Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールリファレンス

Access Manager: プロビジョニングされているディレクトリの情報

プロビジョニングされたディレクトリの設定に必要な情報は、インストーラがホスト内でプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出するかどうかによって異なります。

インストーラは、状態ファイルを生成するとき、プロビジョニングされた既存ディレクトリを検出すると、状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=y を書き込みます。プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合、インストーラは状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=n を書き込みます。

プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出された場合

インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出した場合は、次の情報を指定します。

表 1–11 Access Manager のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ユーザーネーミング属性 

IS_USER_NAMING_ATTR

プロビジョニングされたディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。 

デフォルト値は uid です。

プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合

インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出しない場合、プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを選択できます。次の表の最初の質問に対して Yes を指定した場合、表に記載されている残りの質問に対しても情報を指定する必要があります。

表 1–12 Access Manager のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合の設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server にユーザーデータが準備されていますか? 

IS_LOAD_DIT

プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを指定します。 

デフォルト値は No です。 

状態ファイルの値として指定できる値は、y または n です。デフォルト値は n です。

組織マーカーオブジェクトクラス 

IS_ORG_OBJECT_CLASS

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内で組織に対して定義されているオブジェクトクラス。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は SunISManagedOrganization です。

組織ネーミング属性 

IS_ORG_NAMING_ATTR

プロビジョニングされている既存ディレクトリ内で組織の定義に使用されるネーミング属性。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は o です。

ユーザーマーカーオブジェクトクラス 

IS_USER_OBJECT_CLASS

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して定義されているオブジェクトクラス。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は inetorgperson です。

ユーザーネーミング属性 

IS_USER_NAMING_ATTR

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は uid です。