザー ID」および「パスワード」 |
Directory Server インスタンスの管理者アカウントの ID とパスワードを割り当てます。「ユーザー管理仕様の作成」を参照してください。 |
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「ディレクトリマネージャ DN」および「パスワード」 |
Directory Manager アカウントのパスワードを割り当てます。「ユーザー管理仕様の作成」を参照してください。 |
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「サーバー識別子」 |
Administration Server コンソールで Directory Server インスタンスを識別するラベルを割り当てます。デフォルトはコンピュータのホスト名です。通常は、デフォルト値を使用するのが最適です。 |
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「サーバーポート」 |
Directory Server インスタンスがほかのコンポーネントからの接続を受け付けるポート。ネットワーク接続図で指定します。詳細については、「ネットワーク接続仕様の作成」を参照してください。 |
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「サフィックス」 |
このフィールドに指定する値 により、LDAP ディレクトリツリーのベースサフィックスまたはルート DN が確立されます。この値はディレクトリツリー仕様で指定されます。「ソリューションのディレクトリツリー構造の指定」を参照してください。 |
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「管理ドメイン」 |
ここで指定する値は、Administration Server コンソールで、コンピュータにインストールされているコンポーネントをグループ化するために使用されます。デフォルト値は、インストールを実行しているコンピュータの DNS ドメインです。 |
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「システムユーザー」および「システムグループ」 |
Directory Server インスタンスはこのユーザー ID とグループのもとで動作します。デフォルト値は root および other です。 |
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「このサーバーにユーザー / グループデータを保存します。」など |
これらのフィールドを使用して、Directory Server インスタンスの機能を定義します。デフォルトは Directory Server インスタンスに対する値で、ユーザーおよびグループデータと設定データの両方に対するディレクトリとして機能し、クライアント接続用の URL は同じです。 ソリューションがユーザーおよびグループデータと設定データに対して別々のディレクトリを必要とする場合、これらのフィールドを使ってインスタンスの機能を指示できます。
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設定値のこの表で使用される名前は、Java ES インストーラで使用される名前です。「今すぐ設定」モードで Directory Server をインストールする場合に表示される名前が存在します。「あとで設定」モードまたはサイレントモードで Directory Server をインストールする場合、これらの重要な設定値に対して異なる名前を使用しなければならない場合があります。