Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールリファレンス

Portal Server の設定情報

インストール時に、Portal Server について次の情報を指定する必要があります。

Portal Server: Web コンテナ情報

Portal Server は、4 種類の Web コンテナのいずれかで稼働します。インストーラが要求する情報は、Web コンテナの種類によって異なります。次の表は、4 種類の Web コンテナと、各 Web コンテナが必要とする情報についての説明です。

表 1–31 Portal Server のインストール時に必要となる Web コンテナに関する設定情報

Web コンテナ 

参照先 

Web Server 

「Web コンテナ情報: Web Server を使用する Portal Server」

Application Server 

「Web コンテナ情報: Application Server を使用する Portal Server」

BEA WebLogic 

「Web コンテナ情報: BEA WebLogic を使用する Portal Server」

IBM WebSphere Application Server 

「Web コンテナ情報: IBM WebSphere を使用する Portal Server」

Web コンテナ情報: Web Server を使用する Portal Server

この節では、Portal Server の Web コンテナが Web Server の場合にインストーラが必要とする情報を示します。

表 1–32 Portal Server と Web Server を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

Web Server のインストール先ディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWwbsvr

Linux の場合: /opt/sun/webserver

サーバーインスタンス 

PS_DEPLOY_INSTANCE

Portal Server で使用する Web Server インスタンス。 

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

Web Server が HTTP 接続に対して待機するポート。 

デフォルト値は 80 です。

このインストーラセッションで Web Server をインストールする場合、デフォルト値は「Web Server HTTP ポート」の値 (WS_ADMIN_PORT) となります。「Web Server: デフォルト Web Server インスタンス情報」を参照してください。

サーバードキュメントルート 

PS_DEPLOY_DOCROOT

スタティックページが保持されるディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWwbsvr/docs

Linux の場合: /opt/sun/webserver/docs

セキュリティー保護されたサーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

Web Server のインスタンスのポートがセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

Web コンテナ情報: Application Server を使用する Portal Server

この節では、Portal Server の Web コンテナが Application Server の場合にインストーラが必要とする情報を示します。

表 1–33 Portal Server と Application Server を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

Application Server のインストール先ディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWappserver/appserver

Linux の場合: /opt/sun/appserver

ドメイン名 

PS_DEPLOY_DOMAIN

Portal Server を配備する Application Server インスタンスの名前。この名前は、Application Server インスタンスディレクトリの名前でもあります。 

デフォルト値は domain1 です。

サーバーインスタンスディレクトリ 

PS_DEPLOY_INSTANCE_DIR

ドメインの、この Portal Server インスタンスを配備する Application Server ディレクトリへのパス。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1

Linux の場合: /var/opt/sun/appserver/domains/domain1

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

Application Server がインスタンスへの接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8080 です。

ドキュメントルートディレクトリ 

PS_DEPLOY_DOCROOT

スタティックページが保持されるディレクトリの名前。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1/docroot

Linux の場合: /var/opt/sun/appserver/domains/domain1/docroot

管理ポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PORT

Application Server 管理インスタンスが、Portal Server のインストール先ドメインで稼働するポート。 

デフォルト値は 4849 です。 

管理者ユーザー ID 

PS_DEPLOY_ADMIN

Portal Server が Application Server に管理者としてアクセスする際に使用するユーザー ID。 

デフォルト値は admin です。

管理者パスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

Portal Server が Application Server に管理者としてアクセスする際に使用するパスワード。 

セキュリティー保護されたサーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

「インスタンスポート」の値がセキュリティー保護されているポートを参照するかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

セキュリティー保護された管理サーバーポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PROTOCOL

「管理ポート」の値がセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

Web コンテナ情報: BEA WebLogic を使用する Portal Server

この節では、Portal Server の Web コンテナが BEA WebLogic の場合にインストーラが要求する情報を示しています。

表 1–34 Portal Server と BEA WebLogic を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホームディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

BEA WebLogic ホームディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /usr/local/bea です。

製品インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_PRODUCT_DIR

BEA WebLogic のインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /usr/local/bea/weblogic81 です。

ユーザープロジェクトのディレクトリ 

PS_DEPLOY_PROJECT_DIR

BEA WebLogic がユーザープロジェクトを格納するディレクトリへのパス。 

デフォルトは user_projects です。

製品の JDK ディレクトリ 

PS_DEPLOY_JDK_DIR

BEA WebLogic が使用する JDK のコピーのインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルトは /usr/local/bea/jdk141_05 です。

サーバー / クラスタドメイン 

PS_DEPLOY_DOMAIN

BEA WebLogic が配備される BEA WebLogic ドメインの名前。 

デフォルトは mydomain です。

サーバー / クラスタインスタンス 

PS_DEPLOY_INSTANCE

Portal Server を実行する BEA WebLogic インスタンスの名前。 

デフォルトは myserver です。

サーバー / クラスタポート 

PS_DEPLOY_PORT

BEA WebLogic が管理接続を待機するポート。 

デフォルトは 7001 です。

サーバー / クラスタプロトコル 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

「サーバー / クラスタポート」の値がセキュリティー保護されたポートを参照するかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルトは http です。

ドキュメントルートディレクトリ 

PS_DEPLOY_DOCROOT

BEA WebLogic がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリへのパス。 

管理者ユーザー ID 

PS_DEPLOY_ADMIN

BEA WebLogic 管理者 (システムユーザー) のユーザー名。 

デフォルトは weblogic です。

管理者パスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

BEA WebLogic 管理者 (システムユーザー) のパスワード。 

管理対象サーバー 

PS_DEPLOY_NOW

BEA WebLogic Server が管理対象サーバーであることを指定できます。 

BEA WebLogic Server が管理対象サーバーである場合、Portal Server Web アプリケーションを WebLogic の「サーバーインスタンス」に指定したインスタンスに配備してはなりません。 

状態ファイルで、管理対象サーバーの場合は n、または管理対象外サーバーの場合は y を指定します。デフォルト値は y です。

Web コンテナ情報: IBM WebSphere を使用する Portal Server

この節では、Portal Server の Web コンテナが IBM WebSphere Application Server の場合にインストーラが要求する情報を示します。

表 1–35 Portal Server と IBM WebSphere を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

IBM WebSphere Application Server のインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /opt/IBM/WebSphere/Express51/AppServer です。

仮想ホスト 

PS_DEPLOY_VIRTUAL_HOST

IBM WebSphere Application Server インスタンスの仮想ホストエイリアスの名前。 

デフォルト値は default_host です。

セル 

PS_DEPLOY_CELL

IBM WebSphere Application Server セルの名前。 

デフォルト値は DefaultNode です。

ノード 

PS_DEPLOY_NODE

IBM WebSphere Application Server ノードの名前。 

デフォルト値は DefaultNode です。

サーバーインスタンス 

PS_DEPLOY_INSTANCE

IBM WebSphere Application Server インスタンスの名前。 

デフォルト値は server1 です。

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

IBM WebSphere アプリケーションインスタンスが HTTP 接続を待機するポート。この値は、通常はフロントエンド Web サーバーから設定されます。 

デフォルト値は 9080 です。

ドキュメントルートディレクトリ 

PS_DEPLOY_DOCROOT

IBM WebSphere Application Server がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリ。 

デフォルト値は /opt/IBM/WebsSphere/Express51/Appserver/web/docs です。

英語以外の言語を使用する場合は、パス名の最後の部分を変更する必要があります。 

Java ホームディレクトリ 

PS_DEPLOY_JDK_DIR

IBM WebSphere Application Server が使用する Java インストールへのパス。 

デフォルトは /opt/IBM/WebsSphere/Express51/Appserver/java です。

セキュリティー保護されたサーバーインスタンス 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

「サーバーインスタンスポート」がセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

Portal Server: Web コンテナの配備

この節では、インストーラが Portal Server 用に必要とする Web コンテナの配備に関する情報を示しています。

表 1–36 Portal Server のインストール時に必要となるポータルに関する設定情報 (すべてのケース)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ロードバランサプロトコル 

ロードバランサが HTTP と HTTPS のどちらのプロトコルを使用するかを指定します。このオプションは、「複数の Portal Server を制御するロードバランサ」オプションを指定した場合にだけ有効になります。 

これは、PS_LOAD_BALANCER_URL パラメータの構築に使用します。

ロードバランサホスト 

ロードバランサホストの完全修飾ホスト名。このオプションは、「複数の Portal Server を制御するロードバランサ」オプションを指定した場合にだけ有効になります。 

これは、PS_LOAD_BALANCER_URL パラメータの構築に使用します。

ロードバランサポート 

ロードバランサが接続を待機するポート。このオプションは、「複数の Portal Server を制御するロードバランサ」オプションを指定した場合にだけ有効になります。 

これは、PS_LOAD_BALANCER_URL パラメータの構築に使用します。

配備 URI 

PS_DEPLOY_URI

Portal Server に関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI (Uniform Resource Identifier) プレフィックス。 

値の先頭にスラッシュを含め、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。 

デフォルト値は /portal です。

複数の Portal Server を制御するロードバランサ 

インストールしている Portal Server へのアクセスが、複数の Portal Server を制御するロードバランサを経由するかどうかを指定します。 

サンプルポータルのインストール 

PS_SAMPLE_PORTAL

サンプルポータルをインストールするかどうかを指定します。 

状態ファイルで指定可能な値は、y または n です。デフォルト値は y です。