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Sun Java System Portal Server Mobile Access 6 2005Q4 配備計画ガイド 

第 2 章
Mobile Access 要件の分析

この章では、Mobile Access のソフトウェア配備の設計に影響する組織のニーズや要件の分析方法について説明します。

この章は次の節から構成されています。


業務および技術上の要件の確認と評価

の業務および技術上の要件を確認し分析するには、高い視点からニーズを検討します。

このトピックには、配備計画の手引きになる次の領域の質問が用意されています。

これらの領域の質問の一部は、使用するモバイルポータルの設計に該当しない場合があり、またここでとりあげていない問題を特定し対処する必要がある場合もあります。

業務上の目的

モバイルアクセスを提供する業務上の目標は、配備の決定に影響します。目的を理解していないと、配備の成功に影響する誤った想定をしやすくなります。

次の質問は、業務上の目的の確認に役立ちます。

技術上の目標

ポータルにモバイルアクセスを提供する理由は、配備計画に直接影響します。対象者、パフォーマンスの基準、および目標に関連するその他の要素を定義する必要があります。

次の質問は、モバイルポータルの目標の確認に役立ちます。

ユーザーの行動様式

モバイルポータルを使用するユーザーを調査します。ユーザーがいつモバイル機器を使用してポータルにアクセスするか、またユーザーがどのように前のアクセス方法を使用してきたかなどの要素を考慮します。所属組織の経験だけではユーザーの行動様式がわからない場合は、他の組織の経験を調査して、行動様式を予測します。

次の質問は、モバイルユーザーに関する理解に役立ちます。

パフォーマンスと能力

ポータルが提供する必要があるパフォーマンスは、配備要件に直接影響します。拡張性、能力、および可用性は、検討する必要がある基準の一部です。

次の質問は、ポータルのパフォーマンスの要件の評価に役立ちます。

フロントエンドシステム

ユーザーがモバイルポータルのアクセスに使用するフロントエンドシステムを分析します。これにより、ユーザーがポータルに接続する方法や使用するブラウザの種類を確認できます。それらの要素は、配備の決定に影響します。

次の質問は、フロントエンドシステムを理解するのに役立ちます。

成長の予測

現在必要な能力を決定することに加えて、計画可能な範囲で将来必要な能力を査定します。成長の予測とポータルの使われ方の変化は、成長に適応するために考慮する必要がある要素です。

次の質問は、モバイルポータルの成長を予測するのに役立ちます。

認証と安全なアクセス

モバイルポータルにセキュリティーが必要であるかどうか判断します。必要な場合は、どのようなセキュリティーが適当かを査定する必要があります。

次の質問は、モバイルポータルのセキュリティー要件の確認に役立ちます。

チャネル

ポータルサイトが提供するチャネルは、配備の決定に影響します。ユーザーがチャネルおよびチャネルのコンテンツを使用するためにモバイル機器をどのように使用するかは、定義する要素の一部です。

次の質問は、モバイルポータルのチャネルの要件の査定に役立ちます。

品質目標

ソフトウェアの配備の品質目標を確認し設定するには、モバイルポータルが提供する必要がある品質がどのような方法によって可能になるかを検討します。

次の質問は、モバイルポータルの品質目標を設定するのに役立ちます。


業務のニーズへのモバイルポータル機能の対応付け

この節では、組織に最も重要な技術を判断する際に役立つように、Mobile Access の特定の技術の機能について説明します。組織の短期、中期、および長期の計画を念頭において、それらの機能をよく確認します。

適時、費用効果のある方法で配備計画を立てるのを支援するために、このトピックでは次の機能について説明します。

動的レンダリングエンジン

Mobile Access ソフトウェアの動的レンダリングエンジンは、コンテンツ、アプリケーション、およびサービスを正しいマークアップ言語でモバイル機器に動的に配信可能にします。サポートするマークアップ言語は、XHTML、cHTML、HDML、HTML、および WML です。

動的レンダリングエンジンは、マルチデバイス配備を実現可能にします。

VoiceXML のサポート

Mobile Access ソフトウェアは、VoiceXML アプリケーションの配備に必要なフレームワークを提供します。VoiceXML アプリケーションは、固定電話またはモバイル電話のいずれかを使用するユーザーに対して配備できます。

電子メールやカレンダなどの音声対応企業アプリケーションは、企業の情報およびコンテンツを再利用する有用な方法です。Sun 以外のベンダーが提供するさまざまな音声エンジンや開発者向けツールを Mobile Access ソフトウェアと使用できます。

JSR 188 (CC/PP)

Mobile Access ソフトウェアは、Composite Capability and Preference Profiles (CC/PP) 仕様を実装しています。Portal Server ソフトウェアはこの実装を使用して、コンテンツを適合し、それに応じて動作を適合するチャネルへ配信コンテキスト情報を渡すことができます。

この仕様は、コンテキストネゴシエーションを配信するほとんどの Web アクセスメカニズムと互換性がある配信コンテキスト情報を処理する標準の API セットを開発者に提供します。

多数の Web アクセスメカニズムへコンテンツを配信できる、デバイスに依存しないコードを作成すると、コストを削減でき、独自仕様や互換性がない可能性のある実装の普及を防止するのに役立ちます。

安全なリモートアクセス

Mobile Access 製品は、Sun JavaTM System Portal Server Secure Remote Access ソフトウェアをサポートします。このソフトウェアは、プロキシ、URL の書き直し、VPN オンデマンド機能を提供します。Secure Remote Access ゲートウェイは、企業ファイアウォールの前の DMZ 内に設置され、ファイアウォールの背後にあるリソースへの外部からの接続に対してセキュリティーを提供します。

ゲートウェイは、コンテンツおよびアプリケーションにプロキシサーバーと URL 書き直し機能を提供します。URL の難読化もサポートします。



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