レジストリパッケージを使えば、論理的に関連付けられている多数のレジストリオブジェクトをグループ化できます。その際、個々のメンバーオブジェクトが異なる所有者に属していてもかまいません。RegistryPackage はファイルシステムのディレクトリまたはフォルダに相当し、その中のレジストリオブジェクトはディレクトリまたはフォルダ内のファイルに相当します。
RegistryPackage オブジェクトを作成するには、LifeCycleManager.createRegistryPackage メソッドを呼び出します。このメソッドは String 引数または InternationalString 引数を取ります。それから、RegistryPackage.addRegistryObject、RegistryPackage.addRegistryObjects のいずれかのメソッドを呼び出してオブジェクトをパッケージに追加します。
たとえば、“SunPackage” という名前の RegistryPackage オブジェクトを作成できます。
RegistryPackage pkg = blcm.createRegistryPackage("SunPackage");
それから、文字列 "Sun" を名前に含むすべてのオブジェクトを検索したあと、その結果に対して繰り返し処理を行い、各オブジェクトをパッケージに追加することができます。
pkg.addRegistryObject(object);
パッケージの一般的な用途は、一連の付帯オブジェクトをグループ化することです。レジストリ管理者は、Service Registry にファイルシステムをロードし、ディレクトリをレジストリパッケージとして、またファイルをパッケージの内容として、それぞれ格納できます。詳細については、『管理ガイド』を参照してください。
レジストリパッケージの使用例については、<INSTALL>/registry/samples/packages/src ディレクトリにある JAXRPublishPackage.java および JAXRSearchPackage.java を参照してください。最初のサンプルは、文字列 "free" を名前に含むレジストリ内のすべてのオブジェクトが格納された RegistryPackage オブジェクトを発行します。2 つ目のサンプルは、このパッケージを検索し、その内容を表示します。